2011年10月21日

地域と生態系への悪影響

山形新聞10月20日朝刊内陸版ニュース欄に掲載された
真室川町の灌漑用貯水池で行われたブラックバスの駆除作業。

釣り禁止 の看板があっても密放流を繰り返し
平気で釣りをするバサーと呼ばれるバス釣り愛好者たちは
地域住民に迷惑をかけ、生態系に悪影響を及ぼしている事に無関心。
一度失われた自然を取り戻すことは大変な労力を要し
地域社会に迷惑をかける行為は、社会人として止めるべきです。
豊かな生態系の自然を子供たちへ伝え残して行くためにも
んだ!ブログの中にもバス釣りをする家族や知人はがいたら、注意して止めさせましょう。


TG-610 書籍撮影モードで撮影。綺麗に撮れてます。face02  

タグ :環境

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2011年10月15日

田沢川ダムまつりは禁漁区でイベント


山形県の魚のサクラマスは、
川で生まれると海へ下り、産卵のために再び川へ遡上してきます。
しかし、産卵場が少なくなっている現状があり、
資源保護のために、禁漁区を設けたり人口産卵床を造ったりしています。
山形大学農学部河川環境学研究室赤川漁協など一般市民も参加しての『2011度産卵床造成活動
Yell Stream:Yamagata Environmental Linkage of Life with Stream『人と川の環境連携プロジェクト』

山形大学と山形県内水面水産試験場が共同で取り組み
赤川漁協など広く市民へ呼びかけイベント行っているYell Streamが、
10月15日にサクラマスの産卵観察会を開催しました。
その一方で、10月16日に田沢川ダムまつりが開催され、
禁漁区で魚の手づかみイベントが行われます。
酒田市ホームページ『第10回 田沢川ダムまつり
(下記画像は田沢コミュニティ振興会HP、10月4日(日)より無断で拝借。ご免なさい。m(..)m)


田沢川ダム直下は、
遡上したサクラマスや、秋に産卵するヤマメやイワナの魚止めであり産卵場になっており、
禁漁区になっています。
禁漁区は、資源保護のために設置された区域であり
禁漁区では、全ての生き物の採捕が禁止されています。

禁漁区とはいえ、区画の中で放流魚を捉まえるイベントなので、違法ではない。と解釈するようだが、
サクラマスの産卵時期のに、川幅を大きく占有することは、道義的に許されるものでしょうか。

山形県ホームページに掲載された『百年の森づくり 第10回「田沢川ダムまつり」について』の趣旨・目的には
・河川の重要性について関心を 持ち、理解を深めてもらう
・この環境を守り育てる意識を醸成する
と明記されているのだから、禁漁区の意味と意義を理解してイベントを企画してもらいたい。
山形県の魚サクラマスの貴重な産卵場の一つなのだから、
『山形県の魚』を尊重しつつ貴重な生態系が残っている田沢川に想いを馳せるお祭りにしていただきたい。
来訪者と地域の交流促進に力を入れ過ぎて、おもしろ楽しいだけでは、百年の森づくりも成り立つまいに。


田沢川に漁業権を有する最上第八漁協は
今年2月より最上川でのサクラマスを釣るための新しい漁業権を設定した以上
サクラマスの資源保護に努力する義務があるはずです。
この件に関して最上第八漁協は「問題は無い。部外者は口を出すな!」と言い、
ハタハタ、鮎も広く資源保護に務めているというのに、情けない限りです。

毎年このBlogに書いていますが、舗装された道路下を流れるこれだけの川なんですから、
産卵床を造成すれば、『山形県の魚』をはじめ多くの魚を観察できる、県内でも稀な場所になるはずです。
禁漁区の主旨にも時代のニーズにもマッチして、グリーン&エコツーリズムとしての田沢川ダム地域の注目度も上がると思います。
こんなことを10年も続けている自然環境に対する認識の低さがとても残念でなりません。


