豊里のメダカ

さくら

2007年07月05日 07:53

酒田市豊里を通る国道7号線の二車線化になった跨線橋の下では、メダカ保全の戦いがあった。国交省酒田国道維持出張所の目の前でもあり、工事期間中に絶滅させる分けにはいかず、水の確保もしてくれていたが、工事が終われば『絶滅しようがしまいが、工事の影響ではない』という事だ。




二車線化工事に伴い「現場にはメダカが生息しているので配慮してほしい」と要望し、国交省は要望通りメダカに配慮した工事を行いました。工事後のメダカ生息地保全の要望まで陳情したつもりでしたが、言葉の解釈で、そこまで受け取っていないのはさすが国交省。言葉通りのことしか遣らない公務員の鏡です。




メダカの生息地は貴重だから、公表は控えるべきだろう。でも、カブトエビやアゾラ、カイエビなど、貴重だからといって公表しないでいると、絶滅したことも知らないでいることになりかねません。

西通川のメダカや八面川のアカヒレタビラ。八幡町の玉簾の滝なんか、歴史文学まで破壊してしまいました。周囲を崖に覆われた地形だからこそ『玉簾』と命名したくなる風景は、もう見られないのです。綺麗な前の川はコンクリート三面張りで石は埋め込んだモノ。エグレがないから魚は隠れられないから、増水すれば魚は避難する場所がなく流されるだけです。私の書き込みに不快感を持つ方もいるようですが、知らない事は悲劇です。失った自然は戻ってこないのですから。


自然保護や環境保全は大切なことですが、自然との触れ合いを忘れた、隔離と閉鎖であってはいけません。採っても採っても減らないだけの自然保護。人が踏み入っても失われない環境保全を、目指したいものです。二車線道路の北側の水路にだけ、メダカが生き延びています。最近の田んぼは埋没させたパイプ管で、水道の蛇口のように水の開閉を行うので、水路に水が通らなくなった瞬間に、此処は絶滅する環境にあります。


メダカ保全池まで望みません。水溜まりで結構です。吸い殻入れを設置する気配りで、造ってほしいものです。


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