2015年03月28日
東は桜草 西は福寿草
山形市岩波地区で、黄色のかれんな花を付けたフクジュソウが見ごろを迎えている。
フクジュソウが咲いているのは、西蔵王高原の麓、岩波公会堂の西側にある田んぼの土手の一画。
2011年04月14日『庄内の福寿草自生地』
遊佐町大楯地区に昔あった丘陵地帯には「東側に桜草が、西側には福寿草が自生していた」と
貴重な話しを聞かせてくれたのは大楯地区在住の高橋爺さん。
桜草と福寿草は他の植物との競合に弱いみたいで、山に移植して観察してみると
陽当たりが良いと雑草の繁茂が勝り、他の草に負けて十分な養分を得られないようで消滅しやすく
他の植物が繁茂しにくい明るい日陰で生き延びて生長しています。
ウチの福寿草は、競合相手がいない状態で栽培して播種5年でようやく2輪が開花しました。
自然界では(山に移植した茎の太さから推察して後2年)播種7年以上経たないと開花しないように思えます。
勝手に種が散らばることを期待して昨年秋に開花株を移植したら、今春開花して早速盗掘されてしまいました。
山形市岩波地区のように一面開花するまで何十年かかるのやら・・・。
2015年03月24日
福寿草 山に播種 4年目 2015
今までは植えた場所を思い出しながら、雑草をかき分け探す必要がありましたが、今年は遠目から容易にみつけることができました。
地元の山守さんと遭遇。
「昨年秋に開花株を移植したけど、黄色い花が咲いてませんでしたか?」と尋ねたら
「あ、そういえば数日前に黄色い花が咲いてけど、無くなってる!」とのこと。
今年綺麗に咲いたものの、咲くと同時に誰かに持ち去られたようです。
04月13日:去年まで周囲の雑草に圧され気味でしたが、今年は競り勝って葉を広げていました。開花まであと2〜3年でしょうか。
2015年03月23日
コシノコバイモ
コシノコバイモは順調に成長しても、少なくとも6ないし7年はかかって成長し、開花・結実して、次世代個体を生み出している。
http://www.osaka-gu.ac.jp/research/research/pdf/h20/hayashi.pdf
このように6-7年も掛かって開花する準絶滅危惧種に指定されたコシノコバイモを盗掘してネット販売するのは如何なものでしょう。
このネットショップでは桜草も販売していますが、真っ赤な偽物。
月山に自生地はありませんし、
林道工事がかかる場所に桜草は自生しません。
しかも種採り育成なんて荒唐無稽な話しです。
以前は赤花だけなのに、いつのかにもか白い桜草まで持ち出して、とんでもない詐欺商法です。
山採り盗掘して商売するのは止めてほしいし、モラルあるユーザーは、決して購入しないでください。
2015年03月22日
久住山
野生品種の中でも健丈で増え易い品種に感じます。
(野生品種の中でも一番健丈で増え易い品種は庄内白ではないかと・・・。)
久住山は野生品種&園芸品種 全ての桜草の中で葉に一番産毛が多いので、直ぐにみわけがつきます。
野生品種の多くは見分けがつかず、名札を信じるしかありませんが
中瀬紅、久住山、庄内白、国見酔白は一目でみわけがつく野生品種です。
2015年03月16日
片野修 著「河川中流域の魚類生態学」
自然環境と保全を語るとき、特徴的な場所や生物がフォーカスされ題材として取り上げることが多い。
それは読み手として関心事項に特化したタイトルと内容なら選択して購入しやすしく、楽しく読めるのだが
生き物は連鎖であり生態系と多様性が肝要なのに、それが省いて論ずる事になってしまいかねない。
国定公園や世界遺産、ラムサール条約に登録した自然豊かな場所を題材に自然環境と保全を語られてもピン!とこないし
サクラマスや鮭の稚魚やホタルの幼虫を放流したりと、1つの生き物だけを取り上げて、なにが働くというのだろう。
川の流れに勢いがなく、瀬なのか淵なのか、緩急の見分けが付かない。
町を流れる川は「美しい!」「自然豊かだ!」と言えそうで言えない今の状況でも
地元の河川だもの、そこの自然環境と生態系は守りたい。
でも何をどうしたらいいのか、我々には肝腎な箇所がぼやけてしまって判らないでいる。
河川管理を行う行政は解っているから河川改修を押し進めていくというのに・・・。
行政が河川改修を行う場合、民意を反映しようと説明会を開会したり広く意見を募集するが
見識が浅い我々一般人は
「自然に配慮した工事と川造りをお願いします」
「魚が住める川造りをお願いします」
と、常に抽象的で曖昧な文言でしかお願いが言えないでいる。
では具体的に願う「自然に配慮した川造り」「魚が住める川造り」の形は何なのか!?
