2012年06月06日
桜草の自生地復活?
5月の下旬にも別の女性からお誘いがありました。
桜草を栽培しているおば様たちから。
おば様たちからの電話は、
2012年05月25日に朝日新聞に、2012年06月05日は山形新聞に載った
赤川に移植された桜草の記事を読んだからでした。
山形新聞は13面の庄内の地域版に載りました。
山形新聞の方には、山形新聞で俳句の指導をなされている
阿部月山子さんこと阿部義郎さんのコメントが載っています。
内容は朝日新聞に載った大類さんと同じようなもので、
『鶴岡で再びサクラソウが咲き誇るように、自生地の復活を目指したい。』
と紹介されています。
朝日新聞 サクラソウ見ごろ 鶴岡の赤川河川敷 2012年05月25日
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000001205250001
山形新聞HP 6月5日付朝刊 地域ニュース読みくらべ 【鶴岡】サクラソウ復活へ活動5年目
http://yamagata-np.jp/localnews_pickup/
電話の内容としては
「ウチの桜草はとてもよく増えるのに、あの人たちのは、どうして増えないのかしら。」
というものでした。
庄内地方の桜草の自生地は消滅したので私は知りませんから、聞いた話ししか出来ませんが、
桜草は葦原の中にポツラポツラと間ばらに散らばって咲くそうですから
移植したエリアで300本が限界で、そこまで増えたのですから、私には十分な成果に思えます。
彼らはそれに満足していない様子から、三川町の菜の花畑のような桜草のお花畑を造り、
新しい観光地として集客に結びつけ、地域活性まで考えて行動したいのではないか。と話しておきました。
桜草はとても丈夫で繁殖力強い植物ですが、誰か熱心に面倒してくれる人物や組織がないと増えません。
メダカも繁殖力強く、爆発的に増える魚ですが、増やそうと思って面倒みているから増えるのであって、
その辺へ勝手に放流しても増えませんし、逆に消滅してしまうことでしょう。
桜草も同じです。熱心に面倒みるから増えるのであって、
毎日の水やりが面倒になって家の庭に植えたら育だちませんし増えません。消滅するのが見えています。
そんな植物が、自然環境下に移植され、増えて自生するわけがありません。
そんな安易な行為で根付くくらいなら、自生地が消滅したりしませんよ。
鉢植えの桜草は、植え替えを怠るだけで、或る年突然消滅してしまうくらい過弱いのですから。
何もせずに放置したまま今日まで5年も育ち増えた赤川の桜草は、十分立派だと思います。
庄内地方に桜草が自生していたということを後世に伝え、桜草を広く知ってもらうことには同意しますが
『鶴岡で再びサクラソウが咲き誇るように、自生地の復活を目指したい。』と言われても
自生地が消滅したのですから、自生地の復活などありえないでしょう。
何かを遣りたいから桜草に目をつけ、何かを遣りたい自分たちのために活動しているのでしょうから、
旧櫛引町の赤川河川敷などに、浮間ケ原桜草圃場や横浜日産スタジアムのような花壇を作り、活動していけば良いのです。
横浜日産スタジアムの活動をBlogで拝見すると
苗を育てたり草刈りを行ったりと、かなり手間ひまかけて面倒みながら育てているのが分かります。
鉢植え栽培だと簡単に増えますが、自然環境下だと、そうはいかないという良い例だと思います。
先月末に、同じ写真と文が「荘内日報」紙にも載っていたような。
プレスリリースしたんでしょうか。
その記事を読んだとき、
てっきり、[さくら]さんが関連しているものと思いこんでいました。
私は庄内に桜草は自生していたのか否か、それを探訪してきましたので、保護活動しようにも保護する材料を持っていませんでした。そんな2007年の段階で自生地の復活と公言し、桜草を所有もしてないのに企画して行動を起こした彼らは凄いと思います。他人のフンドシで相撲大会を開き、実績としてしまうほど私は厚顔ではありませんよ。(^^)