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Posted by んだ!ブログ運営事務局 at

2007年06月01日

職務怠慢!?

庄内の負い目になることなので言いたく在りませんでしたけれど、言わないといけないことなので、公表させていただきます。画像はサムネイルにしました。かなりグロイ画像なので、拡大して見るときには、覚悟してクリックして見てください。

え〜、行政には“現認”という制度があります。民間人の申し出を、全て鵜飲みにはできないので、警察官や県職員が直接目視したこと以外は採用しないという制度です。実例を挙げると、秋に川の河口で釣り竿と鮭を所持していても、警察官や県職員が釣った瞬間を直接目視していない限り、釣った証拠がないので検挙できないという制度です。いくら私が目撃して通報しても、私の証言は証拠にならないので検挙しないし、違反じゃないのでその人が鮭を持ち帰っても問題はないという制度です。大きな網とハタハタを持っていても、関連が証明できないので検挙しないのと一緒です。

『山形県で初確認』というのも、県職員が“現認”した日が、初確認された日になります。少々不謹慎ですが分かり易く説明すると、親が自宅で倒れて心配停止になっていたとしても、病院で医師が死亡宣告した時が、死亡時刻になります。民間人が『山形県で初確認』と言って新聞に掲載されたとしても、県職員が“現認”してない限り、山形県で初確認にはならず、「そんな魚は生息確認されていません」と公言されてしまうのです。

鮎の冷水病の時がそうでした。
「これが噂の冷水病ではありませんか?」とNPO鶴岡淡水魚夢童の会が山形県水産試験場に精査を依頼しても音沙汰無し。山形県が「県内で冷水病が確認されました」と報道したのは、それから足掛け3年目(実質2年目)のことでした。精査依頼を受けて、『じゃあ来年現認調査に出掛けようか』と日程と予算調整。休日自分の車で動けば済むことですが、彼らは絶対に動きません。2年目の現認調査で冷水病を確認。対策を練り3年目に公表したのです。手順としは正しいのですが、時遅しに喫すです。

さて、此処からが本題。

2006年6月28日に大鳥池で釣った岩魚の口の中に、気色悪い寄生虫を発見しました。でも、これは大鳥集落にあるタキタロウ会館の水槽でみたことがあります。水槽の中では、口からエラから、気色悪い何かが、タダレたようにたくさん溢れ出てました。水槽の水が悪いから、病気になったんだろうと思っていたのですが、それと同じ物を標高900mを越す赤川水系の源頭=大鳥池で見たのです。

下記画像が、それですが、冒頭書いたように、かなりグロイ画像なので、拡大して見るときには、覚悟してクリックして見てくださいよ。
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どうでした。グロかったでしょ。厚かましくも(独)中央水産研究所の中村先生に上記画像を見ていただきました。その時の話しの内容を要約してみました。

さくら:これは何という寄生虫でどのような寄生虫なのでしょうか?
中 村:おそらく「サルミンコーラ」という寄生虫かと思います。甲殻類の仲間です。

さくら:何を媒体に感染してしまうのでしょうか?
中 村:幼生の頃はプランクトンのように浮遊生活を送り、その後さけ・ますの仲間の口腔や鰓に寄生します。

さくら:この寄生虫は何が原因で入り込んだのでしょうか?
中 村:その場に昔からいた場合もあれば、さけ・ますの放流に伴って他の水 域から移入した場合もあると思います。

さくら:寄生された個体は今後どうなるのでしょうか?
中 村:見た目にグロテスクで魚にも影響があるように思いますが、それほど悪影響はないようです。人間が食べても問題ありません。 

さくら:大鳥池で発見されたということは、どういうことを意味し、今後どういうことが起こる可能性があるのでしょうか?
中 村:もともと居たものが増えたか、外部から侵入したかということかと思います。おそらく、増えこそすれ、減ることはないでしょう。釣り人の目に触れやすいので、山形内水試などの研究機関への問い合わせが増えると思います。良いイメージではないですよね。

さくら:大鳥池はこの寄生虫が蔓延したということになるのでしょうか?
中 村:はい。おそらく。

さくら:大鳥池にはアブラハヤとヒメマスも生息していますが感染するのでしょうか?
中 村:この寄生虫はさけ・ます類に特異的と言われています。

さくら:今後下流域へ蔓延していくのでしょうか?
中 村:その可能性が高いです。

さくら:流水域でも寄生するのでしょうか?
中 村:はい。

さくら:今後、釣った場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。釣った個体をキープしたとしても既に蔓延しており無意味なのでしょうか?
中 村:釣った魚から除去しても、減りはしないです。

さくら:寄生された個体は刺身で食べて大丈夫ですか?
中 村:寄生部位がおもに口腔と鰓ですから、人の口に入ることは少ないと思います。仮に食べても前述のように人には影響ありません。

