酒田市本楯.1

さくら

2007年05月17日 08:03

魚の調査でも植物の調査でも、生息している証明は簡単ですが、生息していない証明は難しいです。採捕・採取すれば生息の証明は出来ますが、採捕・採取できなかっただけで『生息はしていない』とは断定できないからです。昨日本楯地区では、改めて認識させられました。


土門時計店の爺さんが、『日向川上流で何の花か判らないけど、ピンクや白の花を見た』と話してくれたので、昨日、土門爺さんを誘って日向川上流へ行ってみることにした。本楯地区へ入り、土門爺さんの直ぐお隣りさん宅の路地に、白とピンクの花が見えた。色合いから日本桜草だ。本楯地区には脳卒中で長期入院中の杉山アイコ先生がピンクの日本桜草を持ち込んでいるが、白は無いはずだ。

訪ねてみると、裏庭でご夫婦で庭いじりの最中だった。「日本桜草のことお伺いしたいのですが・・・」と話しかけても、「わがんね〜。わがんね〜」と、警戒と面倒臭さから裏庭から出て来てくれない。私も勇気を振り絞って厚かましさを乗り越え訪問しているのであって、これで退いてしまっては、再び訪問する勇気が湧いてこなくなる。喰い下がった。

その甲斐があり、ご夫婦して近づいて話しができるようになった。私の熱意が通じたものとポイジティブに捉える。日本桜草は奥さんが栽培していた。

「ピンクは昔からあった。こんだな何処さでも在んなんねな。」と言うので「そんなことはありません、云々」と返していると、思い出したらしく「白はの、何年か前、随分昔に駅東の方から分けてもらったんだ」と話してくれた。駅東なら、クリンソウと勘違いしならも日本桜草を栽培している方がいる旭新町の隣りである。

その他、日本桜草のことを色々と話した。『ピンクは昔からあった。こんだな何処さでも在んなんねな。』という言葉が気になり、遊佐町からの移植かもしれないと思った私は、遊佐町サクラソウの会のことも話した。すると今まで聞き役だったご主人が、「遊佐の菅原なにさんだって?」と反応した。「菅原ツネオさんと菅原デンスケさんです」というと、「んだ、んだ。デンスケさんの。デンスケさんは本楯小学校の校長先生だったんだよ」とのことだった。小野寺商店さんも土門爺さんも、そんなこと一言も言ってなかった。



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