2007年08月30日

博士現る

博士といっても、仮面ライダーの悪の組織ショッカーで改造人間を造った緑川博士ではありません。淡水魚の研究者たちが、鮎を調査するために鼠ヶ関川に来たのです。簡単にいえば昨日の続編です。(^^;

鼠ヶ関川は鮎の調査・研究のため、放流される全ての鮎の脂ヒレがカットされているので、人工産(放流鮎)と天然を完全に区別できるそうです。今年の鼠ヶ関川の天然鮎の遡上数は約2万尾。放流70kg=1.2万尾が加わり、今年の鼠ヶ関川の生息尾数は3.2万と試算してるそうです。今回の調査でも、まだ2万尾が生息しているという試算でした。

一般に人工産と天然個体の区別は、見た目では不完全だそうで、顕微鏡を使いウコロの数を数えて判断したり、「現場では下顎側線孔で見分けているそうです。「下顎側線孔が綺麗に対にあるのが天然なんだけど、山形県の人工産は育て方が良いのか綺麗に対になっている個体も多く、判別が難しい。」とのことで、山形県の人工産は優秀だそうです。




電気ショッカーで採捕した個体の天然と人工産の比率は、私の見た目では6:4で人工産が少なめ。サイズは天然の方が明らかに大きく、人工産は小さかったです。

そこで、月光川水系の放流量50kgについて尋ねてみると、「放流50kgでは5000-8000尾にしかならず、天然遡上の10分の1にもなってない。」とのこと。ということは、庄内各河川で解禁当初から釣れた20cmオーバーの鮎たちは、みんな天然だったようです。

春に遡上した天然鮎が縄張りを持ち、良い餌場を確保して大きく育つ。今年は遡上尾数が少なかったので広い縄張りを持てた事で、余計大きく育った。そこへ2〜1ケ月から遅れて、5月下旬から6月上旬人工産が放流されても、天然鮎に太刀打ち出来ず、縄張りを持つことができなかった。良い餌場を確保できないので育ちが遅く、天然と比べて明らかに小さい。と、言えるようです。  

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2007年08月29日

ショッカー現る

ショッカーといっても、仮面ライダーの悪の組織やパチンコショッカーでは、ありません。公衆電話に見えなくもありませんが、これは、魚の研究・調査目的で使用する‘電気ショッカー’というものです。先日、鼠ヶ関川で鮎の調査が行われ、初めて実物と使用する様子を見てきました。

電気を使って魚を捕ることは禁止されており、研究・調査目的に限り県の特別採捕許可を得て行うことができます。調査の方法と様子は、福井県の内水面HPの「アユのトリビア 〜アユ・おもしろ話〜(PDF版)」の25ページあたりを参照ください。
http://www8.ocn.ne.jp/~naisui/main.html


電気ショッカーを使えば魚は一網打尽だと思っていたのですが、放電された電気は広く遠くまで伝わっていくので、「一発放つと遠くの魚まで驚いて逃げてしまい、全体の1割も獲れないんじゃないかな」と言ってました。よく考えれば当然のことで、投網や巻き網と同様に、一網打尽はありえないんですね。因みに1台100万円以上します。  

タグ :環境

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2007年08月28日

ハナカジカ

みなさん、こんにちは。
私がハナカジカです。

見ての通りのおデブちゃんで、通年安定した水位と水温が保たれた、濁ることも稀な、清らかで冷たい穏やかな流れの‘湧き水の沢’に通年生息しています。内陸の‘湧き水の沢’にも生息しています。



鳥海山麓では広く点在して生息していますが、遊佐の方々は『ハナカジカは、牛渡川だけに生息している』と思い込んでいる人が多く、家の脇の沢や水路に生息していることを知りません。釣ったり捕ったりして食べているというのに、それがハナカジカであることに気付いていない人が多いです。

