2007年11月04日

外来魚対策 コクチバス

2007年(平成19年)10月5日(金曜日)の山形新聞2面政治・行政欄に、10月4日に行われた県議会予算特別委員会の総括質疑の記事が載りました。その中で、加藤国洋委員がブラックバスのなどの外来魚対策を問い、安孫子農林水産部長が応答しています。




山形県庁での外来魚対策担当部署は、環境でも土木でもなく農林水産部。つまり外来魚対策とは、水産業へ損害を与える害魚問題という捉え方であり、自然環境への悪影響を危惧してのものではないというスタンスのようです。ゆえに“ブラックバス等のリリース禁止”を県条例に制定する動きに繋がらないのだと推察します。

安孫子農林水産部長は『2004年以降122箇所の湖沼で、ブラックバスの生息を確認している』と答弁されていますが、行政の文言は厳密なので、河川生息は考慮していないということであり、この発言からも県の姿勢(方針)が窺い知れます。



先日『内陸地方の某所に在る堤の下流の水路で、コクチバスを採捕した』というe-mailを画像添付でいただきました。上記画像の魚が、添付されたコクチバスの画像です。その方は、県立博物館で精査して確認してもらい内水面試験場へも連絡したそうですが、現場を見にくることもなく『行政からの動きがない』と嘆いておられました。

コクチバスはオオクチバス(ブラックバス)より泳力があり低水温にも適応するので、鮎やヤマメ、岩魚の生息域にも生息可能で、川や湖沼=淡水の全域で生息&繁殖します。もしコクチバスが最上川へ流出し、定着してまったら、山形県の魚サクラマス&鮭の稚魚を始め、観光資源でもある鮎は、コクチバスの格好の餌と化すでしょう。

そんな事は専門家として県立博物館や内水面試験場は百も承知のはずなのに、場所を示されながら確認へ出向かいというのは、危機意識の欠落、職務怠慢、遣る気が無いとしか言いようがありません。ま、「農林水産部の仕事ではない」ということで、『管轄外の事案であり、職務怠慢、遣る気が無いということは当てはまらない』と言うことも確かなんですけどね。

観光は水産ではありませんが、豊かな漁場は観光に繋がります。つまり外来魚は農林水産部だけの問題では納まらないのです。オオクチバス・コクチバスをこれ以上拡散させない為にも、“ブラックバス等のリリース禁止”の県条例制定を熱望しています。

内水面の各漁協および内水面漁協連合も、積極的に働きかけてほしいものです。  


Posted by さくら at 18:22Comments(2)その他07鮎釣りサクラマス