危惧すべき事態

さくら

2008年10月29日 00:16

10月27日(月)の山形新聞に、
用水路に居たイバラトミヨを救出した
という微笑ましい記事が載っていた。
http://yamagata-np.jp/news/200810/27/kj_2008102700439.php




イバラトミヨ救出の事実は、実に微笑ましい話題だが、記事に一点危惧すべき箇所があった。
『去年夏には中心市街地の内川で64年ぶりに発見されており、云々。』という記述だ。



このBlog内で以前書きましたけど、イバラトミヨは内川の上流の青龍寺川の上流の板井川に生息しており、板井川から青龍寺川を通り、丸岡地区にある丸岡放水路を抜け、内川に迷い込んでいる事実は平成10年12月に確認されており、その事は平成12年10月に発刊された庄内淡水魚探訪記(鶴岡淡水魚夢童の会 岡部夏生著)に掲載されている。また、私も内川で何尾も採捕している。逆に64年ぶりの発見である証拠を示してほしい。

加茂水族館の奥泉副館長が最後にコメントしているじゃないですか、「水草類が繁茂した上流部で育ったものが流れてきたのだろう。」って。



結局は、昨年内川でイバラトミヨを採捕した取材の際、「64年ぶりに発見」と言った方の発言を、山形新聞の記者が、事実として掲載したことが発端なのだ。「64年ぶりに発見」と掲載された記事があれば、今回の記事に引用しても、誤りではないもんね。「64年ぶりに発見」と言った方が居るのは事実なんだけど、誤りであり過ちなのだ。

西遊佐小学校が、西通川のメダカを育てたけど、西通川にメダカは居なかった。その後、西遊佐小学校の生徒が自分たちが育てた『西通川のメダカ』を西通川に放してしまったので、今となっては西通川にメダカは居なかった証明はできませんが、「西通川のメダカです」と言って提供した人物の言葉だけは、西遊佐小学校の生徒たちと新聞記事などに残って行くわけです。

環境偽装表示のままで、良いんだろうか。


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