しかし、『此処には、痩せたカジカと太ったカジカが居る』とチャンと区別しており、「痩せたカジカは暴れるけど、太ったカジカは暴れないんだ。」と特徴までシッカリ捉えていました。「その『太って暴れないカジカ』がハナカジカですよ」と教えると、みんな驚きます。

ハナカジカの鳥海山麓の生息分布図を独自に作成して観てみると、生息エリアが分断されていることに気付きます。冒頭で『湧き水の沢に生息しています』と表記しましたが、肉食魚である岩魚やヤマメの放流事業を長年継続して行ってきたことにより、普通の沢ではハナカジカは食べ尽くされ、絶滅しただけかもしれません。

だって、家の脇の沢や水路ではカジカと共存できているのに、チッソが多く酸素が少ない環境の‘湧き水の沢’に生息する理由は無いでしょ。隠れる石も無い田んぼの用水路=U字溝にも迷い込んでおり、快適な生息を求めてウロウロしているようです。そんな場所にいると、他の魚やサギに喰われちゃうよ。(^^;

ハナカジカの生息地の現状だけをみれば『通年安定した水位と水温が保たれた、濁ることも稀な、清らかで冷たい穏やかな流れの‘湧き水の沢’に通年生息しています』と言えますが、日本桜草の自生同様に、先人達は知らぬ間に、何か重要な過ちを犯してしまっているのではないかと考えてしまいます。


カマキリ(アユカケ)
http://nihonsakurasou.n-da.jp/e18053.html
カンキョウカジカ
http://nihonsakurasou.n-da.jp/e18152.html
ハナカジカ
http://nihonsakurasou.n-da.jp/e18369.html
ウツセミカジカ
http://nihonsakurasou.n-da.jp/e19331.html  

タグ :カジカ

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2007年08月24日

カンキョウカジカ

ハゼじゃないのよ、
カマキリでもカジカでもないのよ。
実は私、カンキョウカジカなの。

カンキョウカジカはカマキリと同じく、海から遡上してくる魚で、床止め工や堰堤を乗り越えるのが苦手です。カンキョウカジカは大変珍しい貴重な魚です。今年は渇水で水量が少なかったせいか、出合うことができました。


山形県には、県を代表する淡水魚の研究者がいないこともあり、海から遡上してくる遡河性(そかせい)の魚が無視されています。ワカサギやテナガエビも遡河性の生き物で、新潟県など他県では絶滅危惧種に指定されていますが、山形県版レッドデーターブックには、掲載さえなされませんでした。

モクズガニやウナギも遡河性です。遡河性の生き物が「山と川と海は一つに繋がっているんだよ」と教えてくれています。養殖&放流ばかりが資源保護ではありません。遡河性の生き物から話しを聞いて、それを指標に、床止め工や堰堤、護岸といった川造りをやってほしいものです。


カマキリ(アユカケ)
http://nihonsakurasou.n-da.jp/e18053.html
カンキョウカジカ
http://nihonsakurasou.n-da.jp/e18152.html
ハナカジカ
http://nihonsakurasou.n-da.jp/e18369.html
ウツセミカジカ
http://nihonsakurasou.n-da.jp/e19331.html  

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2007年08月23日

カマキリ(アユカケ)

石じゃないのよ、
サトイモでもジャガイモでもないのよ。
実は私、カマキリ(アユカケ)なの。


上記写真、大きめのカマキリが捕れたので写真を撮ったのですが、デジカメ不調で写真が良くなく、別の個体で下記写真を撮った次第です。


大きな頭部のエラの所に‘トゲ’というか‘ツノ’というか、小さな突起物があり、その突起を使って鮎を引っ掛け=襲い、バクッ!と食べてしまうといわれ、“アユカケ”と呼ばれていましたが、近年改名され“カマキリ”となりました。

カジカとの見分け方として、一番違いはカマキリのお腹は真っ白だという点です。海のフグのような真っ白さです。お腹を写そうとしましたが、嫌がられてしまい、今回は断念しました。(^^;


