2007年06月30日

小見川にアゾラ

アゾラという赤い花を咲かせる外来種の水草が、お城のお堀などで大繁殖して大きな問題になっているというのを、最近テレビを見て知った。アゾラという水草が、水面をビッシリ覆うために、水中に光が射し込まないので、水中は酸欠になり生き物が全て死んでしまうそうです。

昨日、東根市の小見川の話しをしていたら「あの赤い花、なんだろうの?」「綺麗だけのー。」「川面をビッシリ覆うように、小さくて赤い花みたいに浮いている水草が在んなんけ。」と話すのでビックリしました。

アゾラは水田の除草剤の役目を果たすとして、アイガモ農法同様、自然に優しい農法として取り入れられ、結局それが自然界へ流出してしまい、環境問題に発展しているわけです。村山地方では除草剤の役目を果たすとしてカブトエビを取り入れた農法を取り入れたりしているので、心配になりネットで調べてみました。

アゾラには種類があり、東根市のアゾラは在来種のオオアカウキクサのようです。でも、金沢では『在来種と思っていた処、外来種のアゾラが繁殖していた』なんて事実もあったようです。
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日本のオオアカウキクサの種類(酵素多型)とその分布
http://www.asahi-net.or.jp/~it6i-wtnb/azolladist2.html
アゾラとオオアカウキクサ
http://www48.tok2.com/home/mizubasyou/112ooakaukikusa.htm
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2006年03月13日
山形県産オオアカウキクサ届く
http://plaza.rakuten.co.jp/wakichi/diary/200603130000/
2007年01月26日
紅色に変わった、オオアカウキクサ
http://plaza.rakuten.co.jp/wakichi/diary/200701260000/
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山形県では絶滅危惧種に指定されているようですが、アゾラは乾燥に弱く、絶滅に瀕している要因は、生息環境の変化だそうです。河川の護岸や灌漑用水路のコンクリート化など、素堀の水路の減少が要因なんでしょうね。そういう意味合いでは、日本桜草の絶滅と同じ要因だと感じました。小見川は、雄物型イバラトミヨといい貴重な生き物が残っていますね。
http://www.jpnrdb.com/search.php?mode=map&q=06010330847

国交省関与のサイトで、面白い記述をみつけました。
「オオアカウキクサが水田に入り稲の成育を妨げる」そうです。
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山形県河北町で絶滅危惧種「オオアカウキクサ」発見
山形県河北町の農業用水路で山形県が生息の北限とされ、レッドデータブックの絶滅危惧種に指定されている水生シダ植物「オオアカウキクサ」が発見された。この発見に伴い90m下流の工事が保留になった。しかし、「オオアカウキクサが水田に入り稲の成育を妨げる」と農業関係者は話す。
2003/12/14 更新
http://www.michinoku-kawa.net/topics_main.php?mode=kind&kind=3
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オオアカウキクサは、東根市小見川と河北町の農業用水路にしか存在していないようです。此処でオオアカウキクサと自生地を知ってもらい、他所で見かけたら外来種アゾラかもしれないと、留意して見てください。自然界で繁殖しては、大変なことになりますから。


  


Posted by さくら at 07:34Comments(0)その他07