2008年12月13日

種類が違う

上海ガニ(チュウゴクモクズガニ)とモクズガニは似てるけど種類が違います。

モクズガニは山で育ち海で産卵します。
秋に山を下り海で産卵&越冬して、春に川を上り山(渓流=沢)で育ちます。
モクズガニは、豊かな山と豊かな海が、川でつながった環境でないと
生きて行けない生き物なんです。
日本固有の生き物の多くは、複雑な自然環境に絡み合い、生物多様性の中で生きています。

種類が違う


上海ガニは「要注意外来生物」に指定され、既に諸外国で問題視されており、
日本でも生態系に悪影響の恐れ生き物として危惧されています。
そんな生物を安易に養殖事業させて、良いものでしょうか。

海の牡蛎(カキ)養殖や、磯の磯焼けに対処すべく、
漁師さんや地域住民、釣り人などが山へ植林を行っているほど、山と海の関係は知れています。
山と海を行き来するモクズガニの存在は、豊かな自然環境の指針の一つであり、
山形を代表する食材の一つです。
地域活性、地域雇用と大義名分があっても、
上海ガニには山形の観光&食材ブランドを著しく貶める危険性があるのです。
上海ガニが外部へ流出するような事が起きる前に、養殖は即刻禁止すべきです。

大学への基礎数学-雑記帳
上海ガニ、要注意外来生物に指定
http://kisosuu.cocolog-nifty.com/zakki/2005/01/post_2.html

特定外来生物の解説
http://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/list/L-kou-05.html



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Posted by さくら at 14:28│Comments(6)その他08
この記事へのコメント
そこまで知られているのに、なぜ養殖を続けるのでしょうか?
理解に苦しみます。
県の条例で養殖禁止に出来ないのでしょうかねー。
Posted by 夜のジョニー夜のジョニー at 2008年12月14日 09:20
夜のジョニーさん、
以前も書きましたけど、県に自然保護担当部署はないのです。
存在するのは水産業のみ。水産業なので、経済ありき。
想像の被害よりも現実の経済効果優先なんです。

モクズガニが交雑しても、
経済に影響があるかどうか判らないのに
どうして規制する必要がある。
誰がどう困るのか、
被害を証明(提示)してくだされば、
対応を“検討”しましょう。

スモールマウスバスやハタハタの件にしろ、
生き物に関して山形県の対応は遅いと思います。
Posted by さくらさくら at 2008年12月14日 17:08
沢蟹はまた別なんですかね?
Posted by kuku at 2009年12月01日 05:43
kukuさん、
モクズガニを川蟹と呼びますが、沢蟹とは違います。
沢蟹は文字通り沢に生息しており、その大きさは
海の磯やテトラポットなどで良くみかけるカニのサイズです。
容姿も似ており、モクズガニとは違います。

お恥ずかしい話しですが、私は沢蟹を先日初めて採捕しました。
「沢蟹って、本当に県内に居るの?」と訊ねると
「居るよ。どこさでも居る。」と言われるのですが、
私はやっと見つけました。偶然でしたけどね。(^^;
Posted by さくらさくら at 2009年12月01日 19:52
そうそう沢ガニはどこにでもいます。
高館山の沢にもいます。
毎年捕っててんぷら食べてます。
10年ちょと前モズクカニを初めて食べました。
その後数回立川で買ってます。
Posted by kuku at 2009年12月02日 05:59
kukuさん、
獲って食べれるほど居るとは驚きました。
今までの探し方が悪かったのかな。居る所には居るんですね。
Posted by さくらさくら at 2009年12月02日 19:23
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