鮭やサクラマス、鮎、ウグイなどのように、カマキリも、海と川を行き来できる遡河性(そかせい)の魚です。ただし他の魚と違って泳力が弱く、体型から想像できるようにドジョウやウナギのようにヌルヌルと進むことも、ジャンプもできませんし、お腹に吸盤も無く、とても遡上能力の低い魚です。

そのため、カマキリが遡上できる河川環境は、本当に自然な川であることを意味します。堰堤や床止め工の建築、魚道設置などでは、カマキリが遡上できるか否かが、とても重要な関心事項です。地味な魚ですけど、自然環境の指標として欠かせない生き物なんですよ。

庄内最大の独立河川である赤川で、他の河川と比べて、鮎が釣れない、大きな鮎が少ないのも、床止め工が遡上を阻害しているからに他なりません。それを示すのがカマキリです。だって、鮎の友釣り区間でカマキリが生息していなのは、赤川だけなんですもの。

カマキリ(アユカケ)
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カンキョウカジカ
http://nihonsakurasou.n-da.jp/e18152.html
ハナカジカ
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ウツセミカジカ
http://nihonsakurasou.n-da.jp/e19331.html

  

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Posted by さくら at 07:10Comments(13)その他07

2007年08月22日

清流スズキ

仔アジじゃないのよ、
ブラックバスでもブルーギルでもないのよ。
実は私、スズキの稚魚なの。




スズキの稚魚が清流で過ごすのは珍しいことではありませんが、どうせなら、この10倍以上のサイズを釣りたいものです。(笑  


Posted by さくら at 06:56Comments(4)その他07

2007年08月10日

黒曜石

相沢川の河川敷でも色々な石をみました。思いがけず真っ黒い石を数多くみつけました。砕くと鋭利に割れて、原始時代に矢尻や刃物代わりに使われていた、黒曜石のようです。

インターネットで『黒曜石』を検索してみると、産出される箇所は限られているらしく、中でも良質な黒曜石の産地は6箇所だけとか。色々なサイトの中で下記サイトが参考になりました。
-----------------
黒曜石研究の動向
http://ao.jpn.org/kuroshio/kenkyudoko.htm

1.黒曜石とは
日本列島は環太平洋火山帯の一部であり、多くの火山が存在し火山活動も活発である。この火山活動に伴い流紋岩質マグマが、高温高圧の状態から地上に噴出したり、地表近くに貫入し急冷した場合に「黒曜石」が生じると言われている。黒曜石の定義は、黒色ないし暗色の火山ガラス、化学組成は通常、流紋岩質で、破断面は貝殻状を呈する。

3.各地の黒曜石産地と石器利用の現状
3-3 東北地方南部
現在6カ所近くの黒曜石原産地が知られ、
月山(山形県)、板山(新潟県)が著名である。

-----------------

相沢川で拾った黒い石が黒曜石なら、相沢川上流域には火山があったということになりますが、私は解りません(このいい加減さが、興味を長続きさせる秘訣です(笑 )。


石というのは、割って見るのが一番だそうです。今回は割って見ることを前提に、平たい形状を拾ってきました。ハンマーで叩き割ろうとすると、けっこう力が要るんですね。

Aは、二等辺三角形的形状で、一面はデコボコですが、
もう片方の面が砂礫の堆積岩のようなモノが付着しています。
Bは、長方形で、片面だけA同様デコボコ。仔ガメラの甲羅のようです。


割ってみると内部まで不純物が多く、相沢川の黒曜石は、良質ではないんでしょうね。東北地方南部の代表的山地と紹介されていた月山の黒曜石は良質なんでしょうか。一度割って見てみたいものです。


もう一つ、玉ねぎ状構造を構築する最初の段階の石と思えたので、Blogネタに拾ってきました。玉ねぎ状構造も火山により構成されるそうですから、相沢川のどこかに、火山があったんでしょうね(こんなこと書いておきながら、火山なんか無かったりして。(^^; )。



Blogをやっていなければ玉ねぎ石を調べにも行かなかったですし、玉ねぎ状構造をネット検索することもなかったでしょう。みなさんのお陰で勉強になりました。どうもありがとう。(^^)  

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Posted by さくら at 07:17Comments(4)その他07

2007年08月07日

みて〜!

