2007年04月10日

朝日村

朝日村は梵字川水系と大鳥川水系に大きく二分できる。大鳥川水系は高低差が少なく大鳥集落へ続く。荒沢ダムが出来る前までは、泡滝ダムまで鮎が遡上してきたというから驚く。大鳥集落は鉱山として栄えた時があるので期待していたが、日本桜草は無かった(鉢植えのクリンソウはあった)。

鱒淵から八久和川ダム旧集落跡地も探ってみたが、無かった。仮に自生していたとしても、今の八久和川ダム周辺は山菜採りのメッカと化しているので、既に盗掘され絶滅しているであろう。

残るは大網地区・田麦地区である。湯殿山ホテルや田麦荘さんなど、地域に根付いた方々から出逢った叔母さんたちに聞き取り調査を行うと、「桜草は昔は有った」と言う。よくよく話しを聞いてみると、咲いていた場所が溜池の脇だったり花茎が大きかったりして、クリンソウである可能性が高い。

しかし、大網地区では、溜池や堀に藻エビやスジエビを放して飼育し、鯛釣りの餌として出荷してきたので、里との交流が盛んで、持ち込まれている可能性は否定できない。事実、田麦荘から湯殿山スキー場へ向かう途中にある除雪センター脇の道路下=釣り堀の向かいに有った溜池(現在は埋め立てられてしまって無い)にはイバラトミヨが生息しており、青龍寺川水系の方々と交流があったと推察できるので、桜草も持ち込んでいる可能性は高いのだが・・・。

日本桜草はGWに花を咲かせる。GW頃の山は山菜採りと農作業で忙しい。イバラトミヨは春に生まれ、秋に大きくなる。藻エビやスジエビも秋口に需要が高まる。その頃日本桜草は葉も無く地中で休眠中である。大網地区の方が日本桜草を見る機会はあっただろうか。移植されている可能性は低い気がする。そんな分けで朝日村に日本桜草は・・・無いと思う。

朝日村大鳥地区では5件ほどのお宅の庭に日本桜草は咲いているそうですが、少なくもと2件は他からの持ち込みで自生物ではありません。花色はピンクと白があるそうです(私は、白は未確認)。

同じカテゴリー(日本桜草07)の記事画像
ミョウガの中で
庄内田川の岩浪さん
NPO鶴岡淡水魚夢童の会 岡部夏雄氏
八幡町貝沢地区と升田地区
立川町東興野 自生地探訪
酒田市本楯.3
同じカテゴリー(日本桜草07)の記事
 ミョウガの中で (2007-09-06 07:19)
 庄内田川の岩浪さん (2007-06-27 08:05)
 遊佐町サクラソウ保存会 (2007-06-09 08:19)
 大鳥集落 埼玉の桜草 (2007-06-05 08:34)
 Google検索『日本桜草 蔵王』 (2007-05-25 09:20)
 NPO鶴岡淡水魚夢童の会 岡部夏雄氏 (2007-05-22 07:25)

Posted by さくら at 10:27│Comments(0)日本桜草07
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。