2012年02月17日

桜草の育て方.3

桜草の栽培に使う鉢は、排水性が保たれていれば
植木鉢(陶器・プラ鉢)・プランター・発泡スチロール、何でも結構です。
素敵な植木鉢と出合ったら、それを使えば良いのですが、
鉢底の穴が小さい時には、穴を大きくして、排水性を高めてあげます。
桜草は通水性と通気性高い用土を好み、蒸れに弱いので、
プラ鉢・プランター・発泡スチロールでも、留意しましょう。

プラ鉢は通水性と通気性がありませんが、鉢底全面がメッシュで排水性は高いです。
釉薬が塗られた鉢は、プラ鉢同様に通水性と通気性が無いのに、鉢底の穴は一つです。
蘭鉢の鉢底の穴は一つですが、大きく空いています。
釉薬が塗られた鉢は一つの美であり作品かもしれませんが、
鉢底の穴を削って大きく広げ、排水性を高めてあげるのも一考です。

私が使っているプランターは高脚ではないので通気性が悪いので
底部側面にも8-10mmの穴を開け、通気性を高めて使っています。

発泡スチロール箱で栽培される時には、直接地面に置かず、
板やレンガなどを下に敷いて空間を保ち、排水性と通気性を確保させましょう。

鉢のサイズに関しては、植え付ける根茎の大きさと苗数にもよりますが
保水力の関係から鉢の高さ最低7〜8cm以上必要で、12cm以上あれば安心です。
駄温鉢深鉢3号のように高さ8cm前後あっても鉢容量が少ない小さい鉢では
保水力弱く(水分が足らず)枯らしてしまう危険性がありますので、
駄温鉢深鉢4号以上、駄温鉢平鉢=浅鉢なら5号以上をお勧めします。
ちなみに、駄温鉢平鉢5号サイズ:直径15.5cm、高さ7cm、鉢底径10.5cm 。





1鉢に何芽植え付けるかは、根茎の大きさと苗数にもよりますが、
開花したときの、花と葉と鉢からくる美のバランスから、5号鉢に4芽植えが基準視されています。
とはいうものの、ウチの場合は幸いにも成育状況が良いらしく、
根茎が大きく根数が多く根も長いため5号鉢に4芽植えは窮屈なので
5号鉢に3芽植え、6号鉢に4芽植えで栽培しています。

『根が長いなら、5号鉢に4芽収まるように、根を切り揃えて植えたらいいのに。』
とも言われそうですが、逆に言わせてもらえば
5号鉢に4芽植えできる個体は、十分に育ってない可能性があるのではないでしょうか。
果物や野菜だって、大きなプランターでは良く育ち、美味しい実がつきます。
根茎が小さく根の本数が少なかったり、根が短い苗の時には
『5号鉢に4芽が十分収まる』『5号鉢に4芽植えが基礎だ』と固執せず、
5号鉢に3芽植え、6号鉢に4芽植えされてみるのも一考かと。

Blog日本の桜草と美術『2011年10月27日 鉢開け続く』より画像拝借。
浪華さくらそう会の山原さんは6号鉢4芽植えで栽培されています。目標根鉢!face02

  


Posted by さくら at 13:00Comments(0)日本桜草の育て方