2007年11月26日

イシガイ

イシガイを見てみたくて、不本意ながら場所を教えてもらい、やっと見ることが出来ました。私にとって、もっとも採取(見つけるのが)が難しい二枚貝でした。貝を開いて中を確認しての同定は行っていませんが、イシガイに間違いないと思います。(^^;

流れのある砂地的な綺麗な河床の水路などに生息していると言われ、ヤリタナゴなどが利用してる二枚貝です。ヤリタナゴが生息していた因幡堰では確認できませんでしたが、イシガイが生息していた可能性もありましたよね

イシガイ


イシガイの減少には、水槽で魚を飼うことが好きな人やタナゴ愛好者が関わっていると言われています。二枚貝は、水槽の水を浄化する能力があるので、販売目的もあり、大量に持ち去られると聞きます。また、タナゴ愛好者は、貝の中に産み付けられた仔魚目的もあるらしいです。

今回二枚貝のBlogネタで、採取した場所の画像や地名がないのは、上記の理由からです。一般の人には全く関心無い二枚貝ネタも、欲しい人にとっては垂涎な情報なんですって。

昨日紹介したヨコハマシジラガイですが『同定と遍歴』の関係でしょうか、下記図鑑にヨコハマシジラガイのページが無く、イシガイのページに、ちょこっと『ヨコハマシジラガイ』と一文字書かれているだけでした。しかもイシガイと紹介された貝の写真には凹凸があり、私的にはヨコハマシジラガイに見えてしまいます。

インターネット上にも、凹凸ある二枚貝を、イシガイと紹介している画像&サイトがありました。

素人の私は凹凸の有る無しで『ヨコハマシジラガイ』と『イシガイ』を区別したいと思います。さらに乱暴な素人判断方法ですが、県内には存在しないカワシンジュガイを膨らませ厚みを保たせたのがイシガイ。マツカサガイの凹凸が少ないのがヨコハマシジラガイ。そう覚えて良いと思います。


ピーシーズ生態写真図鑑シリーズ〈2〉
日本産淡水貝類図鑑〈2〉汽水域を含む全国の淡水貝類
・増田 修・内山 りゅう【著】
[A5 判] NDC分類:484.038 販売価:\3,399(税込) (本体価:\3,238)

イシガイ


イシガイ Unio douglasiae nipponensis Martens, 1877
形  態:殻長は最大で9cmに達する。
分  布:日本固有亜種(北海道,本州(近江盆地を除く),四国,九州)
生息環境:小川や用水路の砂礫〜砂泥底に多く生息する。
生態特性:2年(殻長約3cm)で性成熟する。
繁殖期 :春から夏で,初夏がピーク。1繁殖期に複数回妊卵する。
宿  主:オイカワ,カワムツ,ヨシノボリ
環境省カテゴリー:なし
山形県レッドデーターブック:絶滅の恐れのある地域個体群(LP)
ちなみにヤリタナゴは準絶滅危惧種(NT)です。変なの。
http://www.osaka-kyoiku.ac.jp/~kondo/unio/ishi.html


マルドブガイ
http://nihonsakurasou.n-da.jp/e24559.html
ドブガイA型=ヌマガイ
http://nihonsakurasou.n-da.jp/e24481.html
ドブガイB型=タガイ
http://nihonsakurasou.n-da.jp/e24373.html
ドブシジミ
http://nihonsakurasou.n-da.jp/e24085.html
イシガイ
http://nihonsakurasou.n-da.jp/e23929.html
ヨコハマシジラガイ
http://nihonsakurasou.n-da.jp/e23872.html
マツカサガイ
http://nihonsakurasou.n-da.jp/e23769.html
カラスガイ
http://nihonsakurasou.n-da.jp/e23728.html
タニシ(マルタニシ、オオタニシ、ヒメタニシ)
http://nihonsakurasou.n-da.jp/e24181.html


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Posted by さくら at 07:13│Comments(2)その他07
この記事へのコメント
 イシガイは庄内に生息していて、絶滅危惧種になっているようですね。不思議なことに、山形県内陸部の某所にいます。普通は内陸部に生息しないものでしょうか。もしかしたら、溜池にヘラブナなどを放流した時に紛れて来たのかもしれないですね。
Posted by タイヤキクン at 2019年03月14日 17:36
40年前には、ジェイ・マルエー酒田店脇に側面が丸い石積みの水路が在って(現在は暗きょ化)、石と石の間に手を突っ込んでヤリタナゴを捕って遊んでました。もっと昔には酒田駅前に水路が流れていて梅花藻が咲いていたと聞きます。それを思うとイシガイは、もっと広く生息していた可能性があります。

内陸も昔は生息していた可能性があったと思いますが、盆地ゆえ山から流れ沢と水路の流程が短く勾配がきつく、水量が安定してないし、落差工が多いので流程が分断されてます。果樹園の農薬は酷いし、素堀の水路の管理も悪くてヘドロだらけ生物がとても少ない。おまけに貯水池にはブラックバスやコクチバスが密放流され、沢ガニや山椒魚、トンボが激減しました。二枚貝そのものの生息環境の悪化&二枚貝の卵を上流に運んでくれる魚の激減などは庄内地方の比ではないでしょう。メダカやアブラハヤの生息場所も少なかった。メダカは密放流されまくったので、昔から生息していたかも確認できません。「メダカは貴重なんです」といって勝手にあちこちに密放流しておくながら「メダカは貴重なので、生息地と放流した場所は教えられません」と身勝手な主張をする始末。今から調査しても昔を知る人も少なく、困難でしょう。
Posted by さくらさくら at 2019年03月17日 16:32
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