2008年11月11日

カワセミの餌場

魚の生息を調査する時、魚が何処に潜んでいるか判らないので、
川や水路を、ず〜っと水に入りながら移動して調査していきます。

道路の下を通る真っ暗な水路でも、
可能な限り、腰をかがめてでも前進あるのみ。



『!』
なにか音がしました。何か居ます。
が、水面に波紋を発見できません。



『!』
やはり何か居ます。
『・・・』
あ、鳥です、カワセミです!!

残念ながら写真に撮ることは出来ませんでしたが、
カワセミから見たら、真っ暗な中に何か居るようにしか見えないでしょうから
『なんだ?』『何か居るのか?』
『逃げた方が良いのか?』『んん〜、どうしよ?!』
という感じで、画像にマークした箇所に止まり、出たり入ったりしてました。



なるほどねえ。
水路に取り残された小魚は、カワセミには格好の餌。
大きなサギは、格子に被われた水路の升の中まで入れませんから、
カワセミ独占の餌場になっていたんですね。

カワセミは、マークした箇所から飛び立ち、去っていきました。↓



農閑期となり、水門が閉じた水路は水位が下がり流れも無くなり
魚は道路下や水路の升の中へ逃げ込み、越冬します。
道路の下を潜り抜けると、こんな感じ。↓



捕り逃したかもしれないので、再度採捕しながら、来た道を戻ります。
真っ暗な水路の中から、フラッシュを使わず、見たまんま綺麗に撮影できました。↓



オイカワ、ウグイ、アブラハヤ、ニゴイなど
水路に取り残された小魚は、水鳥の貴重な餌。これでも自然の摂理なんですね。


  

タグ :カワセミ

Posted by さくら at 00:00Comments(3)その他08