キス釣りのコツは、キスは警戒心が強いので、仕掛けを長くすること。なんとか釣らせてやりたくて、私が投げて、子供にはリールを巻くだけにしました。でも当然の如く「ボクも投げたい〜ィ」と言い出します。

針が刺さっては危ないので、針の本数を1本として、仕掛けも超短くしました。糸の垂らしを短くして投げさせていたのですが、何か感じるモノが在ったんでしょうね。「糸を長くした方が、飛ぶよ〜。」ですって。

見ると、波打ち際への斜度を利用して助走して投げていました。



サビキ方も、真剣そのものです。
釣果はフグ3尾+キス1尾。
遠くへ飛べば、もっと釣れたはず。
今度は少し長い竿を買ってあげようかな。(^^)  

タグ :環境釣り

Posted by さくら at 18:07Comments(7)その他07

2007年08月06日

穴空き石

最上川の河川敷でも色々な石をみることができます。
今回は狩川町清川地区の最上川河川敷で拾った、面白そうな石を二つ紹介します。

一つは巧い具合に穴が空いた石です。鮎釣り中に、引き舟を留る石を求めて足下の水中を覗いていて見つけました。『これは便利だ』と思い、そのまま持ち帰ってきました。帰宅後、改めて考えると、こんな都合良く穴が開くとは考えにくく、川漁師さんが開けて、重し代わりに使っていたのかも知れません。


で、後日その話しを最上第八漁協の方にすると「誰そんな面倒くさいことすっが。」と一笑されました。重し代わりに利用するなら鉄筋やブロックで良いわけですし、スイカを縛るように石を縛ってもそれまでの話しです。なるほど、もっともな話しです。

穴の空いている位置は、人為的な感じがしますが、穴の中を見ると、長い間掛かって穿われたって感じがするんですよね。人為的に穿った穴が、風化・劣化しただけかも。(^^;

天然か人工か分かりませんが、面白いのでウチにまだ置いてあります。撮影に際しては、分かり易く犬のヒモを通してみました。

  

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Posted by さくら at 00:06Comments(6)その他07

2007年08月05日

岩本石

赤川漁協の方が、赤川の河原で石を拾っていた。
「なに拾ったな?」と聞くと
「ほれ。岩本石だ。」と拾った石を見せてくれた。
「岩本石って、岩本川からでも流れ出てくんなが?」
「んだ。」

東岩本集落を流れる岩本川に、
そんな有名な石があるなんて知りませんでした。
岩本石は、庭石として人気が高い石だそうです。
(石としての正式名称は、私、調べてないので判りません。(^^; )

岩本川は、三面護岸されているので、
すぐに赤川へ出てくるそうですが
「探すとなかなか、無い」そうです。



私も探してみました。
「これはどうだ。岩本石だが?」と聞くと
「違うの。やっぱりさっき見せたようなのが岩本石だもんだ」
とのことです。
拾った小さな岩本石は、水槽に入れて楽しむそうです。


この夏、岩本川で石探しは如何ですか?
以上、夏休みネタでした。(笑)


余談ですが、
朝日村には、化石が採れる場所もあります。
また、致道博物館には、
庄内で採れた化石や石があり、勉強になりますよ。  

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Posted by さくら at 07:26Comments(2)その他07

2007年08月04日

八沢川の赤石

赤川漁協の方いわく、八沢川には赤石(あかいし)と珪化木(けいかぼく)という貴重な石があるそうで、昔から拾っていたそうです。珪化木は木の化石ですが、赤石の大きなモノは庭石として高額で取引されているとか・・・。また、持ち出された赤石の一部は佐渡島の赤玉石として売られていると話す人もいました。