その参考となる内容が、この本には書かれており、とても勉強になった。
赤川でも鮎が釣れなくなり、
「河床が低下して鮎が縄張りを張る石が無くなったから、川に大きな石を入れて、釣れるようにしてくれ!」
と、目先の釣果という己の願望のみで単略的な意見を述べる赤川漁協組合員が未だに居たりするが
どういう川造りを目指すのか、釣り人として共通の見識を持つためにも、ぜひ多くの人に読んでほしい1冊です!
片野修氏の本は一度紹介したことがある。
「アユの科学と釣り―美しい川とアユを願って」
著者は鮎釣り師でもあるが、釣りと鮎と生態系を多くの人の声を加えて書かれており、面白くためになるので
この手の本としては珍しく売り切れになったはず。
釣友は「注文したけど品切れだった」と言っていたのだが、アマゾンに新品が1冊残っていた。お薦めです♪
ほかにもカワムツやナマズといったマイナーな魚を取り上げた本が出版されていますが、
実はこれらの魚は清流=中流の魚なんですよね。
ナマズを田んぼの魚というイメージから泥を好むと思われがちですが、綺麗な砂礫の川を好みます。
赤川の梵字川や大鳥川はナマズが多く生息して、とくに大鳥川は宝庫でした。
釣りの対象となる魚の釣果は、漁協の放流数で変動可能なので、環境の指針にはなりませんが
放流されていない天然の魚種は河川環境の大切な指針です。
川が綺麗かそうではないのかは、魚が教えてくれます。
中流域の砂礫の川底の大切さを、私たちは忘れてはいけないと考えます。
2015年03月15日
砂丘の暴走
鳥取砂丘の中心部は国の天然記念物で、うち131ヘクタールが特別保護地区に指定され車馬の乗り入れが規制されている。3人は「乗り入れ禁止とは知らなかった」と話していたという。県砂丘事務所の堀田利明所長は「現場を含め、各所に乗り入れ禁止の看板があるが、数年に一度、同様の被害がある。云々」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150314-00000040-asahi-soci
2008年10月11日『俺じゃない』
庄内砂丘も「庄内海浜県立自然公園」なのだが、一向に非常識な暴走行為は止まないし、
風雨になればワダチが消えるような状況もないというのに、通報しても警察は動かない。
暴走する非常識な人が悪いのだけど、こういう記事を読むと、通報しても動かない警察を非難したくなる。
対応が妙に素直で神妙だと感じていたら、“犯人”は消防士だったようです。
庄内砂丘を暴走する輩は質が悪く、福島県や宮城県から愛好者を募って暴走してますからね。
鳥取砂丘の特別保護区、車で蛇行1.3キロ “犯人”は兵庫の消防士3人 処分も検討
産経新聞 3月20日(金)12時3分配信
鳥取砂丘(鳥取市浜坂)で14日、観光客の男性3人が、車の乗り入れが禁止されているエリアに車で乗り入れた問題で、3人が兵庫県内の消防で勤務する消防士だったことが20日、分かった。
各消防によると、3人は同県三木市消防本部の男性消防士(19)と、同県姫路市消防局と同県南但消防本部(朝来市)の男性消防士2人=いずれも(21)。友人同士で休日を利用して訪れていた。各消防は処分を検討している。
鳥取県警などによると、3人は14日、鳥取砂丘の「特別保護地区」に当たる場所に車で乗り入れ、蛇行や旋回をしながら約1.3キロを走行したとされる。県警は自然公園法違反の疑いがあることから、3人に事情を聴いていた。
2015年03月14日
2015年03月13日
紅児童
とても健丈で根が密集しており、水に付けてほぐしました。
2014年05月03日「同定作業.6」で紹介した開花の様子。
緋の袴、紅児童、小桜源氏、南京小桜。
2013年05月22日『開花状況 中プラ.3-2』で紹介した開花の様子。
『天晴 源氏鏡 紅児童』:上画像5月15日撮影。
2015年03月12日
忘れ雪
鉢慣れしてくれ、とても良く増えています。健丈な品種です。
忘れ雪:浦澤さん実生品種。最大の特徴は短柱花であること。最初に名残雪と命名したが同名異種の存在を知り忘れ雪に改名。
2014年05月20日『同定作業.26』で紹介した開花の様子。
2015年03月11日
由利浜(野生品種)
千葉県佐倉市に在る国立歴史民俗博物館
くらしの植物苑の桜草展にも展示される由利浜ですが、産地不明の野生品種に過ぎません。
国内に由利浜という地名はなく、秋田県由利郡があるだけですが、秋田県に桜草の自生地は存在しません。
しかし由利郡はTDKの工場地帯で山野草愛好者も多く、活発に交流されており、桜草栽培者が多い地域ですから
