2011年12月04日
ブラタモリ:浮間.2
2011年12月03日『ブラタモリ:浮間』で紹介した動画をみて
鳥居恒夫著『色分け花図鑑 桜草』を思い出し、読み返してみた。
色分け花図鑑 桜草14ページ。
現在の荒川の水路は寛永6(1629)年の改修により、熊谷から真南につけかえられたもので、
これにより下流に戸田ケ原、浮間ケ原、尾久ケ原などの広大な原野が生まれた。
ここに上流から桜草が流れてきて、大繁殖したのである。
上記の説明に因れば
『改修により、草原が生まれ、上流から桜草が流れてきて、大繁殖した』
と断言しているが、本当でしょうか?
川が蛇行して流れているからこそ漂流物は漂着するのであり
真っすぐな流れでは漂流物は川岸へ漂着しつらいものです。
仮に改修後に漂着したとして、川岸へ漂着したでしょうから、大繁殖する要因になったとは考え辛いです。
この説明(鳥居恒夫氏とさくらそう会の解釈は)おかしくありませんか?
ブラタモリを観た私の考えは、下記の通りです。
改修される以前から桜草は、上流から流れてきて漂着し、自生していた。
改修に因り川の流れが直線につけかえられたことで戸田ケ原、浮間ケ原、尾久ケ原などの広大な原野が生まれ
漂着していた桜草が、草原の奥=旧河川地沿いに増殖して自生地を広げ、大繁殖した。
鳥居恒夫氏とさくらそう会の解釈では、
漂着した川岸から草原へ自生地を広げたことになりますが、
この方が合点がいき、納得できるのです。
庄内地方に、赤川という川が流れています。
鶴岡市を流れる川で、さくらそうが自生していた青龍寺川を支流に持つ川です。
赤川は最上川の支流の一つでしたが
治水対策として昭和の始めに日本海へ注ぐ水路が掘削され独立河川となりました。
青龍寺川も元々1本の川ではなく、幾つかの川が合流している川で、人工河川と言えなくもない川です。
青龍寺川にはイバラトミヨが生息しており、濁りもない綺麗な水をたたえています。
『青龍』と称するほどですから、蒼い水が蛇行して流れていたのでしょうね。
今回のブラタモリを、赤川と青龍寺川に想いを馳せて、観てました。
鳥居恒夫著『色分け花図鑑 桜草』は
カラー写真が豊富で美しく花が写されており素敵な本なのですが
さくらそうの品種紹介と説明文を読むと、一つ一つは迷わず納得してしまう文章なのだが、
読み返すと実にいい加減な内容であることに気づかされる。
・青柳染と松の雪は同品種なので松の雪という呼称を採用するなど、根拠を示さない品種の統合。
・先達が著籍に、長柱花が前代未聞と記録されているのに、根拠を示さず短柱花を前代未聞だという。
・大和神風を神風と改名したり、身勝手な品種名の改名行為。
・花筒白の白花が春の雪なのに、花筒色付きの白花を春の雪として流布している行為。
などなど。
このような本を図鑑と称し、さくらそう会などは参考文献としていることは
さくらそう界に誤った悪い影響を与えていると感じてならない。
鳥居恒夫氏が世話人を努めているさくらそう会は、
鳥居恒夫氏存命の内に再検証し、さくらそう界の未来と後輩のために是正すべきであろう。
鳥居恒夫著『色分け花図鑑 桜草』を思い出し、読み返してみた。
色分け花図鑑 桜草14ページ。
現在の荒川の水路は寛永6(1629)年の改修により、熊谷から真南につけかえられたもので、
これにより下流に戸田ケ原、浮間ケ原、尾久ケ原などの広大な原野が生まれた。
ここに上流から桜草が流れてきて、大繁殖したのである。
上記の説明に因れば
『改修により、草原が生まれ、上流から桜草が流れてきて、大繁殖した』
と断言しているが、本当でしょうか?
川が蛇行して流れているからこそ漂流物は漂着するのであり
真っすぐな流れでは漂流物は川岸へ漂着しつらいものです。
仮に改修後に漂着したとして、川岸へ漂着したでしょうから、大繁殖する要因になったとは考え辛いです。
この説明(鳥居恒夫氏とさくらそう会の解釈は)おかしくありませんか?
ブラタモリを観た私の考えは、下記の通りです。
改修される以前から桜草は、上流から流れてきて漂着し、自生していた。
改修に因り川の流れが直線につけかえられたことで戸田ケ原、浮間ケ原、尾久ケ原などの広大な原野が生まれ
漂着していた桜草が、草原の奥=旧河川地沿いに増殖して自生地を広げ、大繁殖した。
鳥居恒夫氏とさくらそう会の解釈では、
漂着した川岸から草原へ自生地を広げたことになりますが、
この方が合点がいき、納得できるのです。
庄内地方に、赤川という川が流れています。
鶴岡市を流れる川で、さくらそうが自生していた青龍寺川を支流に持つ川です。
赤川は最上川の支流の一つでしたが
治水対策として昭和の始めに日本海へ注ぐ水路が掘削され独立河川となりました。
青龍寺川も元々1本の川ではなく、幾つかの川が合流している川で、人工河川と言えなくもない川です。
青龍寺川にはイバラトミヨが生息しており、濁りもない綺麗な水をたたえています。
『青龍』と称するほどですから、蒼い水が蛇行して流れていたのでしょうね。
今回のブラタモリを、赤川と青龍寺川に想いを馳せて、観てました。
鳥居恒夫著『色分け花図鑑 桜草』は
カラー写真が豊富で美しく花が写されており素敵な本なのですが
さくらそうの品種紹介と説明文を読むと、一つ一つは迷わず納得してしまう文章なのだが、
読み返すと実にいい加減な内容であることに気づかされる。
・青柳染と松の雪は同品種なので松の雪という呼称を採用するなど、根拠を示さない品種の統合。
・先達が著籍に、長柱花が前代未聞と記録されているのに、根拠を示さず短柱花を前代未聞だという。
・大和神風を神風と改名したり、身勝手な品種名の改名行為。
・花筒白の白花が春の雪なのに、花筒色付きの白花を春の雪として流布している行為。
などなど。
このような本を図鑑と称し、さくらそう会などは参考文献としていることは
さくらそう界に誤った悪い影響を与えていると感じてならない。
鳥居恒夫氏が世話人を努めているさくらそう会は、
鳥居恒夫氏存命の内に再検証し、さくらそう界の未来と後輩のために是正すべきであろう。