2009年06月17日
永幡さん.3
6月16日(火)の『両羽博物図譜を読み解く <10> 』で、松森胤安は、
『ザリガニ 庄内生育には疑問符』
は目から鱗。北海道から仕入れていた可能性があるとは、考えてもみませんでした。
月光川水系は綺麗な湧水が流れ、ハナカジカも生息しているほどなので
日本ザリガニが生息していたかもしれないと、私もロマンを馳せ、信じていました。
でも、(遊佐の方に突っ込まれるかもしれませんけど)、
月光川水系=遊佐町内にはアメリカザリガニも居ませんよね?
少なくとも私は採捕していませんので、
『ハナカジカが生き残っているのに、どうして日本ザリガニは絶滅したのだろう?』
と、悩んではいたのですが、北海道から仕入れていた可能性があったとは・・・。
綺麗な湧水を利用して日本ザリガニを養殖しようとしたのなら、納得です。
2009年06月17日
小牧川のホタル
素敵な宇宙船地球号にも紹介された小牧川のホタル再生の話しを思い出し
大成ボーリング場裏の東両羽公園へ行ってみました。
鯉が数尾優雅に泳いでいました。
今年はホタルが何匹見られるのか、時期になったらまた行って観ますね。
↓場所は此所。サムネイルなのでクリックして見てね。
11:50の酒田市の気温20.4度。
11:50の鶴岡市の気温21.1度。
11:50の新庄市の気温22.5度。
11:50の山形市の気温21.6度。
18:20の酒田市の気温17.8度。
18:20の鶴岡市の気温18.0度。
18:20の新庄市の気温19.5度。
18:20の山形市の気温18.8度。
酒田市の今朝の最低気温15.6度(-0.4)。日中の最高気温21.6度。
新庄市の今朝の最低気温15.2度(+0.6)。日中の最高気温23.8度。
山形市の今朝の最低気温15.7度(+0.4)。日中の最高気温23.3度。
今日の最高気温は平年を下回ったそうです。
先日も書きましたけど、
こうして記録していて、平年を下回る気温は珍しいです。
記録し始めて間もないですけど、平年より気温が高く移行していることを感じています。
酒田市の明日の予想最低気温15度。予想最高気温22度。 20%/50%
新庄市の明日の予想最低気温15度。予想最高気温22度。 30%/70%
山形市の明日の予想最低気温15度。予想最高気温23度。 30%/80%
2009年06月15日
大道堰
『イバラトミヨ、市街地にいた! 鶴岡・山形大の水路で学生たち捕獲』
の舞台となった大道堰を判り易く説明すると、
八文字屋鶴岡店の脇を流れている川(堰)です。
と言っても『???』とされる方が大半かも知れませんが、それも当然の話しです。
コンクリートの蓋で被われているのですから。
そう言われてみれば、幅広いコンクリートの蓋が在ることを、思い出したでしょ。(^^)
そこで今日は大道堰を紹介します。
八文字屋鶴岡店さんが在り、
『イバラトミヨ、市街地にいた! 鶴岡・山形大の水路で学生たち捕獲』
の舞台となった山大農学を抜け上流を目指しますので、まずは下図で位置確認。
2008年に『農業用水路にイバラトミヨ 鶴岡・稲作期を終え“救出”』
の舞台となったデイサービス施設「福祉のひろば いなおい」敷地脇は下図の左下になります。
Aポイントには大山街道口木戸口跡を紹介する看板が在ります。
その脇に大道堰が流れています。大道堰には小さな橋が架かっており、情緒があります。
東大海橋から見える道路=Bポイントは、
鶴岡市役所-鶴岡公園-到道博物館-鶴岡市立図書館前を通る道です。
大道堰と小さな橋に気づかなくても、
羽前絹練株式会社の建物は見覚えがあるのではないでしょうか。
Cポイントは石積み護岸で、風情に溢れた景観です。
(陽射しの方向と撮影者の腕が悪くて、申し訳ありません。)
朝暘第四小学校脇の青龍寺川と大道堰。
この区間の青龍寺川はホタルの乱舞が観られる、隠れた名所だそうです。
「某ホタルの里なんかと、比べ物にならないほど、凄く綺麗だよ。」と地元の方が言ってました。
小学校が夏休みに入った頃が見頃らしいです。
大道堰には石が点在していて、ザリガニが多いのにも納得です。
