2007年11月29日
タニシ
川や用水路で実際にタニシを採取してみると、下の写真のように、貝殻の丸いモノと角張ったモノの二つありますが、これで種類を判別してはいけません。
昔の人(年輩の方)は、角張ったタニシをカクタニシと呼ぶ人がいますが、オオタニシに貝殻の丸いモノと角張ったモノの二つのタイプがあるだけで、カクタニシいう種は存在しないのです。逆に言えば、角張ったタニシは角張型のオオタニシと言えます(角張型・丸形という表現は、私が勝手に言ってるだけです(^^; )。
マルタニシとオオタニシの見分け方は、下記添付画像のような解釈で良いようです。
殻頂から下の段までの長さ対比と角度で見分けています。マルタニシは山形県では絶滅危惧種になっていますが、県内何処にでもいます。
問題はヒメタニシです。平成14年度に赤川水系で実施された河川水辺の国勢調査報告に記載さているだけなんで、本当に生息しているのか判りません。赤川にはオオタニシも生息していますが、過去の調査記録でも確認されていないので、オオタニシの仔貝や若貝と、勘違いしたのかもしれません。なにぶん私はヒメタニシの実物を知らないので、これからも留意して調査していきたいと思います。
[PDF] 【赤川(平成14年度)】
http://www.thr.mlit.go.jp/yamagata/mente/hp_manager/press/pub/akagawa.pdf
インターネットでヒメタニシを検索してみると、南の地方では普通に生息しているようです。しかし、そんな地域のBlogを読むと、その地ではマルタニシやオオタニシは少なく、貴重な種として取り扱われているようです。山形県でマルタニシが絶滅危惧種に指定されているのは、メダカがそうであるように、全国的に絶滅危惧種に指定されているから山形県でも指定しただけのような気がしました。
色々なサイトを閲覧して、ヒメタニシの説明と写真をたくさん見ました。その中で唯一『!』と思えた写真が長野県水産試験場のサイトでした。画像を見ると、タニシというよりも、太ったカワニナみたいですね。
http://www.pref.nagano.jp/xnousei/suishi/sakana/s_tanishi.htm
また、『熱帯スイレン水槽開花への道』さんのサイトには親貝と仔貝の画像があり、参考になりました。『ヒメタニシは関東以南に生息しており』という一文を読み、私の気持ちは整理されました。
http://members.jcom.home.ne.jp/takanuma/ikimono/tanisi.htm
『前橋工科大学梅津研究室の阿部泰宜HP』さんのサイトにはヒメタニシが紹介されており、前橋市方面では、マルタニシやオオタニシより、ヒメタニシが多く生息しているのかなぁと、考えてしまいました。
http://oo.spokon.net/yasu/kai/tanishi.htm
マルドブガイ
http://nihonsakurasou.n-da.jp/e24559.html
ドブガイA型=ヌマガイ
http://nihonsakurasou.n-da.jp/e24481.html
ドブガイB型=タガイ
http://nihonsakurasou.n-da.jp/e24373.html
ドブシジミ
http://nihonsakurasou.n-da.jp/e24085.html
イシガイ
http://nihonsakurasou.n-da.jp/e23929.html
ヨコハマシジラガイ
http://nihonsakurasou.n-da.jp/e23872.html
マツカサガイ
http://nihonsakurasou.n-da.jp/e23769.html
カラスガイ
http://nihonsakurasou.n-da.jp/e23728.html
タニシ(マルタニシ、オオタニシ、ヒメタニシ)
http://nihonsakurasou.n-da.jp/e24181.html
一度 みそ汁で食べたこともあるけど…
いっぱいいるから、又 取ってきて食べたい!
とは 思わないにょ -。-
田んぼに真っ黒いつぶが点々と広がってて・・・裸足で入ってゴッソリ取ってました(笑)
親にうまい事言われてたんでしょうけど( ̄∀ ̄;)
コメントありがとうございます。私は友達と大きなタニシを見つけては自慢しあっていた記憶があるのですが、お二人はマルタニシだったんですね。勉強になりました。
日本産淡水貝類図鑑〈2〉汽水域を含む全国の淡水貝類
・増田 修・内山 りゅう【著】
[A5 判] NDC分類:484.038 販売価:\3,399(税込) (本体価:\3,238)
この図鑑には、『オオタニシはヒメタニシと混生するけど、マルタニシとは混生しない』というようなことが書かれていました。環境アセスメント会社はこれを真に受け、『赤川のタニシをマルタニシとヒメタニシとしてしまったのかもしれない。』と思ってしまいました。
山形県内では、マルタニシは普通に居ますし、オオタニシと混生しています。