2014年(平成26年) 10月21日(火)付け紙面より
川魚っておいしい!!
ダム下流の田沢川沿いでは、子供たちが魚のつかみ捕りを楽しむ一方、イワナ、ヤマメ、ニジマスが炭火で焼かれ、来場者に振る舞われた。
http://www.shonai-nippo.co.jp/cgi/ad/day.cgi?p=2014:10:21:6249



  


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2011年10月04日

ブラックバス2年魚

ブラックバスの成長は驚くほど早く
1年魚で100g、2年魚で300gにまで育ちますから、
手に持っているこの個体は昨年春に生まれた2年魚
他の個体は今年春に生まれた1年魚である可能性が高いです。
↓この個体が2年魚なら、3年魚となる来春から産卵するようになり、3000粒ほど産卵するそうです。


今回採捕した個体の一つが吐き出した、消化しかけた小魚。


ブラックバス釣り用の針。危なく手に刺さるところでした。


ブラックバスを動物に例えるなら、ライオン。
ウグイ、オイカワ、鮒、鯉といった在来の魚を動物に例えるなら、ネコやキツネ。
ブルーギルを動物に例えるなら、ネズミ。

ライオンは獰猛すぎてネズミを捕えることはできないけど、ネコやキツネを捕えて食べることができる。
ネコやキツネはライオンを襲えないけど、ネズミを捕えて食べることができる。
ネズミはネコやキツネが居なくなれば繁殖して、群れと化したときにはライオンさえも襲うことができる。

ブルーギルの繁殖を抑えていた在来の魚がブラックバスに喰われて減少したことで
ブルーギルが大繁殖したと思われる。
ブラックバスの卵や稚魚がブルーギルに喰われて、ブラックバスも減った気がする。
水中の出来事なので観察して全てを掌握することはできないので
来年の春にブラックバスの稚魚がどれだけ現れるのか、
来年の夏にトンボやカエルはどれだけ姿を現すのか、観察していきたいと思う。
生態系崩壊の予兆が杞憂であることを願っている。  

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2011年10月03日

生態系崩壊の予兆.2

ブルーギルは、エラの突起が青いことから命名されている外来魚で
ブラックバスの餌としてバサーがブラックバスとセットで密放流したことで拡散した。

ところが、ブラックバスはブルーギルをほとんど食べない。
日本の川は生物多様性にあふれ、多くの在来種が生息し、
ブルーギルのようには扁平で身が薄く
背びれが棘状に鋭くて食べ辛いブルーギルを無理して食べる必要がない。
甘露煮や佃煮で人間も食べている在来種を好んで捕食しているからだ。

2010年09月15日『ブラックバス駆除』で紹介したとき、ブルーギルの採捕数は少なかったが、
今年は尾数・サイズとも過去に例をみないほどで、大きなブルーギルが18尾も捕れた。
他にも小さなブルーギルが一度に数尾ずつ捕れた。これも今までになかった出来事だ。
小さなブルーギルはその場で遺棄したのでカウントはしていない。
全部カウントすれば相当な採捕尾数になっていたであろう。
外敵が見向きもしなくなったことでブルーギルは静かに繁殖し、爆発的に増え始めたようだ。



ブラックバスを動物に例えると、ライオンである。
ライオンには外敵がいないから平原で暮らし、逃げも隠れもしないので容易に発見できる。
肉食性で草を食べないので獲物が居なくなると餓死してしまう。
ブラックバスも同様で、見つけ易いから観察ができる。
獲物が居なくなると共食いをするので、過密するほど爆発的な繁殖はおきない。
ところがブルーギルは違う。

ブルーギルを動物に例えると、マングース、ミンク、ハクビンですかね。
物陰に潜んでいるので、生息していることは判っていても実態が掴めず、生息尾数など掌握しつらい。
繁殖力が強く、環境変化に強く、雑食性で何でも食べる。
ブラックバスは肉食性なので餌が無いと共食いをするし、死滅もする。
ライオンのような荒々しい肉食性なので、小さな水生昆虫やエビやドジョウなどは意外と生き延びている。
ブルーギルも水生昆虫や小魚を食べるが、金魚のように水草や苔も食べるので簡単には死滅しない。
さらにマングース、ミンク、ハクビンのような獰猛さをもっているので
小さな水生昆虫やエビやドジョウなどまで、根こそぎ喰い尽くしてしまうから
ホタルやトンボ、カエルが完全に姿を消してしまう。
さらに大きく育ったブルーギルは、ブラックバスの産卵床を襲い卵を喰うというから驚く。

