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Posted by んだ!ブログ運営事務局 at

2011年05月27日

前代未聞の紅無地

2009年06月28日『日本桜草の救出』で紹介した矢口さん宅から持ち帰った救助苗には、
『前代未聞』と書かれた名札が3枚だけありました。
あれから3年目の今年、『前代未聞』であろう絞りの花が3株開花しました。
花数が多くボリュームあって見応えがあり、紅の絞りが見事に入った1株は希望者へ譲渡しました。
残った2株は繁殖用に手元に残しました。

矢口さん宅救助苗からは、真っ赤な紅の夕陽紅も開花しました。
しかし、ウチにある夕陽紅と比べて
・一足早く開花したことと
・花びらが長い気がしたこと
・垂れ咲きではなくラッパ咲き?に近いこと
が気になっていました。
夕陽紅が開花すると、やはり花びらが長いですし咲き方も違います。
品種不明ですが、綺麗な花ので残して様子を見ることにしました。

或る日のこと、
余剰苗を譲渡したお宅を訪ねると、大明錦が紅色に芽変わりしていました。
完全な紅無地ではありませんが、譲渡先では品種が違うのだと思っていたそうです。
それを見て、ハタと気づきました。
真っ赤な紅の夕陽紅似の花は、紅無地となった前代未聞ではないのかと。

ウチには、矢口さん宅救助苗に『前代未聞』の名札があったことから、
鶴岡蒼樹会の展示会で同定目的で購入した『前代未聞』もあります。
・矢口さん宅救助苗『前代未聞』
・『前代未聞』の紅無地とおぼしき花
・蒼樹会の『前代未聞』
上記の花筒を割って調べてみたら、3品とも短柱花でした。

閑話
昭和51年(1976年)発行 鈴鹿冬三著『NHK趣味の園芸:日本サクラソウ』には
『前代未聞』が長柱花で、『木枯らし』が短柱花と記載されています。
昭和60年(1985年)『さくらそう』を出版された鳥居恒夫著
平成18年(2006年)発行『色分け花図鑑 桜草』には
『前代未聞』が短柱花で、『木枯らし』が長柱花と記載されています。
鈴鹿冬三氏(高鴨神社)の株は、先代が譲渡と受けたり東京から購入された株であり
先人の1976年の書物と正反対のことを述べ
「前代未聞を木枯と間違えて栽培している方が多い。違いはハッキリしている。」というなら、
桜草は古典園芸である以上、先人の言い伝えが正しく、優先されると思うので
鈴鹿冬三氏(高鴨神社)の株が間違いであるその根拠を示してほしいものです。

とは言いながらも既成事実に流される私。
名札に『前代未聞』と書かれていたので、『前代未聞』のまま育てます。
閑話休題

さくらそう会のHP『類似品種068木枯&111前代未聞』に因りますと
1.木枯の長柱花(花芯に花柱が見える)、前代未聞の短柱花(芯の奥にある)
3.白い目の周辺がハッキリと10ヶの凸がある「前代未聞」
ということなので、『前代未聞』の紅無地で良いようです。
とはいえ、さくらそう会では『前代未聞』の紅無地花について触れていませんので、
価値無しの名無しのゴンベ=『前代未聞の紅無地花』となるようです。
鈴鹿冬三氏に従えば『木枯らし』の紅無地花ということで、『花大将』なんですけどね。



気温が高めだったが陽射しが弱く、暑いというよりは、すごしやすい陽気。乾燥注意報、夕方潅水せず。
台風2号北上、週末は沖縄へ。関東甲信地方、東海地方で梅雨入り。
平年より12日早く、昨年より17日も早い梅雨入り。
関東甲信地方の梅雨入りの早さとしては、観測史上2番目に早い梅雨入り。
今日の最低気温15.2度(2.4度)。最高気温26.1度。11:40=24.7度。18:40=21.7度。
明日の予想最低気温16度。予想最高気温23度。
明日は曇り。降水確率午前20%午後30%。波の高さ0.5m。  


Posted by さくら at 19:00Comments(0)日本桜草11

2011年05月27日

新潟県の桜草

新潟日報web版に、新潟県の桜草の話題が載っていた。
桜草を栽培されていたのは、此処でも82歳のお婆さん。しかも50年前から。

新潟県での桜草の情報は乏しく、
ふかや緑の王国などでは、新潟県産松乃山という野生品種が出回っているようですが
新潟県十日町市松之山・浦田地域に本当に自生地が存在していたか否かは、不明な処。
記事には譲渡を受けたと書かれており、どこの産地か書かれていないのが残念。

掲載画像には白い桜草らしき花も見えるので、花筒の色が気になりますわ。face01


新潟日報 2011年5月26日
阿賀町の民家でサクラソウ見ごろ 県内でも珍しい大群生
 庭植えが難しいとされるサクラソウが民家の庭一面に群生し、見頃を迎えている。阿賀町鹿瀬の伊藤フキさん(82)が半世紀をかけて育て、近所の住民らが連日、写真撮影や見物に訪れている。
 伊藤さんは50年前、知人から野生種一株を譲り受け、これまでに約3千平方メートルの敷地のいたる所に株分けし、丹精を込めて育ててきた。もともと庭植えが難しい花だけに、県立植物園(新潟市秋葉区)は「大群生させたのは県内でも珍しい」と驚いている。

  


Posted by さくら at 12:00Comments(0)日本桜草11