そんな話しを『ふ〜ん・・・。』と他人事で聞いていたのですが、ハタと思い出しました。そういえばウチにも古くから赤い石が在ったことを。父親に訊ねると「そうだ」とのこと。昔、石がブームになった時代があり、その時に貰ったものらしいです。


今年6月下旬の大雨で八沢川は大増水しましたが、それで河床が掘られたので「今年は行けば採れっぜ!」と、ワクワク顔で話していました。

この夏、八沢川で宝探しは如何ですか?
以上、夏休みネタでした。(笑)

  

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Posted by さくら at 07:04Comments(7)その他07

2007年08月03日

冷水沢の石

大鳥池の帰り道、冷水沢の手前で丸い石をみつけました。縦横4-5cmのま〜るい石で、『おや!?』と思い拾い上げ、手軽なサイズだったので持ち帰ってきました。

山の石は普通は角張っていて、丸くはありません。大鳥池がある朝日連峰は白い花崗岩質の岩なので、つるつる肌なのに、この色合いと凹凸。この辺りでは珍しいと思えたのです。


地質学を専攻された方にこの石を送り見てもらったところ、「石英や雲母が入っているので火山岩に間違いありません.」「痛みが(酸化など)激しいので,ハンマーで割ってもう少し詳しく報告します.」とのメールが届きました。

石が酸化するとか痛んでいるとか、意味が解りません。お城の岩垣などは何百年も残ってますし、エジプトのピラミッドなら、激しい温度差と飛び砂、雷などで痛むでしょうけど、ブナ林の山の上の石がどうして酸化するのでしょう。素人なので何をどう質問して良いのかも判りませんが、「石を割ることで、何が判るのですか?」と訊ねてみました。

「この石は花崗岩の酸化したものです.酸化(腐り具合)が激しいので割ってみて,新鮮なところを見るのです.『なぜ現地で採集したのに腐っているのか』との質問がありました.送ってもらったのは転石(露頭=地質が露出している所から落ちてきたもの)で,長い時間晒されて酸化しているということ.露頭でも岩石を採取するときは,つるはし等を用いて酸化していない本来の色(花崗岩なら白色)が露出するまで掘ります.露頭表面は風化したり酸化が激しいためです.」と返信を貰いました。

なんだか良く理解できませんが、ワクワクしてしまいました。だって、転がりやすい山中で、何十年、何百年と地上に露出し続けいた分けでしょ。石としては周りの石と同じ、ありふれた花崗岩であることは理解していますが、此処まで風化するまでこの石は何を見てきたんでしょう。そう考えると冷水沢の路傍の石に、ロマンを禁じ得ないのです。(^^)  

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Posted by さくら at 07:09Comments(3)その他07

2007年08月02日

鮎と磯焼け

釣り雑誌『つり人』には、つり人社鈴木康友社長の『日本一うまい鮎』なんていう記事が時々掲載され、石が良い川の鮎は美味いと語っている。石のミネラルが川に溶けだし、美味しい鮎を育てるというのです。

石のミネラル(成分?)が水に溶けるなんて考えられないのですが、地質学者さんに訊ねると、地下水や湧水がそうであるように、十分に考えられるそうです。

なるほど。

ということはですよ、何百年何千年と変わらぬ石と違い、100年保つのか疑わしいコンクリート護岸で被われた河川や海岸線では、自然界としては尋常ではない速度でコンクリート成分が溶けだしているわけで、海の中ではとんでもない事になっているのではないでしょうか。

庄内浜で一番古い地質は、由良の香頭ケ浜の黒い洗濯岩だと聞いたことがあります。平成8年4月11日、NPO鶴岡淡水魚夢童の会を主宰する岡部夏雄氏が、そこへ注ぐ小さな川で、クロヨシノボリを採捕しました。当時それは山形県で初確認であり同時に生息の北限を塗り替える大きな発見でした。こじつけ話しになりますが、クロヨシノボリが川の水の良さから香頭ケ浜の小さな川選んで遡上したと考えると、黒い洗濯岩は、ミネラルが豊富なのかもしれません。(^^;