ブラックバスはライオンであり鷲や鷹のように、姿を現した獲物を捕えますが、
ブルーギルは扁平なボディを活かし、
マングース、ミンク、ハクビンのように、相手の巣穴に入り込んでまで、獲物を捕えるイメージ。

水辺の動物でもっとも凶暴で危険なのはワニのようでも、実際危険なのはカバだそうです。
川の魚でもっとも凶暴で危険なのはピラニアのようでも、実際危険なのはカンディルだそうです。
外来魚で一番問題視されているのはブラックバスに思われますが、魚ではなくバサーが問題であり
外来魚で一番問題視されているのはブルーギルなんです。
ブルーギルが増えてしまったら手の施しようがない、そんな厄介な魚なのです。


今回の画像を専門家に送って視てもらったところ、下記のような返信をいただきました。
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駆除ご苦労さまです。
でも、水路に残ったのを採捕しただけで、沼や川にはもうたくさんいるでしょうね。
ブルーギルは爆発的増加の直前と思います。
今後は、最上川のワンド(淀み)や京田川で、
1平方メートルあたり100尾くらいになり、在来魚は消えていくかもしれません。
山形のように、組織的に駆除する体制がないところでは、どうしようもないかもしれません。
まず、上流の生息地からつぶしていかないと。
サイズと年齢の関係は餌条件でどうにでも変わるので、なんともいえません。6−7年は生きるでしょうし。
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『1平方メートルあたり100尾くらいになる』という点がブラックバスとは違う処です。
ワンド(淀み)は流れの緩い場所で、小魚の憩いの場です。
川が増水した時には、魚たちの避難場所となる所です。
そこにマングース、ミンク、ハクビンのような獰猛な魚が『1平方メートルあたり100尾』も居たら
ワンド(淀み)に入ってきた魚は、ことごとく食べ尽くされることでしょう。
そんなことになれば在来種は消滅してしまいますよね。


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ブルーギルは、過密池では1年で3-4センチ、2年で5-7センチ。
成長が早い池では2年で10-14センチまで育ちますから、体長から年齢は判断できません。

オイカワやウグイ、モロコやモツゴは、ブルーギルの産卵床の卵を食べます。
ですから、在来魚が多いとブルーギルも簡単には増えません。
琵琶湖では、ブルーギルが入ってから30年が経ち、ブルーギルだらけになったといわれますが、
その過程でブラックバスに因って在来魚が減ったことが関係しているのではと考えられています。

それから、流れの強い河川ではブルーギルもブラックバスも生きられないので、
まず増えるのはワンドや周辺の池です。
ブルーギルの成魚を駆除し、さらにブラックバスを取り除くことが必要です。
ちなみに、ブルーギルはブラックバスの卵を食べて減らします。
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やはりウグイやオイカワといった在来種がブルーギルの繁殖を抑えていた。
その在来種がブラックバスに喰われて減少し、ブルーギルの大量出現した。
ブルーギルの大量出現は、それら、在来種の現象を意味していたんですね。
定期的に駆除する必要があるようです。


庄内のブルーギルはバサーに因る密放流ではなく、
内陸の湖沼の生息地から最上川へ流出したブルーギルが、
最上川から取水している灌漑用水路に入り込んで繁殖したものです。
庄内平野の田んぼの大半は、最上川の水を使っていますから、
北は本楯地区、南は赤川右岸域の広大なエリアにブルーギルが拡散していることでしょう。



最上川からの主要幹線水路の山手の溜め池には、
バサーに因りブラックバスが密放流され、バサーがバス釣りを楽しんでいます。
大きくない池ですから、ブラックバスのサイズも個体数も限界があり、
大きく育てるためにバサーがブルーギルを密放流することも懸念されます。

