2007年12月09日

大山の下池水路

昨日紹介した鶴岡市大山地区の「十の沢ため池」の用水路で、実はクサカメも1匹採捕しました。マスの中を手探りしていると、泥と落ち葉の中で大きな二枚貝に触れました。『これは大きい!』と喜び勇んで掴んだら、グイグイ動き、指をひっかくじゃありませんか!?

いつぞやのミシシッピィアカミミガメの恐怖が脳裏を過ぎりましたが、その時より痛くなかったので、意を決して掴み出すと・・・クサガメでした。(^^)



ミシシッピアカミミガメは、鼻先を突くと、シャー!と口を開いて威嚇してきましたが、こいつは突くと突くだけ首を引っ込め、頭が甲羅に潜っていきます。やっぱり国産種は大人しいですね。



こいつを此処に戻しても、快適な生息環境とは思えないので、水路の上流=下池直下の水路へ放してきました。甲羅が変形気味で、マスと水路はつながっているので、ペットとして飼われていたのが放されたんだと思います。



水路には水生生物を採取しないでくださいという主旨の看板があり、下池には、ブラックバス等の移植放流禁止と実質バス釣り禁止の旨が書かれた看板がありました。




『水生生物を採取しないでください』という主旨の看板には、子供をダシに使った大人のエゴが感じられ、違和感を覚えました。

余目の家根合の保全池、藤島の因幡堰など、主旨は理解できるのですが、何処までも大人の影があり、‘ざっこしめ’すると非難されかねません。整備する前の水路にはメダカやザリガニが普通に生息しており、子供も普通に‘ざっこしめ’を楽しめたのに、保全池になってからは「メダカは絶滅危惧種。保護しているんだから捕らないで!」って、おかしいでしょ。

生物の保護と保全は大切ですが、子供達が泥だらけになって自由に‘ざっこしめ’できる環境も大切です。自然保護や環境保全は、“隔離”であってはいけないと考えます。『エビ採り禁止』と書けばいいだけなのにね。

灌漑用水路の整備は社会として当然としても、「パパ、メダカがほしい。」「よし、じゃあ保全池に採りに行こう!」と言えるような環境(保護策)であってほしいです。完成して大人が満足する保全池ではなく、子供が楽しめる場所であってほしいです。



2007年10月28日に行われた十の沢池の第二回ブラックバス駆除では、堤の水は茶色で示した水路へ放水。下池の水も放水して大山川へ流し去りました。  

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Posted by さくら at 21:59Comments(2)その他07