2011年01月17日

vol4. 山原茂.1

浪華さくらそう会の会長である山原茂氏は、自身のBlog『日本の桜草と美術』に
桜草の栽培方法と栽培の歴史などを、資料を掲げて掲載してくださっているので、
桜草栽培の新参者の私には大変勉強になります。
今までは文章だけだったので、難解で面白味に欠け、余り見ることもなかったのですが、(^^;
最近は画像が掲載されるようになり、とても理解しやく、更新が楽しみになりました。(笑

なかでも地方在住の私にとって、展示会場の団飾りの全景画像は、
花の大きさ、花茎の高さ、葉の広がりなどを、
他の品種と見比べることができる、貴重な写真となっています。
ネット上には桜草愛好者による数多くの桜草の画像が掲載されていますが
個々のアップ画像が主で、他の品種と対比することができないのですもの。
今年は団飾りの全景画像(サムネイル掲載)がネット上に増える事を
地方の栽培愛好者の一人として、願っています。(^^)

また山原氏は、Blogを通して情報を発信されるだけではなく
こんな栽培経験浅い私のBlogにも目を通してコメントを寄せてくれます。
鳥居恒夫著『色分け花図鑑 桜草』を入手して、嬉々として紹介した処、
歓びに水を注す意味深なコメントをくださった方でもあります。(笑
私のこのBlog 2009年01月21日『日本桜草の本.2
山原さんの過去Blog『日本桜草』より
2006年02月21日「色分け花図鑑 桜草」紹介

山原氏は、自身のBlogを通して色々と問題提起もなされており
2010年12月12日『紅天鳴鶴という品種名について 』という記事を掲載されました。
色々面白かった(勉強になりました)ので、みなさんに紹介しますね。

何がそんなに面白かったかというと
第一に、
さくらそう会世話人代表鳥居恒夫氏がさくらそう会世話人と会員の協力のもと出版した
著書『色分け花図鑑 桜草』(学習研究社)の40ページ『紅天鳴鶴』の項に、
『「江天鳴鶴」と書いたものもあるが、「紅天鳴鶴」でないと、意味をなさない。』
と記載されており、以前から根拠を示していただきたい。
『「江天鳴鶴」には意味が無い。「紅天鳴鶴」にこそ意味が有る。』
というなら、「江天」と「紅天」の意味の違いを教えていただきたいと願ってきました。
そんな処に山原氏の記事が出たことで、出典元を知り、問題が解決したからです。

花の色形に合う言葉を探しに探して漢詩などから選び出して命名する。
親が子供に命名する時、今までになく辞典をひいて漢字の意味を調べ、命名しますけど
桜草の作出者も同じなんでしょうね。
古典園芸の奥深さを改めて感じ、真相を知れることにワクワクしました。
紅色の花だから「紅天」では直球過ぎて、粋じゃなく、江戸時代の発想とは思えませんもんね。

第二に、
奇しくもNHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」の放送が始まったばかりですが、
お姫様の名前がなにゆえ『江』なのか不思議だった処でした。
『江』に『紅』という意味があったとは。お姫様の名前にも納得した次第です♪

第三に、
昭和34年(1959年)5月発行加藤亮太郎著『日本桜草』(加島書店)
日本桜草一覧 品種名の項223ページに「江天鳴鶴」として紹介されています。
第四に、
鳥居著『色分け花図鑑 桜草』の191ページ掲載に「江天鳴鶴」が載っています。
190ページ
 地錦抄から櫻草銘鑑へ 染井の植木屋の贈り物 より抜粋。
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伊藤重兵衛による『櫻草銘鑑』は、(中略)、現存する品種の出生をたどる最高の資料である。
(中略)。明治40年(1907)年の最終版には311品種あり、
以降の桜草愛好者が最もたよりとする基本リストとして、長く利用されてきた。
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そして191ページには『櫻草銘鑑』の画像が掲載されており
『櫻草銘鑑』最上段右から9番目には「江天鳴鶴」と明記されてあるのです。
ね、色々と面白いでしょ♪

『色分け花図鑑 桜草』の著者である鳥居恒夫氏とさくらそう会は、
『櫻草銘鑑』を『最高の資料である。最もたよりとする基本リスト。』と語りながら
「江天鳴鶴」には意味がないと断言しています。
なにゆえ先人と資料を否定し、
根拠無き持論を展開して品種名を勝手に改名しようと成されるのでしょうか。

2011年01月14日『vol.1 鳥居恒夫』にも書きましたけど、
鳥居恒夫氏は、『色分け花図鑑 桜草』の巻頭でこの本を
『現代の桜草銘鑑ということができる。』と自画自賛され
『信頼して利用し ていただきたいと思う。』と書いていますが、みなさんはどう感じますか。  

Posted by さくら at 19:00Comments(0)日本桜草について