2011年01月26日

vol.6 世界のプリムラ編集委員会.2

昨夜『vol.6 世界のプリムラ編集委員会.1』に加筆しました。
サッカーアジアカップの日韓戦の前半戦を観ながら、
浪華さくらそう会会長の山原氏のBlogに、
『最上川』と『名取川』という品種名が載っているのですが
その資料が何だったのか気になり、ハーフタイムの時にパソコンを起動。探してみてみました。
するとこれこそが伊丹氏が挙げた資料、
萬延元申年(1860)閏三月吉日『桜草名寄控 染植重』でした。
山原氏のBlog『日本の桜草と美術』
2009年03月20日カテゴリ桜草栽培史
桜草栽培史34 桜草名寄控翻刻

遥台をめぐる冒険 vol.1からvol.6までを書き、伊藤重兵衛とか少し栽培の歴史を知った私は
今なら何か得られる情報があるのではないかと思い
サッカーアジアカップの日韓戦の後半戦を聞きながら、
浪華さくらそう会会長の山原氏のBlogから、カテゴリ桜草栽培史を選択して、閲覧してみました。

山原氏は『世界のプリムラ』に寄稿されていますが、
記述に誤りがあったようで、Blog内で理由を述べ訂正されていました。
誤りがあれば訂正する。至極当然のことなのに、
鳥居氏と伊丹氏、さくらそう会はそれができないのかしら。
2007年07月07日
桜草栽培史−6ー江戸期文献


山原氏のBlogカテゴリ桜草栽培史のタグを選択して閲覧していると、気になる記事が目に止まった。

2008年01月01日
桜草栽培史 14
 『世界のプリムラ』で「桜草見立相撲」という番付表がさりげなく発表されていた。
ここに日本で最初(1861)の江戸時代唯一の銘鑑が再びその姿を現したのである。
桜草・プリムラの専門家で、邦楽(胡弓)の著名な演奏家でもある原一男氏の発見に係る。
その詳しい内容は、浪華さくらそう会誌に掲載される予定なので、それによられたい。

昨日アップした『vol.6 世界のプリムラ編集委員会.1』に、
『世界のプリムラ』に買う価値はない。と書いてしまったが
浪華さくらそう会の会長をもってして、驚くべき資料が載っていたようだ。
原一男という名前には見覚えがある。『世界のプリムラ』に載っていた人だ。
『世界のプリムラ』201-204ページで『オーリキュラの世界』を書かれていた。

「桜草見立相撲」という番付表に関しては、伊丹氏は何も記載されていなかった。
『さりげなく発表されていた。』ということは、
さくらそうの花の画像のページの最後に載っていた小さな資料のことかな?
『世界のプリムラ』86ページ 画かれたさくらそうの項、
画像ナンバー374:桜草番付表 文久元年(1860年)酉仲春 尾陽金城東
掲載された画像の大きさは縦横77mm×54mm。
番付表は縦横71mm×51mmの枠の中に東西6段に分かれて書かれている。
ちょっと想像してほしい。
「桜草見立相撲」というだけあって、相撲の番付表を模した型式で書かれているのだが
文字のフォントまで相撲の番付表を模してあるから、とても細長い文字になっている。
それが縦横71mm×51mmの枠の中に東西6段に分かれて載っているのだ。
鳥居著『色分け花図鑑 桜草』190-191ページに載っている櫻草銘鑑のように大きければ良いのだが
縦横71mm×51mmの枠の中の文字を、誰が読もうと思うだろうか。

普通なら読まないところだが、
浪華さくらそう会の会長をもってして驚くべき資料というのだから、読んでみることにした。
『小さく細長い字を読むのは疲れそうだ・・・』
意外にも綺麗に印刷されていたのでハッキリクッキリ全部読める。驚いた!
↓サムネイルなので画像をクリックしてみてください。
 西方一段目前頭14枚目に「蜘蛛糸」という品種名が載っており、
 勝手にイメージが湧いてきて、凄く気になる。白鷺よりもっと深いかがり弁ではないだろうか。
 絶えてしまったであろうから、残念だ。桜草の品種名は本当に面白い♪

vol.6 世界のプリムラ編集委員会.2

2011年01月21日『vol.5 田村景福.1 』で「瑶台の夢」の意味を
’女郎の夢’
’野暮な野郎の夢’
これなら意味が通じます。納得♪
作出者不明ですが’女郎花’という品種名があります。
溝口正直氏の作品には’処女の舞’もあるので、間違いないでしょう。
と書きましたが、
「桜草見立相撲」には、
東方4段目23枚目に夜遊ノ曲
西方2段目2枚目に國乳房
西方2段目3枚目に女郎花
が載ってました。
今なら命名しないであろう品種名ですよね。

