2007年12月14日 07:08
森下郁子先生が川に生息する生き物から独自に開発した『HIM(生息環境の評価の指標)』は素晴らしいです。
国交省や県など行政は、BOD(生物化学的酸素要求量)やCOD(化学的酸素要求量)を使い、河川を綺麗だとか汚いと評価し、順位付けしていますが、私には一般市民を都合の良い方向へ誘導する行政の手法にしか思えません。
月山北斜面を水源とする立谷沢川は、山形県一綺麗な川だといわれていますが、立谷沢川砂防出張所があり、砂防ダムの実験場として使われている川なので、川幅が広く水深が浅く、淵と木々が乏しく、河原に立っても『綺麗な川だな〜♪』とは感じません。川に変化が乏しいので、ワクワクしてきません。『これが山形県一綺麗な川かあ・・・ふう〜ん。取り合えず見たし、帰ろうか。』という気持ちになります。
酒田市の小牧川が山形県一汚い川だったそうですが、本当に汚いですか? 小牧川を流れる水は、庄内平野のコンクリート張りの水路を流れてきた水です。水温が高く酸素が少ないのは当然のことです。それに、小牧川には普通に生き物が生息していますし、入るのが嫌になるほど汚くも臭くもありませんよ。
綺麗な川があれば見に行きたくなり、人も自然と集まると思います。川に梅花藻があるだけでも、ワクワクしてしまいます。一般の人が素直に『素敵〜♪』『綺麗〜♪』『楽しい〜♪』と言える環境こそが、自然豊かな綺麗な川だと考えます。そういう意味でも、森下郁子先生の『HIM(生息環境の評価の指標)』は素晴らしいと思います。