関東の誰かが持ち帰り「由利郡で入手した野生品種」として由利浜と命名したのが拡散したと推察します。
本来なら処分すべき品種なのですが、とにかく健丈で良く増える様子が凄いので、紹介することにしました。
2013年05月20日「開花状況 小プラ.1-2』で紹介した開花の様子。
2015年03月08日
国見酔白
宮城県仙台市国見で発見された宮城県で唯一の白花系野生品種。浦澤さん命名 国見酔白。
夏場の管理ミス。コガネムシ被害などで上手く育っていません。
2014年01月21日「13年植え替え終了 虫喰い被害」
2014年05月07日「同定作業.11」
2013年05月19日「開花状況 小プラ浦澤氏.2」
2015年03月06日
福島県相馬市長谷堂
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2014年01月20日 13年新規 植え替え.3
2013年新規に入手&栽培の植え替え、掲載漏れした品種など下記8品種。
いただいた時に根の状態が良くなかったり2012年夏に蒸れたこともあり、生育が悪かったが
2014年度に期待できそうな根茎に育ちました。
2013年度我が家で一番生育が悪かった=期待外れだったのが相馬市長谷堂。
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↑今年も野生品種の相馬市長谷堂は生育が良く有りません。
浦澤さんの所でも生育は良くなく、
「長谷堂の生育はどうでしたか?」と談笑の席で意の一番に問われたほどで、気難しい性格の品種のようです。
↓2014年入手個体。秋の鉢開け。
2014年05月11日『花茎上がらず.2』でつぼみの時に紹介。
2015年03月02日
石山寺
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2014年01月20日 13年新規 植え替え.3
2013年新規に入手&栽培の植え替え、掲載漏れした品種など下記8品種。
いただいた時に根の状態が良くなかったり2012年夏に蒸れたこともあり、生育が悪かったが
2014年度に期待できそうな根茎に育ちました。
2013年度我が家で一番生育が悪かった=期待外れだったのが相馬市長谷堂。
新規入手.6:乙女の袖
小プラ 野生品種.2:福島県相馬市長谷堂+乙女の袖※、中尾の梅、夕暮れの星。
2012年11月11日『緑竜 春の苑 石山寺 光栄』:緑竜、春の苑、石山寺、光栄
2012年11月01日『駒止 御殿桜 植え替え』 : 駒止、御殿桜
故斎藤先生所縁#1-10:#10隠れ蓑
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↑色々あった個体たちですが、ようやく鉢慣れしてくれたようで嬉しいです。
2015年度は、やっと本来の花容が楽しめ、増えてくれることでしょう。
2014年05月15日『同定作業.23』で紹介した開花の様子。
2015年03月01日
中尾の梅
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2014年01月20日 13年新規 植え替え.3
2013年新規に入手&栽培の植え替え、掲載漏れした品種など下記8品種。
いただいた時に根の状態が良くなかったり2012年夏に蒸れたこともあり、生育が悪かったが
2014年度に期待できそうな根茎に育ちました。
2013年度我が家で一番生育が悪かった=期待外れだったのが相馬市長谷堂。
新規入手.6:乙女の袖
小プラ 野生品種.2:福島県相馬市長谷堂+乙女の袖※、中尾の梅、夕暮れの星。
2012年11月11日『緑竜 春の苑 石山寺 光栄』:緑竜、春の苑、石山寺、光栄
2012年11月01日『駒止 御殿桜 植え替え』 : 駒止、御殿桜
故斎藤先生所縁#1-10:#10隠れ蓑
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↑色々過酷な目にあった個体たちの中で、真に丈夫な品種と言っても良いほど、良くぞここまで復活してくれました。
2012年度に消滅しかけて、4番芽サイズで生き残った中尾の梅。根が長かったから復活を信じていました。
実は未だ1度も花茎を上げていません。2015年度は花を見せてくれることでしょう。
2014年05月11日『花茎上がらず.2』
2013年05月20日『開花状況 小プラ.2-2』