2007年07月05日
新井田川のメダカ
以前はメダカが居たが、今回は確認できなかった。代わりにタイリクバラタナゴとブラックバス(稚魚)が網に入った。
新井田川水系のブラックバスは、平田町から八幡町にかけて山中に点在する堤に庄内のブラックバス釣り愛好者・酒田市内の釣具店が密放流したものである。平田町から八幡町にかけての山中の林道は狭いし迷路のようだというのに、洒落た車でバス釣り道具持って現れて、「偶然来た」はないでしょう。
平田町にはヤリタナゴが生息しているので、タイリクバラタナゴの生息は歓迎しかねる。タナゴ類は二枚貝に産卵するのだが、タイリクバラタナゴは一年中産卵するので、産卵期になってもヤリタナゴが産み付ける二枚貝が無く、繁殖できずに絶滅してしまうからだ。
この沢=用水路の土手と河川敷は、除草剤でも撒いて枯らしたのか、茶色くなっていた。除草剤が川へもたらす影響も心配だが、土地改良区としては「河川敷内の葦原を全て取り除き、水の通りをスムーズにしたい」と語っていたが、その準備なのだろうか。葦原が被い素堀化してた流れは、このまま残してほしい。メダカやホタルの郷を造るなら、最高だと思うのだが・・・。
新井田川は、いや庄内平野の用水路では、酒田駅裏まで梅花藻が生えていたという。言われてみると昔、酒田駅の近くで金魚藻と言って採っていた気もするし、豊川でも酒田第五中学校の前で見たことがある気がする。ホタルは間違いなく飛んでいた。イバラトミヨは余目町にもいたというし、私達が忘却した原風景とは、どんな自然だったんでしょうね。
2007年07月05日
ループ橋の内側に
立派なビオトープだが、ガマの穂とアメンボ以外は何も居ないようだ。水の流入は極僅かで、ガマの穂で水の浄化を計っているかのようだが、長年放置されてたことで、池の内部はガマの穂に覆われて、浅くなっていた。
大町溝の水路が脇を流れているので、それをちょっと利用させてもらえば、良いビオトープになると思う。通年水を流してもらえるなら、イバラトミヨも生息可能であろう。
また、地図をみると、小牧川の源が此処の大町溝の水路のようだ。交通量が多く、見通しが悪いループ橋の内側で、ビオトープへ通じる道も判り辛く、広く知らせると交通事故の恐れもあるから黙っていたのかもしれないが、岩垣の水路にはカワニナもいて、此処でメダカとホタルの郷造りを行えば良いのだ。
この書き込みを見てループ橋の内側に在るビオトープへ行く人は、砂越駅にでも車を停めて、歩いて見に行くのが無難かもしれません。交通事故にご留意あれ。
2007年07月05日
小牧川でホタル?
西通川も排水路なのに川と扱われ、小牧川は山形県で一番汚い川と言われてきました。元もとが排水路なんだから、汚くて当たり前なんですが、汚いという基準が、生物化学的酸素要求量=BODです。各橋には、川の規模に不釣り合いな立派なプレートが掲げられ、‘小牧川’を強調し印象強いものにしています。
生物化学的酸素要求量=BODとは『水中の有機物が微生物の働きによって分解されるのに要した酸素の量で示した水質の指標』で、数値が高いほど汚れているとされていますが、小牧川はBODが高くて当然です。だって酸素が元もと少ないんだもの。
小牧川は、コンクリート三面護岸張りされた農業用水路の水が、庄内平野を流れ下り集まってできた排水路です。長い距離、陽に照らされて温められながら、のぺ〜っと流れてきては、水が酸素に溶け込む場所が無いのです。ちなみに、山形県で一番きれいな川と言われているのが狩川町の立谷沢川です。月山北斜面を源に、冷たい水が激しい渓谷を流れることで、酸素をたくさん含んだ水です。冷たい激流に生き物は少なく、酸素は低温に多く溶け込むので、酸素量は豊富。ゆえに山形県一綺麗な川というだけのことなんです。
流れは雪代で白濁し、水の冷たさもあり立谷沢川に生息する生物は僅かです。山形県一綺麗な川と言われても、『え〜、此処が?!』と、実感がないのが現状です。小牧川は、決して汚染された汚い川ではないのです。
行政は、‘川’と呼ばれるモノに優越(順位)を付けて公表して、地元に美化意識を植え付け、利用しているだけなんです。水害を理由にダムと護岸工事を押し進めるのと、同じですよ。
そんな小牧川という水路を、官民あげてホタルを甦らせる運動を行っています。ラジオやテレビなど、マスコミも美化美談として、エコの代表見たく取り上げています。元もと庄内平野中にホタルはいたでしょうけど、小牧川は、ホタルの生息に適した環境ではありません。汚れた水路を川と称し、生息に適してない場所を生息地にするというのは、如何なものでしょう。
山形県レッドデーターブック作成にも協力された県希少野生生物調査検討委員で月光川の魚出版会の鈴木康之さんは小牧川を調査して、「魚の種類が豊富で驚いた」そうですが、最上川から流入した水が最後に集まるのが小牧川なんですから、種類が豊富で当然のことです。余目町家根合地区に保全池を造ったのは、流入した魚を守るためなんですから。
