2008年11月03日

「天然しめじ」

『pray street』えびまつりさんのBlog
10月22日掲載『ションビキ』では雑誌編集者に憤慨し
えびまつりさんの主旨から逸れたコメントを入れて申し訳なく思っています。
http://miduho.n-da.jp/e56313.html

私の勝手な推察ですが
編集者はアルケッチャーの奥田シェフに、
秋の味の料理をお願いしたんだと思います。
そこで奥田シェフは
地域独特の食材、ションビキをピックアップ!

でも“ションビキ”では一般読者へのインパクが弱い。
そこで編集者は取材時の奥田シェフとの会話の中から
奥田シェフが発した都合のいい単語だけを結び合わせて
『月山からの秋の恵み、天然キノコの滋味深い味わい。』
『芳醇な香りにあふれた天然キノコ』
などとお洒落に書いたのでしょう。

『月山からの秋の恵み、天然キノコの滋味深い味わい。』
『芳醇な香りにあふれた天然キノコ』
なんて書かれたら、生をイメージしますが、
雑誌のレシピをみると収穫時期が異なるキノコが使われており
生の採りたてキノコは、揃わないと思います。
とはいえ、天然キノコを保存用に漬けたモノ(缶詰)も
天然キノコであることに変わりなく、偽りにはなりません。

また、レシピには「天然しめじ」と書いていますが
しめじ=本しめじだとして、何処で採れるんだ!!

雑誌編集部は偽装はしてないかもしれませんが、
この記事を呼んで庄内へやってきた観光客がいるとしたら
庄内の食材にも幻滅されかねません。
生じゃないなら、都会でも食べても同じこと。
読者をたぶらかす、いい加減な記事。
そういう裏が見えたようで、イラ!っとした次第です。



閑話
と、此処まで書いて来て、急に何かが引っ掛かり始めました。
『本しめじ。本シメジ、ホンシメジ・・・なんか引っ掛かる。』

早速『本しめじ 庄内』でネット検索。
庄内地域地産地消通信がヒット。
『次は菅原さん(櫛引町馬渡)を訪ねました。
当日はぶなしめじ(本しめじ)の、
びん栽培について説明をしていただきました。』
http://www.shonai.nmai.org/info/141113.html

これだ。引っ掛かっていたのは!
フリー百科事典ウィキペディアなどで更に検索。

ホンシメジ
http://ja.wikipedia.org/wiki/ホンシメジ
名称の混乱
かつて「ホンシメジ」という名で日本全国に流通していたキノコの多くは、本種ではなくブナシメジの栽培品であった。20世紀末ごろからは消費者を誤解させるおそれがあるとして、ブナシメジをホンシメジと称して販売するこの慣習は改められている。(→詳細はブナシメジは参照)

ブナシメジ
http://ja.wikipedia.org/wiki/ブナシメジ
本種の人工栽培品は俗に「ホンシメジ」と呼ばれることがある。これは、かつて本種の人工栽培品が「ホンシメジ」の商品名で一般的に流通していたことに由来する。市販の「ホンシメジ」の袋をよく見ると、大抵「ブナシメジ」と小さく書かれていた。
しかし、栽培困難な高級きのこである本来のホンシメジとは別のものであることから、1991年に日本の林野庁はそのような慣行を改めるよう通達した。これを受けてホクトなど日本の主要なキノコメーカーは「ブナシメジ」の名称を使用するようになり、現在は「ブナシメジ」の名で広く流通している。

シメジ
http://ja.wikipedia.org/wiki/シメジ
概要
1.  シメジと言えば本来キシメジ科のキノコ、とりわけキシメジ科シメジ属のホンシメジを指す。ホンシメジは、生きた木の外生菌根菌であるために栽培が非常に困難であり、ほぼ天然物に限られ稀少なため高級品とされる。ほとんど流通していない。
2. 「シメジ」(あるいは「ツクリシメジ」「味シメジ」「信州しめじ」など)の名で全国的に流通しているキノコは
ヒラタケの栽培品であり、上記のような本来的な意味でのシメジとは全く別のものである。このねじれは、栽培ヒラタケが栽培困難なシメジ属のキノコの代用品として「シメジ」の名で売り出され、そのまま定着してしまったことに由来する。現在単に「シメジ」と言った場合、この栽培ヒラタケを指すことが多い。
3. かつて「ホンシメジ」の名で流通していたキノコは、ブナシメジの栽培品である。
栽培ヒラタケ
5. 今日広く「シメジ」として認知されているのは、上記2.のヒラタケの栽培品。日本全国で普通に流通しており、食用とする。

ヒラタケ
http://ja.wikipedia.org/wiki/ヒラタケ
ヒラタケ(平茸)はヒラタケ科・ヒラタケ属の食用キノコ。本種の栽培品が「シメジ」として流通しているが、ホンシメジやブナシメジとは、別物。
食用
優れた食菌であり、本種の栽培品が「シメジ」の名で全国的に流通。

また、岩手県の天然きのこ山菜.comの天然本しめじサイトでは、こうも記載されていました。
スーパーに並んでいる「ホンシメジ」という商品がありますが、あくまで「商品名」。正体は栽培ブナシメジやヒラタケであり、天然本しめじとは全く縁もゆかりも無い茸です。
http://www.kinokosansai.com/shopdetail/001000000001/brandname/


そんな貴重なホンシメジ。松茸よりも貴重なホンジメジ。
どれだけ貴重なのかは、下記URLのBlogを参照して熱意から感じてください。(^^;
・本物のシメジは「ホンシメジ」!
http://blog.kirinkan.biz/archives/2005/07/post_109.html
・ホンシメジサイトを集めた
http://www.blog-headline.jp/food/archives/2005/09/post_376.html

遂に本しめじの人工栽培に成功
http://allabout.co.jp/gourmet/sanchoku/closeup/CU20041228A/?FM=cukj&GS=sanchoku


あの“雪国まいたけ”社のホンシメジ=雪国本しめじ
「香り松茸、味しめじ」の本しめじ。出来ました。
幻の味覚を四季を通じてお届けします。昔から香り松茸、味しめじと言われるしめじとは、数あるしめじの中でも実は「本しめじ」のことを言います。松茸同様、栽培が非常に難しい為、これまでは一般にでまわることはほとんどなく、名高い料亭などでしかお目にかかれない希少なものでした。
http://www.maitake.co.jp/01select/04_2_honshimeji.html



マグロ。という魚は存在しません。
マス。という魚も存在しません。
しめじ。というキノコも存在しません。
「天然しめじ」なんて空想の極み。

マグロもマスも、総称でしかないのに、平気な日本人気質。
それを悪用するかのように和名を勝手に付ける人もいます。
アメリカナマズ=川ふぐ
ブラックバス=黒マス
食品偽装と騒ぐ前に、騙されないようにしましょう。


タグ :きのこ

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この記事へのコメント
三川町は、実はきのこ栽培が盛んです。
私の実家も昔『しめじ』を栽培してました。
毎晩、出荷のためのパック詰めの手伝い。
パックをラップでくるむのが私の仕事でした。
1パック1円。
小学生には、いいアルバイトでした。
あの『しめじ』が、『しめじ』でなく『ひらたけ』というきのこだったと知ったのは、大人になってからです。
Posted by 酒やの嫁 at 2008年11月03日 12:42
酒やの嫁さん
方言じゃないけど、地域によって呼び方って違いますよね。

酒田ではモクズガニ=川カニを、
海の毛ガニと違うことは認識してましたけど
皆が毛ガニと呼んでましたよね。(^^)
Posted by さくらさくら at 2008年11月06日 13:09
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