さくら:源頭である大鳥池で発見されたということは、下流域にも広まる可能性はありますか?
中 村:はい。

さくら:この寄生虫は、養殖場でも発生するのでしょうか?
中 村:はい。

さくら:治療や駆除方法はあるのでしょうか?
中 村:無いと思います。

さくら:県に報告する必要はありますか?
中 村:知らしめておくのが無難です。

さくら:個人の勝手な憶測ですが、思い当たる点が一つだけあります。大鳥池には岩魚とヒメマスを1年置きに、交互に放流してきましたが、云々。
中 村:ヒメマス経由という可能性もありますね。

さくら:放流は、一旦大鳥集落に在る大鳥地区振興会養殖池に畜養され、その後容器に入れて運び上げました。大鳥地区振興会では民間業者から岩魚や虹鱒の稚魚を購入して大きくして、タキタロウ館の釣り堀や大鳥地区の民宿、イベントに利用してきましたが、実は、今回のこの寄生虫は大鳥地区にあるタキタロウ館の水槽で見ており、ただれたように大量に垂れ下がっていたので、『なんだろう?病気かな?』程度に見ていたので、大鳥池で釣った時にはビックリしました次第です。寄生虫に汚染された養殖池にヒメマスを入れ、その水を大鳥池に運び込んだことが寄生虫の拡散を招いたということは、考えられますでしょうか?
中 村:はい。

さくら:大鳥池には随分昔からアブラハヤが生息しておりますが、アブレラハヤの追加放流は行っておらず、アブラハヤが中間宿主ということは考えられるのでしょうか?
中 村:という話は聞いたことがありません。サルミンコーラに詳しいのは、広島大学の長沢一也教授です。



さあ、どうしましょ。といっても、どうしようもないのですが、ショックですよね。考えてみてください、こんな寄生虫が赤川に蔓延してるんですよ。清らかな流れに、寄生虫が泳いでるんですよ。貴方が釣った渓流魚の口を開けると・・・ギャー!!

これからの渓流釣りは、鵜のハミ跡チェックとスモールマウス生息調査、そしてサルミンコーラチェックですね。でも、これって誰の責任?

私が黙っていても、いずれは下流にも感染して知れ渡ることです。赤川のイメージダウンは必死です。今日が6月1日、大鳥池解禁の朝に、公表しました。山形県に「今年初めて知った」なんて、言わせませんからね。大鳥池に行かれる方、チェックお願いします。そして決して想像しないでください、大鳥池の水には人に無害と言われるサルミンコーラが蔓延していることを。貴方はその水を・・・。(^^;


タキタロウ館の水槽で見たのは1年度だけではなく、毎年見てききました。飼育者は地域の素人さんたちですから、水質と管理の悪さからの病気と思っていましたが・・・。実は、今年別の川でも釣ったのです。自然界に繁殖しているというよりは、養殖業者にサルミンコーラが広まっているのではないかと疑ってしまいます。




水産係が各地の養殖業者を巡回視察しているという話しを私は聞いていないので、勝手な推察でしかないのですが、病気の魚の報告がなされていないのではないでしょうか。事実、月布川の古寺孵化場や遊佐のニジマスセンターでも焼却処理されていますから、収入に直結する民間業者なら尚更隠すのではないでしょうか。

上記のことは赤川漁協の理事会へ報告していますが、漁協からも県からも、私には一切問い合わせが来ていません。相手にされていないだけかもしれませんが、事が事だけに、聞き取り調査の電話の1本もあって然るべきだと考えるのは、厚かましい思い上がりというものでしょうか。

山形県として現認調査を今年行うのか分かりませんが、『時既に遅しに喫した』勘が否めません。取り合えず、土日休日出勤ではなくて、自分の意志と自費でフィールドにでてくるような行動力ある県職員を採用してほしいと願うばかりです。


2005年は赤川のスモールマウスバス、2006年は大鳥池のサルミンコーラ。今年2007年は鵜。2004年、青龍寺川には絶滅危惧種のイバラトミヨが生息しているからニジマスの放流は止めてくれるよう陳情して今年で4年経つけど、無視され今年も放流。ブラックバス問題は遣る気無し。赤川漁協は大丈夫か〜!
漁協が遣る気ださないと、県は動かないんだぞ〜!
悪口ばかりだけど、私はクレーマーじゃないんだぞ〜!(爆)

各漁協にも水産業に努める県の体制が感染しているのかも知れませんが、各漁協に目の間に迫った危機を実感させることも、我々に今できることの一つだと考えます。みなさん、どう思います?  


Posted by さくら at 06:19Comments(7)その他07