2016年02月22日
庄内赤 狩川町東興野地区 鉢開け
その後立川町山野草の会が探索するも発見に至らず、自生地最後の個体と思われる。
健丈な「庄内」にしては今イチ。私が譲渡した段階で2〜3番芽だったと思われる。根張りが良いので、今年が本番。
2016年02月21日
庄内赤 遊佐町大楯地区 鉢開け
旧遊佐中学校の裏は、昔は丘陵地帯で湧き水があり沢が流れており、
冬はスキーをしたり、春は部落の稲の苗床に利用していたそうです。そこの自生していた桜草が、コレです。
丘陵の東側に桜草、西側に福寿草が自生していたと高橋じいさんは話してくれました。
(庄内地方にも福寿草は自生していたと私は考えるのですが、今となっては探しようがありません)
具体的な産地が判明している貴重な個体なので、譲渡の際は良い苗を優先して譲渡しているので
私の手元に残るのは2番芽になります。この苗も2番芽なので1年目はこんなものでしょう。今期が本番です。
「庄内」の赤花の芽は白。白花の芽は赤です。
2016年02月20日
庄内白 遊佐町 鉢開け
遊佐町では大楯地区に桜草が自生していたと言われていますが、
大楯地区の高橋爺さんは「赤い桜草は咲いていたけど、白い桜草が咲いていたのは見たことがない」と言います。
故菅原デンスケ先生は月光川右岸にお住まいで、大楯地区は故菅原デンスケ先生宅の月光川上流左岸。
故菅原デンスケ先生宅の月光川右岸下流に、桜草の自生地の記録はありませんが、
地元のばあさんは「昔は部落毎に井戸があって、その周りに桜草が自生していて、白花も咲いていた」と証言しました。
この個体は遊佐町産であることは間違いないのですが、故菅原デンスケ先生が何処から持って来たかは、具体的に不明です。
浅植され日焼けして枯れていますが、根張りの旺盛さはさすが「庄内」。他の野生品種とは健丈さが違いますね。
2016年02月18日
庄内白 櫛引町中田地区 鉢開け
浅植で日焼けして枯れていますが、健丈な品種なのでしっかりと増えています♪
「庄内」の白花の芽は赤。赤花の芽は白です。
庄内地方各地に「庄内」の白花の栽培者は居ますが、
「採取地点は此処!」と具体的に判明しているのは八重樫ばあさんのこの個体だけです。
禅勝庵裏に在ったヤズの南側に生えていたのを「白いのは珍しい」と八重樫ばあさんが60年前に採取したそうで
それ以後、白い花の自生はみていないそうです。
2016年02月17日
広島三次 鉢開け
さすが野生品種。初年度の鉢慣れもなんのその。健丈さは今まで紹介してきた園芸品種と段違いですね。
↓2015年度譲渡先での開花の様子
2016年02月13日
職人魂とユーザー
「スペイン寄木細工職人が愛用しているのは日本製のノミ」での職人の言葉に、故亀井菊次郎氏の田沢鉈を思い出しました。
その昔、田端義雄氏がビーパル誌「野遊び道具」で紹介したことで一躍有名になった旧朝日村の故亀井菊次郎氏の田沢鉈。
当時は大変な人気で、後々ヤフオクに亀井菊次郎氏の作品が出品されることもあったほどでしたが、
朝日村の人なら亀井さんのナタをみんな所有して極普通に使っていました。
しかし朝日村は山の民ですから「極普通に」と言ってもそれは酷使というレベルでナタはボロボロ。
まともなのは無くて、使わなくなったナタが納屋の隅で赤く錆びていたりしてました。
「亀井さんのナタは人気だんぜ」と教えると、「ケッ。けつけだな使わねで取ておいでなにすんなや」と一蹴してました。
日常で使用する地域の方々が居たから良い品が生まれたわけで
番組を観て職人とユーザーは共同体なんだなと改めて思いました。
故亀井菊次郎氏が病気で引退後に残っていた商品は
取材で訪れた秋田の某出版社の方が全て買っていきましたので亀井さん宅には残っていませんが、
完全なコレクション目的なので彼のもとには未使用品が未だ眠っています。(^^)
2016年02月11日
大明錦 鉢開け
浅植えしてしまたので、健丈ゆえに上に伸びた根と芽が日焼けして枯れてしまい真っ黒け。
それでも小さい新芽の根本数と長さは、繁殖力の強さの現れでしょう。とにかく健丈な品種なので心配不要です。
↓2015年度譲渡先での開花の様子。品種混合?!。
2016年02月08日
青雲 鉢開け
青雲=十洲の空×喰裂紙=作出者仙台さくらそう会浦澤氏平成6年送出
2012〜2014年までの鉢開け画像と比べると、白い根本数と長さが浅植えの影響で今イチ。
2014年01月15日「浦澤氏実生品種植え替え.1」に掲載した2012〜2013年までの我が家での鉢開け。新芽は多く着かない。
↓2014年秋、我が家での鉢開け。2013年の小さい芽も、立派に育ちました。健丈な品種です。
↓2015年度譲渡先での開花の様子