本当に魚を守るなら、日本海病院脇の分水路から小牧川へ魚を流入させないことです。日本海病院脇を通れば最上川へ戻れますが、小牧川へ流れ込むと酒田港(海)へ出てしまうからです。隣りは最上川ですが、1km以上もある南防波堤を回って最上川へ戻れる小魚は、いるでしょうか。ホタルのように市民を楽しませることはできませんが、鈴木康之さんは「日本中どこの河川でも生態系は貧弱になる一方だ。小牧川のように生態系が復活しつつある事例は珍しい」と自身で語ってらっしゃるなら、何かにと新しく作り出すよりも、小牧川を流れ下っていく魚を守ることも、考えてほしいものです。
ホタルの餌となるカワニナを放流したとしても、小牧川にはたくさんの鯉が生息しているので、カワニナは喰われれてしまいます。ホタルの幼虫の餌が無くなるだけではなく、幼虫そのものが喰われてしまうでしょうにね。
2007年07月05日
豊里のメダカ
二車線化工事に伴い「現場にはメダカが生息しているので配慮してほしい」と要望し、国交省は要望通りメダカに配慮した工事を行いました。工事後のメダカ生息地保全の要望まで陳情したつもりでしたが、言葉の解釈で、そこまで受け取っていないのはさすが国交省。言葉通りのことしか遣らない公務員の鏡です。
メダカの生息地は貴重だから、公表は控えるべきだろう。でも、カブトエビやアゾラ、カイエビなど、貴重だからといって公表しないでいると、絶滅したことも知らないでいることになりかねません。
西通川のメダカや八面川のアカヒレタビラ。八幡町の玉簾の滝なんか、歴史文学まで破壊してしまいました。周囲を崖に覆われた地形だからこそ『玉簾』と命名したくなる風景は、もう見られないのです。綺麗な前の川はコンクリート三面張りで石は埋め込んだモノ。エグレがないから魚は隠れられないから、増水すれば魚は避難する場所がなく流されるだけです。私の書き込みに不快感を持つ方もいるようですが、知らない事は悲劇です。失った自然は戻ってこないのですから。
自然保護や環境保全は大切なことですが、自然との触れ合いを忘れた、隔離と閉鎖であってはいけません。採っても採っても減らないだけの自然保護。人が踏み入っても失われない環境保全を、目指したいものです。二車線道路の北側の水路にだけ、メダカが生き延びています。最近の田んぼは埋没させたパイプ管で、水道の蛇口のように水の開閉を行うので、水路に水が通らなくなった瞬間に、此処は絶滅する環境にあります。
メダカ保全池まで望みません。水溜まりで結構です。吸い殻入れを設置する気配りで、造ってほしいものです。
2007年07月05日
西通川のメダカ
西遊佐小学校は、『総合的な学習『命を育む西通川』西通川のメダカを増やし、遊佐町の川をメダカでいっぱいにする活動, 西通川で発見されたメダカを近くの田を区切って池を造り、増やして、また西通川にもどし、町全体にメダカを増やす活動。』を行いましたい、以前、西通川左岸の休耕田に『メダカの森』を作りました。しかしその頃、私は西通川でメダカを採捕できていませんでした。
『メダカの森』に当初から携わり、山形県レッドデーターブック作成にも協力された県希少野生生物調査検討委員で月光川の魚出版会の鈴木康之さんに「メダカの森のメダカは、本当に西通川で採捕したメダカなのか?」と早速問うたところ、YesともNoとも返答していただけませんでした(鈴木康之さんは最近、八面川に生息していないアカヒレタビラを、八面川に密かに移植放流しました。)。
総合的な学習『命を育む西通川』は、子供たちに自然に関心を持って貰う取り組みとして、素晴らしい実績を収めていますが、倫理として如何なものでしょうか。夏休み読書100選に選ばれ続けていたイザヤ・ベンダサン著 山本七平訳『日本人とユダヤ人(1971年初版)』のように、結果として学校教育に役立てばそれで良いのでしょうか。
1-2年前でしたが、山形新聞の社説欄に『日本人とユダヤ人』が引き合いに使われており、驚きました。社説を書かれた方は、若いときに『日本人とユダヤ人』を読んで感動を覚えたから、善として使ったのでしょうけど、子供の頃の是非はとても重要なことだと再認識しました。
何年か後に、親となった生徒が「山形県レッドデーターブック作成にも協力された月光川の魚出版会の鈴木康之さんと協力して、西通川に生息していたメダカを増やしたんだ。」と自分たちの子供に伝えていくんでしょうかねえ・・・。
2007年07月05日
月光川のメダカ
半信半疑で水路伝いにイバラの薮を通り落差工を遡っていくと・・・居ました。古井戸跡みたいな、入り込むと危険な感じの場所にメダカは生息してました。人から見捨てられた場所だから、生き延びてたんでしょうね。
守るとか保護とかは、こういう過酷な環境の生き物に使ってほしいです。