2009年01月21日

日本桜草の本.2

色分け花図鑑 桜草—名前の由来と品種がわかる (色分け花図鑑)
鳥居 恒夫 (著), さくらそう会

この本凄いです。日本桜草に興味がある方には絶対お薦め!!
シンプルにまとまって見やすくて、見応え十分。
生息地の風景など、参考になる写真ばかりです。(^^)


この本では一環して『桜草』と書かれおり、大変好感を抱きました。
『日本産サクラソウ属』『外国産サクラソウ属』という分け方は、しびれます。
10ページの『サクラソウ(桜草)という草花』より抜粋。
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「サクラソウはプリムラ(サクラソウ類)の一種なのである。」

そうだ、その通りなんだよ!!
サクラソウをプリムラと呼んでも差し付けないけど
プリムラをサクラソウと呼ぶのは、間違いなんだよ。
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「この桜草(サクラソウ)のことを、
わざわざ日本桜草(ニホンサクラソウ)と呼ぶ人があるが、
これは不適切な名であり、正しく桜草(サクラソウ)と呼んでいただきたい。」

うお〜!!!
そうなんだよ、その通りなんだよ。大感動!!!!
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著者は園芸品種を栽培され、日本桜草の普及に努められているばかりか
古文から歴史を探り、山にも登って自生地も巡られておられる。
凄い、徹底して調べられている。・・・この本は凄いぞ。(^^)

園芸品種の紹介文には類似品種名にも触れて書かれおり、頼もしい内容になっています。
ぜひ一度手に取って見てみて下さい。勉強になる1冊です!!

日本桜草の本.2


山原氏のBlog日本桜草2006年02月21日
「色分け花図鑑 桜草」紹介
必読です!


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この記事へのコメント
この「桜草」は大変よく出来た楽しめる本です。ただ少しだけ批判的に読まねばならないところもあります。「日本桜草」と表現するのは、それなりの理由があり無下に否定できません。「さくらそう」と言ってこの花のことと理解できる人はあまりいないからです。また彼は「サクラソウ」というのが正式名称といっていますので、「桜草」と漢字で書くのもかなり妥協した結果ではないかと思っています。
また認定制度には問題があります。古花の品種混乱を正すのはともかく、認定から漏れたものの中にもよい花があります。さらに新花の認定などは、東京の「さくらそう会」の中だけの話で、全国の新花を対象としたものではありません。さらにまたかってに品種名を変えているのです。「大和神風」を「神風」に。品種名は公のもので、東京の「さくらそう会」と言えど、鳥居さんと言えど、自由になるものではありません。
まあ、気楽に写真を見るのには良いものでしょう。
Posted by 山原茂 at 2009年01月22日 11:19
山原さま、
コメントありがとうございます。
近県に桜草愛好者が居られるなら飛んでお会いしにいきたいほど桜草にはまっています。
コメントを頂戴して大変うれしい限りです。
これからもご指導ご鞭撻のほど、ヨロシクお願いします。

>>この「桜草」は大変よく出来た楽しめる本です。
>>ただ少しだけ批判的に読まねばならないところもあります。

地方に居る者として、桜草関連の情報を何かしら得ようとしても
桜草入門というべき園芸本ばかりで、内容は金太郎飴。
ネットが普及した今となっては購買欲がわいてきません。
そんな中で、『おっ!』ときた一冊でした。(^^)

中でも興味深かったのは類似品種が書かれていたことでした。
私如きでは品種の名に疎く誤りまで考察が及びませんので
歴史ある浪華さくらそう会さんの会報大全集とか発刊していただくと
最高の教本になると思うのですが、如何なものでしょうか?(^^;


>>気楽に写真を見るのには良いものでしょう。

例え誤りがあろうとも、無知でいるよりはマシと思い、
夜な夜な酒を飲みながら眺めています。

ただ、この本に限ったことではありませんが、ネット上でも
品種の説明の画像なのに、花の美しさを追求した画像が多いのが難点です。
鉢の全景が主流の構図なので、図鑑として
花1輪の品種説明のための写真もあると嬉しいです。
(極端な話し、花びら1枚を台紙に広げて撮影した写真などにも、関心があります。)

日本桜草は、用土や陽の当たり具合などで、花の色合いも違うでしょうから
品種を紹介する画像は、撮影年の1鉢だけではなく、過去数年の写真や
他所の方が育てられた同品種の画像を数カット載せて説明してほしいです。
1品種で見開き2ページ画像だけビッシリ紹介されているような図鑑が希望です。(^^)

また、図鑑として花1輪の品種説明の写真の時には
桜草の花の色を出すのは難しいので
バックカラーを統一して、色見本を添えた写真もあると、楽しめそうです。
http://www.explode.jp/b/ctg-iromihon.html?gclid=CPD57arNo5gCFZEtpAodzXWKng

図鑑として深く考えると満足いきませんけど、
気楽に楽しむ分には、十分に見応えがあります。(^^)
Posted by さくらさくら at 2009年01月23日 13:02
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