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Posted by んだ!ブログ運営事務局 at

2011年01月20日

vol4. 山原茂.4

浪華さくらそう会の会長である山原茂氏は自身のBlog『日本の桜草と美術』に
長年の桜草の栽培で得た経験から持論も紹介されています。

その1つに、増し土不要論があります。
2010年06月12日『浪華さくらそう会幹事会』より抜粋。
・増土をなぜするのか。
よほどの浅植でもしない限り,新根茎が地表に飛出すということはあまりない。増土をしないもの2人、他の人は、施肥を兼ねて増土するというが。鉢底石の使用(水はけの良い培養土ならこんなものは入らない)と同じく、自分の目でじっくり観察して、既成概念を見直すといいのだが。
2010年05月29日『5月末の桜草 』より抜粋。
桜草栽培家のほとんどが行っているという増土は一体何のためにするのか。伝統に縛られた増土をしなければという既成概念を一度疑ってみてほしいものである。
2010年05月22日『花の後始末 』より抜粋。
〈増土〉芽の根元を点検しているが、新芽の飛出しは皆無で、増土をする必要はなし。桜草といえば増土と言われるのだが、よほどの浅植でない限り何もしなくても大丈夫。

2008年08月18日『桜草の栽培ー増土再考』より抜粋。
桜草の書籍や桜草に関する記事では必ず増土することと書いてある。
全ての芽が地表に飛び出す訳ではない。
ごくたまに見られる現象である。常に鉢の状況を観察しておれば、芽の動きも分り、そ
れなりに個別に対処すればすむ。一律に増土を行うのは用土や労力の無駄かもしれない。
結論として、桜草にとって増土は必要なことかと問われれば、否と答えねばならない。し
てもしなくても基本的に変わりない。飛び出してきつつある芽の鉢だけでよい。

以上、上記のように事ある度に増し土不要論を述べていますが、
栽培経験の浅い私には良く判りません。
判りませんけど、2010年に増し土したところ
雑草の繁殖を抑え、表土の乾燥具合が判断しやすくなったので
2011年も、地表に芽や根が出ようが出まいが、行うつもりです。

誤解がないように書いておきますが、増し土不要論というのは私が一方的に表現しただけで
『新根茎が地表に飛出していないのに、増し土する必要はないでしょ!?』
と山原氏は問いかけているだけですから、勘違いしないでくださいね。
浪華さくらそう会HPに掲載されている
私の実生法『植替』の項でも、
『土から飛び出している場合、増し土で覆ってやります。』とアドバイスされていますし
youtubeにアップされた動画でも「施肥を兼ねた増土は有効だが、云々。」と解説されていますから。(^^)
2009年02月16日
2009年浪華さくらそう会総会 山原会長による桜草栽培 増土について
作成者: naniwasakurasoukai

『施肥を兼ねた増土は有効』ということですが、
山原氏は自身のBlog『日本桜草』の中で肥料に関しても述べておられ
『芽出し肥が有効』ということだそうです。
2007年12月26日 桜草と肥料[花と肥料]
2007年12月27日 桜草と肥料 続[新芽と肥料]

2009年03月14日『雨上がりの桜草』には、与える肥料の量の違いについて述べられています。
・野生系や桜弁平咲きのものは肥料を効かさずに咲かせる方がその持ち味を生かせる。
・しかし花容豊にと実生育種されてきた品種物は、
 その特徴を発揮させるためにはそれなりの肥料を与えるほうが良い。
・これからの時期に肥料が効いていると、花数が増え、花も大きくなる。
3月14日に掲載されていますから、花茎が上がる頃でしょうか。
いずれにせよ、与える肥料の量は、品種に因って違うのですね。勉強になります。(^^)

昨日紹介した画像を趣旨違いに流用して
しろいしサクラソウ愛好会の方々には大変恐縮ですが、他意はありません。
展示会場の全景画像はネット上にも少ないので悪しからずお許しを。
しろいしサクラソウ愛好会の画像と、
関東関西地方のさくらそう会や高鴨神社の展示品と見比べると、
しろいしサクラソウ愛好会のは、葉っぱが繁っているように感じます。
私としては、丈夫に育てて芽数を増やしていきたい方なので、
葉っぱが繁っていた方が健全で元気そうだと感じるのですが、
花を愛でるとして見てみると、確かに葉っぱが邪魔ですね。
これが潅水と肥料の与え方の違いなんだと初めて気づきました。
(それでも私は芽数を増やしたいので葉っぱを繁らせていきますよ。笑)



『vol4. 山原茂』はこれで終わりです。最後に氏の言葉でまとめてみます。
・自分の目でじっくり観察して、既成概念を見直すといい
・伝統に縛られた増土をしなければという既成概念を一度疑ってみてほしい
・「広くいろんな人と桜草談義がしたいものである。」  


Posted by さくら at 19:00Comments(0)日本桜草について