2012年02月16日

桜草の育て方.2

桜草の栽培に関するワードで当Blogを訪れてくれた方は、
これから植え替え作業を始めるか、今まさに植え替え作業中の方だと推察します。
そこで今日は取り急ぎ、現在購入できる桜草鉢のことを書きたいと思います。
(さくらそう鉢 さくら草鉢 サクラソウ鉢)

現在購入可能な桜草鉢の窯元は下記の2社しかないと思われます。
かみ山陶器作製
・丹波立杭の市野伝市窯

かみ山陶器作製では信楽のさくら草鉢5号を製造販売されており
石田精華園みやこ花壇などで販売しています。
釉薬には鉄釉(鉄赤)とマンガン釉の2色が在りますが、
マンガン釉には黒っぽいのとグレーっぽい2色が存在するようです。

価格は各販売店で違うようです。
サイズは1つしかなく、外径160mm 高さ115mm。
開口部が広がっているだけなので鉢の容量は小さく、植え付け位置の実用内径が狭いので、実質駄温鉢4.5号感覚かと。

桜草の育て方.2




市野伝市窯は鉢専門の窯で、山野草愛好者に伝市鉢として大変人気があります。
伝市窯には
ガス窯で焼いた普通焼き(型で成形した鉢:香炉型と丸形、寸胴型)と
登り窯で焼いた登り焼き(ロクロを使った手作り鉢:香炉型)があります。

桜草鉢として使われている鉢には、香炉型と丸形、寸胴型の3ツの形状があります。
横浜さくらそう会では一番人気といわれる丸形が、全国的にも一番愛用されている鉢だと推察されます。
↓Blogこども植物園・横浜児童遊園地BLOG『2011月4月19日 日本さくらそう展が始まりました。』より画像拝借。

桜草の育て方.2


更に各鉢に釉薬を施した釉薬鉢が存在し、色は黒、グレー、グリーンの3色があります。
鉢の内側の釉薬の塗り具合が、鉢上部だけなのか、鉢底までなのかは未確認。
下図左の黒い釉薬の寸胴鉢は
Blog日本の桜草と美術『2010年11月25日 私の使用する桜草鉢』より画像拝借しただけのイメージです。

桜草の育て方.2


鉢のサイズは
普通焼きは型取って成形しているため4号-5号-6号。
寸胴型は「昭和50年頃に浪華さくらそう会に依頼され作製した1サイズのみ」とのことでしたから5.5号。
登り焼きも基本的には4号-5号-6号。ロクロを使った手作りなので4.5号-5.5号も可能とのこと。
↓下図は伝市寸胴型鉢。Blog日本の桜草と美術『2010年11月25日 私の使用する桜草鉢』より画像拝借。

桜草の育て方.2


伝市鉢の値段
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Blog日本の桜草と美術『2011年12月03日 浪華さくらそう会 初冬の役員会』より抜粋。
聞いたところによると丹波の商習慣として、窯元が出荷する時、業者でも素人でも値段は同じだという。
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ネット上の伝市釜の販売価格は、普通焼きも登り焼きも大変高価ですが
伝市窯では、香炉型と丸形、寸胴型(6号鉢扱い)共通で
普通焼きの5号鉢500円 6号鉢600円(ネット上の価格の2分の1以下)
登り焼き5号鉢800円 6号鉢900円(ネット上の価格の3分の1から4分の1)。
普通焼きの釉薬鉢5号鉢1100円 6号鉢1200円。(ネット上では販売されていない。)

ネット上でみつけた登り焼き香炉型5号は、手作りだけに印象が違ってみます。
下図の真ん中は、山野草とミニ盆栽誌に載っていた登り焼き香炉型5号です。

桜草の育て方.2


普通焼きの釉薬鉢の現段階での在庫は、黒の香炉型5号と6号のみ。
寸胴型鉢の在庫は現段階で無し。
香炉型と丸形、寸胴型とも釉薬鉢を製作可能で
注文には1鉢から応じているとのこと。

発送には梱包料600円、料金着払い。代金振り込みとなってました。
問い合わせと発注は電話かファックス、e-mailですが、
質問や在庫の有無など問い合わせても、返信には5-7日掛かりますから、気長に待ちましょう。
注文しても、翌日到着なんてことは絶対に有り得ないので、ゆとりをもってオーダーしましょう。
ネット上の何所ぞの園芸店での話しですが、登り焼きが納品されるまで3ケ月かかったらしいですから
次年度用に今からオーダーしておいた方が良いかもしれません。(笑)


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桜草鉢ではありませんが、
2012年01月24日『国華園の円柱型駄温鉢.2』で紹介した国華園の円形型駄温鉢は、お勧めです。
通常の駄温鉢より筒状になっているため、植え付け位置の実用内径が広いのです。
注文して1週間ほどで届きましたので、今からでも間に合うと思います。
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鳥居恒夫氏が世話人代表と務めている、さくらそう会公認と広言している深谷の釉鉢5号は
ネット上で広く紹介されていますが、何所で販売しているのか、入手方法が全く分りません。
Blog『いい、おしめりですネ・・・・・』さんの記事を読むとカトウ(有)という所で取り扱っているようです。
『カトウ(有) 深谷』で検索すると
『カトウ(有)オーキット部は熊谷・深谷の農園・園芸。』がでましたが、ここでしょうか?
さくらそう鉢の購入先 2009年12月07日
さくらそう教室の鉢を購入 2010年12月12日
サクラソウ教室の「鉢」を購入 2011年12月24日

桜草の育て方.2

写蕎楽人さんから深谷鉢の情報をコメントに寄せていただきました。
上記深谷鉢の販売先は『カトウ(有)オーキット部』で良いそうです。
Blogいい、おしめりですネ・・・・・『さくらそうの鉢・・・・3 2010年10月17日』には「黒い色の鉢もあります。」と記してあります。
黒い色の深谷鉢の存在は知りませんでしたから検索してみますと
Blog楽老『サクラソウ鉢 2011/11/03』で紹介されていました。好い感じ色合いですね♪

桜草の育て方.2



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この記事へのコメント
初めてメールします、いつもブログを拝見させて頂いております。深谷の桜草鉢はカトウオーキットで(加藤製陶所)で以前は作っていましたが現在は他所で作っており販売のみしています。以前は4号の桜草鉢もつくっていました。昨年までは若干の在庫がありましたが・・・・・
Posted by 写蕎楽人 at 2012年02月16日 15:52
写蕎楽人さま、
貴重な情報ありがとうございます♪
気になっていただけにスッキリしました。(^^)/
Posted by さくらさくら at 2012年02月16日 19:38
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