桜草の育て方.4-2

さくら

2012年02月20日 12:00

【 桜草の育て方.4-2 】
現代で購入可能な桜草鉢は、2012年02月16日『桜草の育て方.2』で紹介しました。
その中から何を選ばれようが個人の自由なので、これは飽くまで私感ですが
鳥居恒夫氏が世話人代表を努めるさくらそう会公認の
カトウ(有)オーキット取り扱い深谷鉢を購入されるなら断然黒が良いですよ。

仙台市野草園で開催された仙台さくらそう会の展示会で深谷鉢の茶の釉薬鉢を見ましたけど
深谷鉢の茶の釉薬は、テカテカ光る屋根瓦そのもので、現代の壷と同じ釉薬ではないのかしら。
さくらそう展で観賞していると、鉢がテカテカ光って目が疲れました。
あれはセンスが無く、清楚で可憐な桜草の花に合いませんよ。下品です。



なにより深谷鉢の茶色を勧める、さくらそう会の先人たちは卑怯ですよ。
江戸時代から使われてきた、孫半土鉢の形状を忠実に再現した、桜草鉢としての伝統の形状。
という旨を吹聴しながら、当の本人たちは展示会では使わないのですから。
昭和30年代頃の鉢を十分な数を所有している事もあるでしょうけど
色とテカリが桜草に合わないことを、絶対に理解してるんですよ。

下記画像はBlog『いい、おしめりですネ・・・・・』さんから拝借して展示会風景です。
使用されている鉢は、そのシルエットから、かみ山陶器作製信楽のさくら草鉢マンガン釉と推察しますが
落ち着いて桜草を邪魔してませんよね。桜草鉢はテカらない方が断然好いですよ。



屋根瓦と現代の壷と同じ色艶が、長年使用することで趣ある飴色に育ってくれるとは思えません。
一つだけテカってることからも、モノ(釉薬)が違うんですよ。飴色に育つのなら良いのですが・・・。


先人たちが使われている深谷鉢と現在の深谷鉢の釉薬は絶対別物ですよ。下記画像はサムネイル。




江戸時代に使われた孫半土鉢を手本に造らせたというだけで
こういう似て異なる別物を、有り難がっていてはいけない!
自己判断で鉢は選ばなくてはいけないと、飽くまで個人的に思うわけですよ。
深谷鉢を買うなら花と葉の色彩が映える黒が良い。
私は黒い釉鉢と焼締め、自然釉が好きだというだけの話しです。



諸先輩いわく「鉢は同じモノを揃えなさい。」と異口同音に教わりました。
上記の展示と栽培の様子をみますと、言葉通り、個々で同じ鉢を使われています。
桜草栽培は毎年毎年試行錯誤の繰り返しだから、栽培の基礎とすべく、使う鉢を定めなさい。
という意味だと受け取りました。同一のモノで栽培していくのが上達のコツらしいです。

展示するにも鉢に統一感が在った方が、見栄え良く、桜草の美しさも倍増です。




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