さて、先日‘憧れの浄禅寺川’で紹介した松森胤安著『両羽博物図譜』の中には、『浄禅寺川に白玉鮎と稱する一魚品ありと云う。』という記述もあり、浄禅寺川=荒瀬川の上流には白玉川があるので、おそらく白玉川の鮎を指しているのでしょう。

上記画像には、【絵のその他注記:浄禅寺川に白玉鮎と稱する一魚品ありと云う。腹出、丈短く大なるも五、六寸に過ぎず。秋末に及びて稀に獲ることありと云う。其の腹膨張タナゴの如く、腹大肛門に至りて止む。】と書いてあります。

自己流に解釈すると、『浄禅寺川に白玉鮎と呼ばれる鮎が居るという。腹が出ており、サイズが小さく、大きくても15-18cmほど。秋の終わり頃に稀に獲ることがあるらしい。其の腹の出っ張り方は、タナゴのようで、腹の膨らみは肛門のところまで。』タナゴとは、ヤリタナゴを指すと思われ、分かり易く例えると、要するに白玉鮎は子持ちシシャモのような形をしていると説明しているわけです。

松森胤安は、白玉鮎を美味しいと言いたかったのか単にそういう魚がいると伝えたいのかは解りませんが、後者だと思います。メモ魔の松森胤安のことですから、浄禅寺川や福山川の鮎を届けてくれた人との雑談の中で、白玉鮎の話しがでたのでメモっただけでしょう。でも、喋った人も、食べて美味しかったらこそ話題として喋ったと思われ、白玉鮎は子持ち鮎として美味しかったんだと思います。

今回玉ねぎ石を求めて観音寺地区在住の相蘇さんと巡り会ったわけですが、『玉ねぎ石は、海底火山の場所にできる』との説明を聞いた時、『!!』と閃きました。化石床の説明文にも『潮の流れが速い、今で言えば入り江だったようです』と書かれており、白玉川周辺の山は、昔は海だったことになります。つまり、白玉川は海のミネラル分が豊富に溶け出しており、それで鮎の味が良かったのではないでしょうか。と同時に昔の人は、その味の違いを感じ取る味覚の舌を持っていたことになります。

今後環境問題意識が浸透して、堰堤に魚道が設置され、天然鮎が白玉川まで遡上できるようになったとき、白玉鮎は蘇る!かもしれませんね。

  

タグ :環境化石

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2007年08月01日

玉ねぎ石

遊佐の不動明王の滝を初めて見た時には、真っ黒い丸い石でゴツゴツしていた印象があり、溶岩が冷え固まった崖(枕状溶岩)を流れる滝だと思い込んでいたのですが、改めて見てきたら、普通の石でガッカリ。その時、今まで気になっていた‘玉ねぎ石’をン十年ぶりに探しに行くことにしました。

小学校6年生の時、秋の遠足かなにかで八幡町に行き、初めて知った玉ねぎ石。ツルンとした崖に、大小さまざまな丸い石が飛び出していて、砂利の林道には、欠片がたくさん落ちていた。みんなで一緒に山道を歩き、二つの大きな池を通り、山を下りると小学校があり、バスが到着するまで休憩。その小学校のプールでは冬期間ニジマス養殖が行われていたのを覚えています。

記憶を頼りに地図をみると、大沢小学校と堂見沼と五台沼が該当するようです。

大沢小学校へ行ってみると、現在の大沢小学校は新しい校舎で、向かいに旧校舎があり、見覚えがあるプールもありました。地図を頼りに林道に入ると直ぐに小さいけど水草が繁茂した綺麗な沼が二つあり、石碑がありました。この道は堂見林道というらしいです。

