2019年02月17日

福寿草展

某所開催の福寿草展を見てきました。雪国では展示会に合わせて開花させることが難しいので
残念ながら多くの鉢はつぼみだったりして、本来の花容&花径を見ることは出来ませんでした。

展示品の多くは4号鉢に1芽1輪っぽい植え方がされていましたが、
少し大きめの鉢に株数多く植えられていた方が、福寿草本来の美しさが感じられて、好みでした。
つぼみだったり本来の花容ではなかった鉢が多い中で、素敵だった鉢を撮ってきました。

↓児玉緑:本来の姿か知りませんが、展示品の中では、一応個性的な花容でした。

福寿草展

↓金采:なん鉢か出展されており、おおむね同じ花容で咲いてました。丈夫そう。

福寿草展

↓大和:なん鉢か出展されており、おおむね同じ花容で咲いてました。丈夫そう。見応えあり。

福寿草展

↓爪折笠:なん鉢か出展されてましたが、花容と花径が微妙に違い、どれが本来の姿か不明。

福寿草展

↓撫子:多く出展されており、同じ花容で咲いてました。丈夫そう。買って栽培して無難そう。

福寿草展

↓紅福:可愛くて欲しいと思いましたが、明らかに花容と花径が違う鉢たち。どれが本来の姿か不明。

福寿草展

↓日月星:つぼみの段階のこの模様が名の由来とかで、この状況が一番の見頃らしいです。花は普通。

福寿草展

↓神流:つぼみは特徴的でしたが、花は普通。名の由来は不明。

福寿草展

↓秩父紅の名札がありましたが、指し間違い。

福寿草展

展示会場では苗の販売も行われていましたが、
愛好会の会員からの頒布ではなく片岡笑幸園の販売会でした。
https://item.rakuten.co.jp/syokouen/c/0000000116/

福寿草は古典園芸植物のはずで、展示会場でも伝統の福寿草と銘打ってましたが
掛け合わせた交配種A×B=F-1と称した鉢が多く、こういう同定されてない鉢の販売は如何なものかと。
同じ古典園芸植物の朝顔や桜草の愛好者は、毎年何百何千株の実生を行い、
コレは!といった個性的な花容のみに命名して世に送り出しています。
展示品の名札には『無名』と書かれた鉢も多く、???です。
主催者の一人の方は、「これは埼玉の福寿草会からの株で、間違いないんですよ」とか言っており
『埼玉の福寿草会』を拝み奉る姿勢は、東京のさくらそう会と同じ姿勢だと嫌悪感を抱きました。
黄色い花に秩父紅の名札。しかも旧秩父紅って何?。撫子なのに、昭和撫子。昭和ってどういう意味?
70種100鉢にも及ぶ多種多様な福寿草の展示ということでしたが、これって勝手に命名しただけでしょ。
全く保って古典園芸を感じさせておらず、出展品も自分たちで品種の同定を行ってないのでしょうか。
そうそう入手する機会もない、1鉢何万円もする貴重な苗も販売されていましたが、
本当に正しく同定されているのか怖くて、何も買わずに帰ってきました。

金采、大和、撫子は、どの鉢もちゃんと個性を現して咲いてましたから、丈夫で育て易い品種のようです。
児玉緑が大きく育った鉢は素敵でした。紅福も可憐で素敵でしたが
紅福の名札が挿さった他鉢は、購入を回避させてしまうほど、花容と花径が違っていました。

福寿草の栽培方法に関して、「冠水は1週間に1度で良い」と説明してましたが、
福寿草は肥料が好きで、肥料を与えることで播種4年で開花したり、増えてくれるわけで、
1週間に1度しか冠水しないと、肥料をどうしているのか疑問に感じましたし
肥料を与えていないから株が育ってなく、つぼみが小さく茎も細いのではないのか、と感じました。
また『埼玉の福寿草会』を拝み奉る姿勢故に、太平洋側の栽培方法に従い唐松を敷き詰めていましたが
そんなことするくらいなら、紅福の鉢のように、苔を敷いた方が雪国では良いでしょうに。
古典園芸としての品種数の少なさと、同定の不確定さが気になりました。
交配種A×B=F-1と称し、「どのような花が咲くかはお楽しみ!」という販売は控えてほしいです。
花が咲いていないのは仕方が無いことですが、それとは違った意味で、ちょっと残念な展示会でした。
辛口な記載になりましたが、なんだかんだと色々勉強になりましたので、結果として行って良かったです。

↓下記画像は、会場に展示されていた福寿草自生地の写真パネルです。
同じ野生種でも上の写真は東北でよくみかける品種で、
1株1株点々と間隔を空けて散らばっています。私が栽培しているのは、これになります。
下の写真は1本1本等間隔に生えており、お花畑のようです。
これが園芸店に出回っている品種で、山形の内陸の方々が栽培している福寿草になります。

福寿草展


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