2010年09月18日

イバラトミヨ

農閑期となり赤川頭首工が閉じた青龍寺川は水位が低くなり、川の中を容易に歩ける。
恒例というわけではないが、半月網を持って川岸をガサガサやると、イバラトミヨがいっぱい捕れる。
一回でこんなに捕れる状況で、下流の内川でイバラトミヨが発見されたから、どうしたというのだろう。
こんな状況なのに2007年に「65年ぶりに発見!」と騒ぐ方がおかしく、恥ずべき言動と言える。
山形新聞も未だに引用しており、いい加減、悔い改めて頂きたい。


イバラトミヨの飼育は容易で、餌も良く食べてくれ人にも良くなつき、可愛い魚です。
興味ある方は青龍寺川で採捕して育ててみてください。
餌は冷凍赤虫などで、グングン大きく育ちます。
巣作り用に、ふわふわした水中に融け出した草の芯などを水槽に入れると、巣を作ってくれます。

早く採捕に行かないと、
赤川漁協が放流したニジマスやウグイなど他の魚に捕食されたり
ヤゴに喰われたり、ヤマセミやサギなどの水辺の鳥に捕食されて、
今ほど容易にたくさん採捕できなくなります。  


Posted by さくら at 18:43Comments(8)その他10

2010年09月16日

赤川のワカサギ

鶴岡淡水魚夢童の会を主宰する岡部夏雄氏の著『庄内淡水魚探訪記』にも記載されている事だが
赤川本流にワカサギが生息することは岡部さんから聞いていたので知っていたが、
今日初めて採捕することができた。チョー嬉しい! face03icon21icon14icon12

雨降っているし『貴重なので保存しなきゃ!』という思いから
写真を撮るのも忘れてアルコールに入れてしまいました。


岡部さんいわく、
赤川本流に潜っている時、ふっと気づくと、
キラキラキラっと輝きながらワカサギの群れが、
サーーーーーッと遠くへ泳ぎ去るのだそうです。
「なんどか目撃するのだけど、あれを捕るのは大変だよ。」
と、本流での目撃談を聞かされ、
自分には無理と思っていただけに思いがけず採捕できたのはラッキーでした。
本流が大増水となり、流れの弱い岸に寄っていたこと。
濁流で人の気配に気づけなかったことが、採捕できた要因だと思います。

ワカサギは、庄内では赤川の他に新井田川や最上川本流に生息しています。
最上川本流に生息しているので、
ウケクチウグイが採捕されている河川に生息していても不思議ではありません。
新井田川では、新井田川河口が石垣の時代には、ワカサギを釣って喰っていたと聞いていますので
最上川本流から灌漑用水路を経て流入してきた分けではないようです。
岡部さんは『庄内淡水魚探訪記』の中で、
赤川漁協が平成10年に荒沢ダムに100万粒の卵を放流していることもあり、
赤川のワカサギは放流に因る移入種であると思われると書かれています。
奥の細道の松尾芭蕉は、
鶴岡城下から舟に乗り、赤川を経て最上川に抜け、酒田へ来て象潟まで行きました。
象潟からの帰りも酒田から舟で、赤川を通り、鶴岡城下へ戻りました。
舟が往来できる川幅と水量を有する赤川は最上川の支流だったわけで
それを考慮すると、私は赤川のワカサギを天然個体ではないかと考えます。
サクラマスが夏を越す深い淵を有する赤川ですもの、
最上川から分離されて独立河川となっても、ワカサギが生息し続けていても不可思議じゃないでしょ。face01

岡部夏雄著『庄内淡水魚探訪記』: jbookAmazon.co.jp  

タグ :ワカサギ

Posted by さくら at 18:41Comments(2)その他10

2010年09月15日

ブラックバス駆除

稲刈りの季節となり、灌漑用水路の水が不要な時期になりました。
土地改良区は今朝から取水を止め水門を閉じたので
庄内平野全域で灌漑用水路から水が消えていきました。

水路の水は徐々に下がり、深みに魚が集まります。
早速ブラックバス駆除を行うと、
居るわ居るわ、ブラックバスが一箇所で次々捕れます。
というか、ブラックバスしか網に入りません(ブルーギルも2尾入りました)。

鯉や鮒の稚魚からモツゴ、タナゴ、メダカ、といった小魚、
ヤゴ(トンボ)、カエル、オタマジャクシ、ゲンゴウ、といった水生昆虫などなど
ありとあらゆる水辺の生き物を食べ尽くすブラックバスは生態系を壊す元凶の1つです。

ブラックバスは
ブラックバス釣りを楽しむ釣り人の手により各地に勝手に放流され
生息地が拡散しています。
んだ!ブログ参加の方の家族の中にバサーと呼ばれるブラックバス釣りを楽しむ釣り人が居たら
ブラックバス釣りをさせないよう注意喚起をお願いします。


  

タグ :環境

Posted by さくら at 21:32Comments(6)その他10

2010年09月04日

not 孫半土鉢

2010年8月某日某県某所。
川へ向かうために集落を抜け、畑の脇を通る。
古い民家脇の畑の畦に
朽ちた木片や生ゴミ、苅った草など、不要で邪魔なモノを野積みして置く場所が在り、
雑草に覆われた中に駄温鉢も有った。
『勿体ないなあ・・・。何号鉢だろう?』
と凝視した時、雑草の奥で茶色い物体が艶っぽく輝いた。

『!!』
『うおー、まさかの孫半土鉢!?』

雑草の中に分け入り、路肩から落ちそうになりながら茶色い物体を引き上げようと身を屈めると、
少し離れた場所にもう1鉢発見。左右両手に引き上げると、まごうかたなき孫半土鉢!
にしては大きい。
なにせ実物を知らないから何とも言えないけど、少なくとも桜草を植えるには大きすぎる。
となると普通の瓶だが、底に穴が穿ってある。

私は園芸に興味なく生きてきたので間違っているかもしれないけど
金属の鍋や釜など、穴が開いて使えなくなったモノを使っているのを見たことはあるが
少なくとも庄内地方で陶器に穴を開けて植木鉢代わりに使っているのを見たことがない。
見つけた瓶は、桜草鉢として使われていた孫半土鉢ではないが、
江戸から離れた地にも瓶に穴を穿う園芸文化が有ると知り驚き、とても興奮した。

隣りの民家からは暑さにはだけた婆さんが、既にこちらを睨んでいた。
瓶を2つ持ったまま挨拶に向い、持ち帰る許可を得た。
亡くなった爺さんが使っていたそうだが、
爺さんが穴を開けたのか、いつ入手したのか、何を植えていたか、
日本桜草を知っていますか等など、訊ねたいことはたくさんあったが聞けなかった。





  


Posted by さくら at 18:59Comments(0)桜草の鉢