神代の雪という品種
2012年05月02日『
開花同定.8』で紹介した、故斎藤教頭先生ゆかりの『神代の雪』ですが、
私の勘違いと無知が原因で、『神代の雪』を間違いと紹介しましたが、『神代の雪』で正しいようです。
『神代の雪』の花を見た時、ありふれた白い花容から、品種違いを疑い
鳥居恒夫著『色分け花図鑑 桜草』を見てみると、『神代の月』があり、案の定花容は違っていました。
『神代の月』を『神代の雪』と勘違いしたのかしらと、日本桜草総銘鑑で調べてみましたら、
『神代の月』は掲載で、『神代の雪』は未掲載でしたから、品種名からして間違いだと思いました。
で、仙台野草園で開催された さくらそう展へ行き、仙台さくらそう会の浦澤儀行さんと観賞してましたら
『神代の雪』が展示さえており、私が「これは品種間違いですよね。」と指摘すると
「『神代の雪』などという品種名もありませんし、・・・これは月の都ではないかしら。」
とおっしゃいました。その瞬間、私は『あれ!?』と思いました。
なぜって、同じ品種間違いが、離れた地で起こるものでしょうか!?
改めて『神代の雪』をネット検索してみると、在るわ在るわ、普通に載っているではありませんか。
資料も根拠も無いのですが、ネット検索してみますと
園芸店でネット販売されていることから古くから取り扱われ、
『神代の雪』は日本桜草総銘鑑に未掲載ですが、広く普及した品種と言えそうです。
浦澤さんは見た瞬間「『月の都』じゃないかしら」と言ったほどですから、
青柳染めと松の雪の如くかもしれません。
私の『神代の雪』は、故斎藤教頭先生ゆらいの個体でもあり、正しい品種として残します。
鈴鹿冬三著『日本サクラソウ』7ページのカラー写真に『神楽の雪』というのが載っていますが
147ページの解説では雪月花に似ており、かがり咲きと書いてますから、『神代の雪』とは違うようです。
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