2007年11月19日

ワカサギ

余目で採捕された、最上川の天然のワカサギです。最上川から取水されて水路に入り、流れ落ちてきたようです。こんな立派なサイズが生息しているなら、釣りに行きたいものですが、最上川広すぎ!(^^;



ワカサギというと、ダム湖など湖沼に生息していると思われがちですが、それらは全て放流された個体です。本来ワカサギは穏やかな海(湾内)や汽水域に生息し、川へ遡上して産卵する魚です。山形県では絶滅危惧種の指定を受けていませんが、その生態や生息環境を考慮すれば、絶滅危惧種に指定すべき種だと考えます。

今まで新井田川と最上川と赤川で確認されています。最上川や新井田川が結氷した時、穴釣りで釣っていたとか、新井田川では秋に釣っていたと話す爺さんが居たので、庄内に生息しているのは判っていましたが、ワカサギは泳ぎが俊敏で支流や水路を利用しないので、半月網での採捕(出合い)がもっとも難しい魚の一つです。今回の出合いはサイズが立派で、衝撃的でした。

松森胤安の両羽図譜では、名前が判らないので‘酒田魚’とメモって記録されています。松森胤安は、日本桜草を『庄内の日本桜草は移植されたもの』と記しており、私は危うく信じてしまう処でしたが、このワカサギの記述を読み、『松森胤安は、単なる度を超したメモ魔』と解釈し、『日本桜草は庄内に自生していたはず!』と独り探求しはじめるキッカケになりました。

両羽博物図譜検索
18.魚類図譜川魚部

酒田魚属 河魚部属別十五属之第六属
酒田魚類 酒田魚属類別一類之第一類
酒田魚種 酒田魚類種別一種之其一種
此魚は元来此地方に見聞する所あらざるの小魚なり。然るに明治十四年頃か、洪水の後酒田近傍の水の溜りえ投網を施して人多く之を捕う。大きさ三、五寸其の色状略々ミゴ魚に近かからんか。其の状は又鰯にも似たるが如し、人素より其の物を知らず、況や其名をや故に予暫く酒田魚の假名を設けて識者を待つ。然れども、其後真物を見る事能はず、従って今此書に図するに道なし。


  

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Posted by さくら at 07:32Comments(5)その他07