ブラックバス、ブルーギル、スモールマウスバスは
2005年6月に施行された特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)で特定外来生物に指定されたため、
生息地からの生きたままの持ち出しや他所への放流、保管、飼育は禁止されています。
今回も採捕した全ての個体には、畑と土手の肥料になってもらいました。

以前からお願いしていることですが、
んだ!ブログ参加の方の家族の中にバサーと呼ばれるブラックバス釣りを楽しむ釣り人が居たら
生態系保全のためにも未来へ豊かな自然を残すためにも、ブラックバス釣りをさせないよう注意喚起をお願いします。
またブラックバス、ブルーギル、スモールマウスバスを採捕&釣った場合にはリリースせず、処分してください。








  

タグ :環境

Posted by さくら at 19:00Comments(2)その他11

2011年10月02日

生態系崩壊の予兆.1

山形県は自然豊かな処とされているが、
その豊かな自然を支えてきたのが山形県の母なる河、最上川である。
最上川の滔々たる大河の流れは、まるで山形県を支える1本の太い大樹の如くである。
大河の流れは幾年も変わることはないと感じていたが、
川の中では生態系が劇的に悪化しているようだ。

最上川の上流内陸地方のダム湖や沼には
ブラックバスとブルーギル、スモールマウスバスが、バサーと呼ばれるバス釣り愛好者により密放流され生息している。
バサーは、自宅の近所でも手軽にバス釣りを楽しみたいがために密放流を繰り返し、未だに生息地を拡散させている。
ブラックバスとブルーギルは湖沼から最上川へ流出し、農業用幹線水路を伝って最上地方の溜め池などにも流入した。
最上地方の溜め池で繁殖し、鮏川へ流出し最上川へ。
そして庄内地方にもバスが入って来た。

当初はバサーに因る密放流だった。
2001年4月に鶴岡市に慶應義塾大学鶴岡タウンキャンパスが開校するが、
2001年3月には、キャンパス内の池を30cm以上もある大きなブラックバスが泳いでいたほどである。
その後は2007年07月06日『新井田川の外来魚』で紹介したように
最上川からの取水とともに灌漑用水路に流入して、ブラックバスとブルーギルが拡散した。


しかし、幸いにもブラックバスとブルーギルは爆発的に繁殖することはなかった。
それは山形県の気候風土と豊かな自然が、増殖を抑えてくれているからだと推察する。
ブラックバスの産卵期は春だが、春は雪解け水で最上川の水温は低い。
農繁期になれば最上川の水は灌漑用水路に取水され、水位が下がる。雨が降れば増水する。
ブラックバスとブルーギルは、川より湖沼を好むので、急激な水位変動は生息環境としては厳しいと思える。
また最上川には鯉やウグイといった在来魚が多く生息しているので、
ブラックバスとブルーギルの卵や稚魚を食べて繁殖を抑えている気がした。
だから今のうちに生息地である湖沼から駆除していけば、在来種と生態系を保全できるのではないかと考えてきたが、

ブルーギルが此処まで大量に繁殖してしまっては、もはや手遅れかもしれない・・・。

  

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2011年05月16日

新連載 環の道標

今朝の山形新聞朝刊一面に大きく紹介されていた新連載『環の道標』の記事を、
大変意義深く読みました。
記事の中で永幡さんが『ゲンゴロウの県内の生息地は30年間で97%減少した。』
と述べていますが、池や湖沼が97%減少したのではありません。
ブラックバスなど外来種の移入に因って減少したケースが非常に大きいのです。

鶴岡の十の沢池にはシナイモツが生息していましたが、
ブラックバス釣りを楽しみたいがために、
ブラックバスが密放流されてしまい、シナイモツは絶滅しました。
絶滅してしまっては生息していた証拠がないのですから、
ブラックバス釣り愛好者から
「生息していた証拠を見せてみろ。」と言われても、示すことができません。
「俺は悪くない。ブラックバスが居るから釣りしているだけだ。」
「釣り禁止じゃないだろ。」「立ち入り禁止じゃないだろ。」
「おまえに釣りするなという権限はないだろ。」
ゲンゴロウもメダカもサンショウオも、人知れず生息地が消滅しているのが現状です。

futaba 豊かな自然とは何ぞや。mushi kaeru

生き物の営みが連鎖して、環のように繋がっている。それが生物多様性です。
それを今一度考えるキッカケになる連載ではないかと、楽しみですし、期待したいです。face01

  


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2011年05月14日

バス釣りは悪!

