2008年12月19日

人工用土

カテゴリー『用土の勉強』
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バーミキュライト 人工用土
蛭石(ひるいし)を1000度位で加熱して10倍以上に膨張させたもの。
比重0.2〜0.3と軽く、通気性、排水性、保水性、保肥性に優れている。
高温製造なので初期は無菌状態。

パーライト 人工用土
真珠岩、黒曜石とうガラス質の火山岩を高温で処理した白色の粒状の用土。
軽く通気性、排水性、保水性に富んでいるが保肥力は無い。

(1) 赤土:腐葉土:バーミキュライト
   =6:3:1 → 保水性重視
   =3:6:1 → 通気性重視
(2) ピートモス:バーミキュライト:パーライト
   =2:2:1 → 保水性重視
   =2:1:2 → 通気性重視

★バーミキュライト
中国産ひる石(粉砕ー高温加熱処理)
★パーライト
真珠岩(粉砕ー高温加熱処理)

バーミキュライトとクリソタイルは類似の過程でできる火成岩で一緒に存在している場合があり、アメリカで大量に採掘されたバーミキュライトに石綿が含まれており鉱山労働者と周辺住民に影響がでたという事例があります。どうやら鉱山によって、つまりどこの産のバーミキュライトかによって、石綿が含まれる場合もある、ということらしいのです。まさか未だに石綿含有製品を販売しているはずはないはず、と、とりあえずネットで見つけた、バーミキュライトを販売している北海道農材工業株式会社に問い合わせしてみました。すぐに分析結果報告書付きの回答をいただきました。分散染色法およびX線回析法のいずれでも認められずとの結果でした。この例は南アフリカ産のバーミキュライトでした。

商品の包装などに「石綿含有せず」などの表示をしていただいたほうがよいと思うのですが、そのような表示はないようです。成分表示というものは含まれている物を表示するわけですから、含まれていないことを表示する義務はないのでしょう。回答をいただいた会社ではホームページの改訂作業中ということで、このことについて掲載されるそうです。

もう1つのパーライトですが、こちらは三井金属株式会社の三井パーライトの説明では、パーライトは石綿とは生成過程のことなる岩石を材料としており、石綿は含まないと記載がありました。

一部のメーカーについてのみの情報ですが、これを参考にされ、多量にあるいは継続的にバーミキュライトを使用される場合はそのバーミキュライトの製造元あるいは販売元へ問い合わせされるのがよいと思います。これに関して、とくにメーカーからの情報を歓迎いたします。



膨張パーライト、拡張バーミキュライト
<<内容>>
**膨張パーライト
パーライトは、火山起源のガラス質ケイ酸塩です。
*膨張パーライト の特徴:
独特な多気泡構造、超軽量、不活性、無菌、耐薬品性(ガラス質のため科学的に安定)、断熱/耐火性、アスベスト(石綿)フリー、無毒性、PH値中性。
**拡張バーミキュライト
バーミキュライトは雲母に似たギブサイトシリカです。層状構造にマグネシウムを含んでいます。風化、侵食を経て、黒雲母から塊、フレーク、顆粒を形成します。高い温度で焼成するとふくらみ、銀色がかった白色と金の顆粒になります。窒素、リン、kali、アルミニウム、マグネシウム、ケイ酸塩等を含んでいます。

拡張バーミキュライトは防音、断熱、防火、防腐効果があり、建材や化学薬品等に使用されています。そのほかには土壌を使用しない農業などにも使用できます。吸水力が高く、肥料の保存し、吸水力があります。

参考までに。両者とも、あまり上から圧力をかけると構造が崩れます。

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Posted by さくら at 00:04│Comments(0)用土の勉強
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