閑話
綺麗な沼にはブラックバス密放流禁止の看板がありました。こんな山奥にまで看板があることに驚きと怒りを覚えました。ちょっと網ですくってみたら、沼エビを確認することができました。幸いにもブラックバスは密放流されていないようですが、ブラックバス釣り愛好者が存在しなければ密放流も行われず、こんな無粋な看板を立てる必要もないわけで、景観の損失という意味でも、一般市民にも迷惑を掛けているといえるでしょう。まったくもって無粋です。




閑話休題
堂見林道を走っていても、崖があるようには思えません。場所が違うようなので下山し、思い切って大沢小学校を訪ね、‘玉ねぎ石’のことを尋ねてみました。教頭先生とおぼしき先生1人だけが‘玉ねぎ石’を知っていました。他の先生たちに反応がないということは、今は授業で取り扱わないのでしょうか・・・。

教頭先生は三保六(さぶろく)地区の中に在ると教えてくれましたが、違う気がします。やんわりと何度か確認しましたが、三保六地区だというので直行してみましたが、違ってました。

三保六地区の外れ=荒瀬川との合流点の少し上流、白玉川の左岸に、‘化石床’があります(現在は盗掘され化石は見つからなくなり、砂だけで練り上げたスカスカのコンクリート片みたいな石があるだけで、私のような素人が行ってもみても、正直どれなのか良くわかりません)。教頭先生はこれと勘違いしたのかしら。






教えられた三保六地区の中に人影がなかったので、ご近所の家を直撃して尋ねてみました。「玉ねぎ石なんて、初めて聞いた。知らないなあ。」と言ってましたが、「小学校の時に遠足で来たんですよ。」などと話していたら、「ああ、そういえばそんな石をみたことある気がしてきてきた。でも場所が思い出せない」とのことでした。

最後に「観音寺地区に石に詳しい相蘇さんという方がいるから、訪ねてみるといい。」「化石床の説明文を書いた有名な方だから、『石に詳しい相蘇さん』と言えば、みんな分かるから。」と教えて貰いました。今日は国道344号線を行ったり来たりです。

観音寺地区に石に詳しい相蘇さんの家を訪ねたら、みなさん知っており、突然の訪問にも関わらずお逢いすることができました。事情を話し‘玉ねぎ石’の場所を訪ねたら、荒瀬川の上流にある白玉川であることが判明しました。子供の時の記憶と随分離れた場所だったので、ビックリです。また「以前は小学校でも野外授業で見に行ったもんだ」とも言い、最近は授業に使われてないような印象を受けました。

国道344号線を東進して白玉川へ。白玉川右岸の白玉林道を進むと直ぐに落石あり。『見つけた!!』その落石こそが‘玉ねぎ石’でした。‘玉ねぎ石’の正式名称は、‘玉ねぎ状構造 ’といい、石の風化現象だそうです。




でも・・・小学6年生の時の記憶の崖と違うし、当時は『あ、本当に玉ねぎソックリ』と思い、みんなで石の皮を剥ごうとした記憶があるほど、玉ねぎにソックリでした。また、此処は崖が草に被われて良く見えませんし、不完全な玉ねぎが多い気がします。場所が違う気もしますが・・・。














相蘇さんに教えてもらったのですが、林道を横切る白い岩盤が、断層だそうです。この断層より上流側には玉ねぎ石はないそうです。教えて貰わなかったら、断層だとも気付きませんでした。






‘玉ねぎ石’に関して検索したときにヒットしたサイトを、参考までに紹介します。これ、夏休みの自由研究になりますね。(^^)
http://www.hirahaku.jp/web_yomimono/geomado/onion1.html
http://homepage3.nifty.com/nininsankyaku/yama/y015.htm
http://www.torikyo.ed.jp/tottorisizenn/G046.htm
http://staff.aist.go.jp/t-yoshikawa/Pictures/Scientific/Onion.htm  

タグ :環境化石

Posted by さくら at 06:42Comments(4)その他07