「釣り禁止の看板が無いじゃないか。」
「立ち入り禁止の看板が無いじゃないか。」
「俺がバスを密放流したんじゃない。バスが生息しいるから釣りしているだけだ」
禁止されていないから釣りしているだけで、俺らは悪いことはしていない。
誰にも迷惑はかけていない。被害も無いだろ。あるなら被害届を出せはいい。
結婚して子供がいる20代30代、40代の大人たちが、未だにバス釣りをされています。

始めは自分たちが楽しむためにバスを密放流して
今は「子供が楽しんでいるんだから良いじゃないか。」と主張します。
お爺ちゃんお婆ちゃんまでもが、孫が楽しんでいるんだからと許してしまっているようですが
バス釣りは社会悪であり、バスの密放流は生態系を乱す行為であり、
それで楽しむ行為は到底許される行為ではありません。

地元の方々は苦労してバスを駆除して、生態系を復活させようと尽力されています。
バス釣りは地元の方々に迷惑を駆けていることに気づかない、愚かな行為なのです。
んだ!ブログを遣られている方の中に、バス釣りをする人ご子息が居ましたら、止めさせてください。
池の管理者に無断でバスを密放流して既成事実を作り、バス釣りを楽しんでいるのですから。



  

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2011年03月09日

ソメイヨシノのDNA

47NEWS
ソメイヨシノやはり単一種 DNAでサクラ再分類
2011/03/08 19:32 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011030801000822.html

(独)森林総合研究所 > 研究紹介 > トピックス > プレスリリース > プレスリリース 2011年 >
国内初!遺伝子情報を利用したサクラ栽培品種の網羅的識別技術を開発 -染井吉野
http://www.ffpri.affrc.go.jp/press/2011/20110308/index.html
平成23年 3月 8日  独立行政法人 森林総合研究所
国内初!遺伝子情報を利用したサクラ栽培品種の網羅的識別技術を開発
-染井吉野など伝統的栽培品種の実態を明らかに-
http://www.ffpri.affrc.go.jp/press/2011/20110308/documents/20110308.pdf

  

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Posted by さくら at 13:00Comments(0)その他11

2011年02月24日

ニジマス被害

天童市のイバラトミヨ生息地にニジマスが生息し、
採捕したニジマスの胃袋から、8尾のイバラトミヨが確認され、
駆除を行った。という記事が山形新聞に載っていました。


鶴岡市を流れる青龍寺川にもイバラトミヨは生息するのに
赤川漁協は『青龍寺川でイバラトミヨの生息は確認していない』としてニジマスを放流。
その一方で、青龍寺川下流の内川で「イバラトミヨを64年ぶりに発見!」と赤川漁協組合員が騒ぐ。
ということが過去にあったが、未だ青龍寺川にニジマス放流は毎年行われているようだ。

イバラトミヨをみつけて、新聞社に通報したほど嬉しかったのなら、
ニジマスの放流は止めて保全に努めれば良いものを
釣りの趣向に欠けた青龍寺川=灌漑用水路に、なぜニジマスと放流するのか意味が解らない。
「赤川本流に放すとニジマスが鮎を喰ってしまうから。」
とフライ愛好者の赤川漁協組合員から以前聞かされたことがあるが
ヤマメや岩魚だって、鮎を喰うだろうに。

遊佐町の町内を流れる八ッ面川は、イバラトミヨが生息する川ですが、
イバラトミヨが生息できる場所で釣りをやっても、楽しいとは思えない。
釣りの対象魚としてニジマスを放流するなら、釣りして楽しいと感じる場所に放流すればいいのに。  


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