東方一段目前頭6枚目に「高砂」が載っている。
さくらそう会認定の『高砂染』とは何なんだろう。

東の前頭14枚目に「名取川」があった。
名取川といえば宮城県であるが、なにか関係があるのだろうか。
今は絶えてしまったようですが、美しい花容だったんでしょうね。

「桜草見立相撲」には、
残念ながら鶏頭と丹頂は載っていなかったが、鶏はたくさん居た。
東方4段目、白鶏。
西方2段目、錦鶏。
西方3段目、鶏冠。
さくらそう会認定の『丹頂』は『鶏頭』ではないのか。と述べましたが
さくらそう会認定の『丹頂』は、この『白鶏』かもしれませんね。

西方3段目に『嶺の雪』という品種がありました。
『高根の雪』が『高嶺の雪』でない理由は、
先に在った『嶺の雪』という品種名が影響しているのかしら・・・。

西方3段目に『白露錦』、西方世話人に『青葉笛』が載っていました。
現在は『白露の錦』『青葉の笛』と呼ばれていますが
「桜草見立相撲」でも、いずれにも送りカナの『ノ』はついていません。

西方4段目に『浮線綾』もあり、意外に思え、驚きました。
「桜草見立相撲」には、絶えたであろう見知らぬ品種名が多く載っていますが
自分が所有している品種名をみつけると、不思議と嬉しい気持ちになります。
花弁の裏がピンクや赤で、表が白の花容は、意外と古くから存在していたんですね。

西方3段目に『日ノ丸』を見つけた。
大明錦の芽変わりということで、今期新しく入手した品種です。
1860年に既に芽変わりの品種が出回っていたとは知りませんでした。
と思った瞬間、『あれ?』と嫌〜な思いが来ました。

鳥居著『色分け花図鑑 桜草』150ページ『大明錦』『日の丸』の項
『大明錦』作出年代 江戸末期
『日の丸』作出年代 昭和前期(1930年代)に命名か

「桜草見立相撲」は1860年の日付が入った資料であり、
鳥居氏が主張する1930年の実に70年も前の資料である。
鳥居氏と伊丹氏、さくらそう会の時代考査には、呆れてしまう。

もう1ツ、気になる品種名をみつけました。
東方1段目前頭12枚目『真ナ鶴』です。
以前もこのBlogに書きましたが、私は庄内白を、根拠がないので、庄内在来の野生種と断定していません。
庄内紅は直接採取してきた人たちも居ますし、画像もあるので、庄内地方に自生していたのは確かですが、
庄内白に関しては「昔は白も咲いていたよ。」という証言しか得ていないからです。
庄内白は園芸品種かもしれないので、花房が赤紫の白花の園芸種を収集してみましたが
『真鶴』は未だ入手できずにいます。
その『真鶴』も古い時代の品種だと知り嬉しく感じたのですが、
この品種には品種間違いで育てられていたという経緯があるはず。

鳥居著『色分け花図鑑 桜草』143ページ『真鶴』の項
花弁の裏側は淡桃色、表は酔白色。記録では移白とあり、表現のむずかしい花色である。
長らく酒中花として栽培されてきたが、「紫絞りかがり咲」という記録に合わないので、もとの名の真鶴に戻すことになったもの。

鳥居著『色分け花図鑑 桜草』191ページ掲載『櫻草銘鑑』をみてみる。
4段目右から14番目『真鶴:移白中リン』
2段目右から12番目『酒中花:○薄紫絞○○中輪』
3箇所でハッキリと読めなかったが、
他の品種から似た漢字を見つけ出して解読を試みると、爪薄紫絞鑼咲中輪と読める気がする。
さくらそう会認定『真鶴』は、かがり咲きではないので、鳥居氏の言う通りなのであろう。
しかし問題なのは、
長らく酒中花として栽培されてきたのは、鳥居氏とさくらそう会という事実であり
鳥居氏とさくらそう会が品種間違いのまま栽培してきた処にある。

伊丹氏いわく、当時永井誠也と並びさくらそう界の両雄と称された
『大鐘あぐりは(中略)、惜しいことに関東大震災ですべて灰燼に帰した』そうです。
当時を代表するさくらそう界の両雄の一人をもってしても、関東大震災ですべて灰燼に帰したほどですから、
他の方にも大きな被害が出たことでしょう。
閉鎖的な連という組織と大きな災害を経た地域に存在する、さくらそう会所有の品種には、
品種間違いのまま栽培されてきた品種があることを、
さくらそう会認定の『真鶴』が教えてくれているのです。

大和神風、高砂、丹頂。今回新たに日の丸、真鶴に問題が発覚。
そんな鳥居氏が主張するさくらそう会認定の前代未聞(短花柱)と
高鴨神社の鈴鹿家が親子3代栽培し続けている前代未聞(長花柱)では、
どちらが本当の前代未聞なのでしょうね。


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