2012年06月05日

桜草鉢.7 その他

この鉢は浦澤さん宅に在った鉢で、桜草鉢ではありませんが、ご紹介。
『信楽』『广人』の落款があります(广(まだれ)の中は読めませんでした)。




伝市窯に焼いてもらった寸胴鉢を手土産に持って行いったところ、大変気にいってくれました。face01
すると、
「これに似た黒い鉢がありまして、奈良にあります高鴨神社の鈴鹿義一さんが清水で焼かせた
 黒い切り立ち型の鉢が昔ありました。タキイ肥料で販売されていました。」
と話してくれました。
黒い釉薬鉢は信楽だと思っていましたが、清水焼きもあるのですね。


『西の越智に東の松木』と呼ばれていた時があったそうです。
愛媛県(松山市?)の故越智英一郎さんが
孫半土鉢を真似て備前焼で焼かせた桜草鉢は見事でした。ただ高台が無い鉢だでしたね。
愛媛県には桜草栽培者が居ませんから、あの鉢は今どうなったのでしょうね・・・。
(越智英一郎 実生品種:淡蜻蛉、小猿、小天狗、桜三里、笹鳴、鶴龜、春の波、ふくろう。)
故松木俊一さんは孫半土鉢で栽培されていた方で、
亡くなられてからは息子の松木俊朗さんが栽培を引き継ぎました。
息子さんも亡くなった今は、息子さんの奥さんが栽培しているそうです。
(松木俊一 実生品種:石橋(同名あり)、白珠、太陽の塔、武蔵嵐山(昭前)、雪祭。)


永井誠也さんは孫半土鉢だけで栽培されていて、死ぬ前に小石川植物園に全部寄贈したんだけど、
小石川植物園の保存が悪いのか、灰色に痛んでいて、あそこまで痛むと趣きが無くなっていて駄目ね。
あの孫半土鉢は、今どうなっているんでしょうね・・・。
(永井誠也(大正) 実生品種:天下、小笹の雪(同名あり)、関台紅(大5)、高長桃色、母の愛、吉野川。)


『塩のような白い結晶が噴き出してきて』『灰色に痛んでいて』というのは、こういうことなんでしょうか。


小石川植物園は古くから桜草に関係した施設であり、
昔の仙台市野草園は、園長が地元宮城県内の野生の桜草など、桜草栽培に熱心だったそうです。
諸先輩が使用された桜草鉢は貴重な存在なので、まとめて誰かが引き継がれるのが理想とされ
このような公共の植物園に寄贈されるのも良いのですが、
職員に古典園芸としての桜草への情熱がないと、
貴重な鉢も単なる鉢に成り下がり消耗品として扱われているようで残念です。
鉢の価値も理解していただき、歴史とともに伝え残してほしいものです。

この記事を書いていて思い出しましたわ。
仙台市野草園で割れた尾崎哲之助の鉢屑が捨てられてありました。驚きました。
驚いて周囲も探してみましたが、欠片のピースが大きく足りませんでしたので諦めましたが
現在は優秀な接着剤が在るわけですから、割れても捨てずに直して使ってほしいものです。face09


タグ :浦澤さん

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