子供たちは「イバラトミヨも捕ったごどあるよ。」と言ってましたが、そこは深く突っ込みません。(^^;
青龍寺川右岸の土手を歩いても良いのですが、車で稲生堰へ移動。
この稲生堰はラバー堰で、農繁期の時には水を塞き止めますが、
農閑期になると空気を抜いてラバーをしぼませるので、
大道堰、安丹堰、新齋部堰に水は流れなくなります。
この施設は美土里ネットの管轄なのですが、青龍寺川に生息する魚の生態系にも気遣い
灌漑用水路では初めて?後から魚道が設置された施設なんです。
今後は灌漑用水路の堰堤にも、魚道が設置されていくことを願っています。
稲生堰上流右岸に在るのが大道堰の水門。此所が大道堰の始まりになります。
青龍寺川は流れが速いので、上流から流されてきた生き物は、
こういう流れの緩い場所に溜まり、大道堰などに紛れ込んでいくわけです。
稲生堰上流左岸に在るのが安丹堰、新齋部堰。
大道堰や青龍寺川沿いに散策(ウオーキング)されているグループがあり、実に気持ち良さそうでした。
庄内浜の松林もそうですが、隠れた名所になって、親しまれているんですね。
鶴岡市内を流れる水路、堰には、何所にイバラトミヨが居ても、不思議ではないのです。
「イバラトミヨを発見!」と騒ぐ方がおかしいのです。
2009年06月15日
記者の資質
『鶴岡市内を流れる内川で、イバラトミヨが、64年ぶりに発見された』と記事を掲載したので
それに対して私は、2007年11月13日『イバラトミヨ』を書き、
内川の上流、板井川地区にはイバラトミヨの営巣地があることを書きました。
『内川でイバラトミヨが64年ぶりに見つかった』と騒いだ人の中には
そのことを知っている赤川漁協の組合員も一緒にいながら、
どうして『内川でイバラトミヨが64年振りに見つかった』と騒げたのか、馬鹿気た話しだと書きました。
山形新聞は2008年に
『農業用水路にイバラトミヨ 鶴岡・稲作期を終え“救出”』という、
微笑ましい記事を掲載しました。
それに対して私は
2008年10月29日『危惧すべき事態』
2008年11月01日『内川のイバラトミヨ』を書きました。
『農業用水路にイバラトミヨ 鶴岡・稲作期を終え“救出”』は、微笑ましい出来事ですが、
『去年夏には中心市街地の内川で64年ぶりに発見されており、云々。』
の一文が大変気になったのでBlogネタにしました。
確かに「64年ぶりの発見です」と発言した人は居たでしょうから、記事は事実でしょう。
でも、64年間確認されていなかった証拠はありませんし、
鶴岡淡水魚夢童の会を主宰する岡部夏雄著『庄内淡水魚探訪記』
2000年10月21日発行(本に関する問い合わせは岡部夏雄宅、電話0235-23-1185まで。)には
内川でイバラトミヨを確認されたことが記されてあります。
そして2009年6月13日山形新聞に
『イバラトミヨ、市街地にいた! 鶴岡・山形大の水路で学生たち捕獲』
の記事が載りました。
2008年10月29日の『危惧すべき事態』がいよいよ具現化してきましたね、山形新聞は。
2009年04月28日『侮辱的な記事』に書きましたが、
山形新聞の庄内担当の記者は、見て感じて「事実だ」「これは話題になる」と思えば、なんでも記事にしてまう性格ようです。
新聞は事実を書くのは当然ですが、記者なら『なぜ?』『どうして?』『本当?』『他の視点は?』『今後の展望は?』等々
物事を勉強して探求して、事実を噛み砕いて自分のモノにしてから、自分の心と言葉で真実を伝える記事を書いてほしい。
見た聞いた、現場の言動というその場の事実のみを記事するなんて、新聞記者としての資質を疑ってしまいます。
話題性重視ならスポーツ新聞や芸能担当になれば良いのに。
自然環境問題が注目されるのは嬉しいですけど、
イバラトミヨやメダカ、ホタルなどを、シンボルとして祭り立て
何でもかんでも記事にしてしまう風潮は関心しません。
山形大学の生徒も、もっと勉強してほしい。
内川の時もそう。今回の生物環境学科の学生もそう。
庄内でフィールドワークを行っているのだから、『庄内淡水魚探訪記』を読むとか、
事前に庄内に生息する生き物を知っておくべきです。
