2007年08月30日
博士現る
博士といっても、仮面ライダーの悪の組織ショッカーで改造人間を造った緑川博士ではありません。淡水魚の研究者たちが、鮎を調査するために鼠ヶ関川に来たのです。簡単にいえば昨日の続編です。(^^;
鼠ヶ関川は鮎の調査・研究のため、放流される全ての鮎の脂ヒレがカットされているので、人工産(放流鮎)と天然を完全に区別できるそうです。今年の鼠ヶ関川の天然鮎の遡上数は約2万尾。放流70kg=1.2万尾が加わり、今年の鼠ヶ関川の生息尾数は3.2万と試算してるそうです。今回の調査でも、まだ2万尾が生息しているという試算でした。
一般に人工産と天然個体の区別は、見た目では不完全だそうで、顕微鏡を使いウコロの数を数えて判断したり、「現場では下顎側線孔で見分けているそうです。「下顎側線孔が綺麗に対にあるのが天然なんだけど、山形県の人工産は育て方が良いのか綺麗に対になっている個体も多く、判別が難しい。」とのことで、山形県の人工産は優秀だそうです。
鼠ヶ関川は鮎の調査・研究のため、放流される全ての鮎の脂ヒレがカットされているので、人工産(放流鮎)と天然を完全に区別できるそうです。今年の鼠ヶ関川の天然鮎の遡上数は約2万尾。放流70kg=1.2万尾が加わり、今年の鼠ヶ関川の生息尾数は3.2万と試算してるそうです。今回の調査でも、まだ2万尾が生息しているという試算でした。
一般に人工産と天然個体の区別は、見た目では不完全だそうで、顕微鏡を使いウコロの数を数えて判断したり、「現場では下顎側線孔で見分けているそうです。「下顎側線孔が綺麗に対にあるのが天然なんだけど、山形県の人工産は育て方が良いのか綺麗に対になっている個体も多く、判別が難しい。」とのことで、山形県の人工産は優秀だそうです。
電気ショッカーで採捕した個体の天然と人工産の比率は、私の見た目では6:4で人工産が少なめ。サイズは天然の方が明らかに大きく、人工産は小さかったです。
そこで、月光川水系の放流量50kgについて尋ねてみると、「放流50kgでは5000-8000尾にしかならず、天然遡上の10分の1にもなってない。」とのこと。ということは、庄内各河川で解禁当初から釣れた20cmオーバーの鮎たちは、みんな天然だったようです。
春に遡上した天然鮎が縄張りを持ち、良い餌場を確保して大きく育つ。今年は遡上尾数が少なかったので広い縄張りを持てた事で、余計大きく育った。そこへ2〜1ケ月から遅れて、5月下旬から6月上旬人工産が放流されても、天然鮎に太刀打ち出来ず、縄張りを持つことができなかった。良い餌場を確保できないので育ちが遅く、天然と比べて明らかに小さい。と、言えるようです。
Posted by さくら at 06:59│Comments(7)
│その他07
この記事へのコメント
こんばんは。
とぼけた質問に丁寧に答えて下さり、ありがとうございます。
またとぼけた質問だと思いますが、人工鮎を放流する理由とは?
天然がこれだけいればいいのでは?などと思ってしまいました。
さくらさんが放流しているわけではないのに、すみません。
とぼけた質問に丁寧に答えて下さり、ありがとうございます。
またとぼけた質問だと思いますが、人工鮎を放流する理由とは?
天然がこれだけいればいいのでは?などと思ってしまいました。
さくらさんが放流しているわけではないのに、すみません。
Posted by しみじみしじみ at 2007年08月30日 22:49
あゆだーって採っちゃいけないなーと思いました。
Posted by わっしー at 2007年08月31日 02:17
しみじみしじみさん、
簡単に言うと、漁業権を設定された魚を、漁協には、放流の義務があるからです。
もう一つは、山形県としても、税金を使っているので、無駄を出すことは出来ません。そのため計画性を持って生産(養殖)したいので、各漁協に『割り当て』が行われ、否応なしに放流せざるを得ない。というのもあります。
また、しみじみしじみさんのように、釣りに興味も関心も無い人は、「養殖魚より天然がいいわ」と考えるわけですが、釣り人は「釣れないより、釣れた方がいい。」となります。
内陸の小国川(3700kg)や寒河江川(2600kg)は、鮎をどんどん放流しているのでたくさん釣れます。大きいのが釣れます。釣りをするために必要な鑑札の売り上げも凄いんです。漁協も商売商売。(^^;
簡単に言うと、漁業権を設定された魚を、漁協には、放流の義務があるからです。
もう一つは、山形県としても、税金を使っているので、無駄を出すことは出来ません。そのため計画性を持って生産(養殖)したいので、各漁協に『割り当て』が行われ、否応なしに放流せざるを得ない。というのもあります。
また、しみじみしじみさんのように、釣りに興味も関心も無い人は、「養殖魚より天然がいいわ」と考えるわけですが、釣り人は「釣れないより、釣れた方がいい。」となります。
内陸の小国川(3700kg)や寒河江川(2600kg)は、鮎をどんどん放流しているのでたくさん釣れます。大きいのが釣れます。釣りをするために必要な鑑札の売り上げも凄いんです。漁協も商売商売。(^^;
Posted by さくら at 2007年08月31日 07:41
わっしーさん、
怪人あゆだーは、『鮎捕るなー』と・・・。すみません、想像力が続きません。
怪人あゆだーは、『鮎捕るなー』と・・・。すみません、想像力が続きません。
Posted by さくら at 2007年08月31日 07:44
さくらさん、釣り人でない自分の話に付き合ってくださってありがとうございます!釣り人の心理は「釣れないより、釣れた方がいい。」なのですね!
義務と、予算を使い切るということ。ふむふむ。
鮎にもその川毎の特徴ってあるのではないかと思うのですが、放流でその特徴が薄れるってことはないのかなぁ?って、また変なこと思ってしまった…。
義務と、予算を使い切るということ。ふむふむ。
鮎にもその川毎の特徴ってあるのではないかと思うのですが、放流でその特徴が薄れるってことはないのかなぁ?って、また変なこと思ってしまった…。
Posted by しみじみしじみ at 2007年08月31日 09:23
参考になりました。今度、よ~く観察してみます。
Posted by ひげなが at 2007年08月31日 15:20
しみじみしじみさん、
>>放流でその特徴が薄れるってことはないのかなぁ?って、
>>また変なこと思ってしまった…。
とても貴重なコメント、ありがとうございます!!
ひげながさん、
受け売りでスミマセン。(^^;
>>放流でその特徴が薄れるってことはないのかなぁ?って、
>>また変なこと思ってしまった…。
とても貴重なコメント、ありがとうございます!!
ひげながさん、
受け売りでスミマセン。(^^;
Posted by さくら at 2007年08月31日 21:04