生物環境学科なら、自主的にフィールドワークしていれば気づける、普通の話しです。
大久保教授の発言の揚げ足を取るようで恐縮ですが
「赤川などから迷い込んだ可能性もある」だなんて、この教授も何を調べているのか悩みます。
大道堰は青龍寺川から、
青龍寺川は赤川から取水していますが、
赤川にイバラトミヨは生息していません。青龍寺川へ注ぐ板井川に営巣地があるのです。
赤川から取水され、途中幾つもの川と水路が注ぐ青龍寺川。
その水が流れる大道堰で、
「たまに捕まるのはザリガニぐらいで、魚は見ていない」なんて分け、おかしいでしょ。
『‘たまに’捕まるのはザリガニぐらい』って、大道堰は子供たちの‘ザリガニ捕りのメッカ’ですよ。
「教授の発言を鵜呑みにして記事を書くな」と言われても
それは難しい問題でしょうけど、新聞記者なら少しは勉強して、真実を伝える記事を書いてほしいものです。
----------------------------------------------------------------------
イバラトミヨ、市街地にいた! 鶴岡・山形大の水路で学生たち捕獲 2009年06月13日 13:38
鶴岡市の山形大農学部敷地内を流れる農業用水路「大道堰(だいどうぜき)」で8日、同学部の学生たちが清流に生息する希少淡水魚のイバラトミヨを捕獲した。住宅や学校、商店などが並ぶ市街地の水路での出来事に、捕獲した学生や担当教授は「こんな街中の川にいるなんて」「迷い込んだのか」と驚く一方、付近にすみつく可能性に期待を寄せている。
大道堰は、赤川の支流・青龍寺川の稲生分水工から市中心部の住宅地などを流れる。延長は約3キロ。8日は、同学部生物環境学科の大久保博教授の授業に出席した学生らが、実験実習で学部敷地内を横断するように流れる堰の生物生態調査を実施。水を網などですくった際、次々とイバラトミヨ5匹を捕まえた。
捕獲したのは、2年の浜津宏駿さん(19)、佐々木亮祐さん(19)、石塚哲也さん(20)の3人。1匹目を捕まえた浜津さんは「イバラトミヨを見たことがなかったので、最初はオタマジャクシかと思った」と振り返る。2匹目を捕った佐々木さんは「1匹捕まっていたので、もしかしたらと思い、網を入れたら入っていた。実物を見たのは初めて」、3匹捕獲した石塚さんは「あまりにも捕まるので驚いた」と話す。イバラトミヨは、写真に収めデータを取った後、堰に返した。
ここ数年、堰での生物生態調査を行っている大久保教授は「たまに捕まるのはザリガニぐらいで、魚は見ていない」という。巣の有無や生息しているかどうかは不明。赤川などから迷い込んだ可能性もあるらしい。大道堰は比較的きれいな水がゆっくりと流れ、えさとなるユスリカの幼虫などもいる。「巣作りに必要な水草など水生植物があれば、すみつく可能性は十分にある。そうなれば市街地でもあり、学生だけでなく、子どもたちの素晴らしい教材になる」と話している。
↓生物環境学の実験実習で学部敷地内を流れる大道堰で魚などを捕獲する学生たち
↓大道堰で学生が捕まえたイバラトミヨ=鶴岡市
----------------------------------------------------------------------
2009年06月03日
永幡さん.2
現在毎週火曜日山形新聞夕刊に『両羽博物図譜を読み解く』を掲載しているが、
6月2日(火)の『両羽博物図譜を読み解く <8> 』で、松森胤安は、
『植物に関しては園芸品種を主体に記録しており、野山の草木は補足程度してないのは残念だ。』
という主旨を書かれており、私は大変驚き、素直に嬉しかった。
なぜなら、松森胤保の『両羽博物図譜』が素晴らしいので、
功績を褒め讃える方ばかりで、中味を精査した方はおらず
総合的に精査した方は永幡嘉之さんが最初と思われ
永幡嘉之さんに生物多様性の視線あってこその業績でしょう。
私は、んだ!ブログを始めたばかりの2007年4月14日に
『松森胤保 両羽博物図譜』を書いていただけに、肯定されたようで嬉しかったのです。
永幡嘉之さんのブログ『世界のブナの森』
http://ameblo.jp/rosalia-coelestes/