2011年01月16日

vol.3 農業世界十一月号付録

昭和15年11月1日発行『農業世界十一月号付録 桜草の作り方』
『上原梓・佐々木尚友 共著 栽培秘訣 桜草の作り方』(博文館)
を読みますと
昭和51年(1976年)5月初版鈴鹿冬三著『日本サクラソウ』(NHK出版)
昭和34年(1959年)5月発行加藤亮太郎著『日本桜草』(加島書店)
上記2冊の本以上にプリムラにも言及されています。
日本桜草に関して90ページ。西洋桜草プリムラに関して70ページ。
農業世界誌の付録というより別冊特集号に近いかも。
桜草が一般に広まったのは、連という組織が崩壊した明治以降であり
同時に外国からプリムラも入って来たからかしらでしょうか、当時の人気を感じさせます。

桜草に関した内容では
用土と肥料の作り方に関して、かなりページを割いています。
今の時代のように園芸店へ行けば
全国共通に用土や肥料が購入出来る時代と違いますから
とても重要な事項だったことでしょう。
芽分け、根分け、実生の方法も同様に詳しく記載されており、まさしく‘栽培秘訣’です。
古い冊子ですが、私には勉強になりました。(^^)

その中に、個人的にとても勉強になったことがあります。
P49
桜草は元来、酸性の土に良く生育します。
従って腐葉土を主体とする必要があります。
大抵、腐葉など消毒するためには、日光に当てますが、
若し石灰を用いた場合には、中和して酸性でなくなってしまいます。
すると葉が黄色くなってしまいます。腐葉が完全に醗酵していない場合も同様です。

ウチの桜草の葉っぱも黄色いです。
園芸品種の栽培年数が僅か数年と浅いので
肥料が足りないのかもしれないと考えていましたが、
市販の安物腐葉土や園芸の土を使ってきましたので
含まれている腐葉や牛糞堆肥が完全に醗酵していなかったのかもしれません。

閑話
葉っぱが黄色いのは、肥料不足が原因だと考えていました。
マグアンプを元肥として与えていましたが
数粒撒いただけなので量的に全く足りてなかったようです。
栽培の後半から、40リットルのバケツにハイポネックスの原液20ccを注ぎ、潅水してました。
効果の程は計りかねますが、丈夫な芽は取れましたから、悪影響は全く無かったことは確かです。
なので今年は、最初から使ってみようと思います。

浪華さくらそう会の会長である山原茂氏のBlog『日本桜草』にも
黄色い葉っぱの桜草に関することが書かれています。
2008年04月07日『黄色い桜草の葉』より抜粋。
----------------------------------------------------------------------
思い当たるのは培養土に基肥を入れたことである。
水を含ませて袋に入れ、日数をおいたつもりなのだが、
どうも醗酵不十分なまま植付けしてしまったらしい。
毛根の成長が抑えられ、根茎の力だけで伸び上がってきたのだ。
根が回復して緑を取り戻しつつある鉢も出てきたが、
異常なまま花茎を上げてきているものがあり、痛々しい。
未熟な肥料ほど恐ろしいものはない。
豪華に咲かせたいと思った計らいが逆になってしまった。
肥料耐性の弱いものは来年の芽も期待できそうにない。
----------------------------------------------------------------------
葉っぱの黄色い要因も色々考えれるようで、難しいですね。
しかし、悪いことばかりではなかったようで、
品種に因っては良い効果も得られたみたいです。

2008年05月01日『肥料効果でにぎやかに』より抜粋。
----------------------------------------------------------------------
今年の培養土には元肥(油かすと骨粉)を仕込んだ。
半端な醗酵のまま使ったので、肥当が続出した。
一方で例年にもまして緑濃い葉を繰り出したものもある。
これらの中に目を見張るような花を付けたものも出た。
「白珠」など我家ではついぞまともに咲いたことがない。
葉の下でいつもかくれんぼうの状態だった。
それが、葉上高くとまではいかないが、
葉をかき分けて、大きな白い珠が鈴なりである。
「白珠」本来の姿をやっと見ることが出来たのだ。
また品種によっては見慣れた輪形を越えて、
びっくりするほど大きく咲いたものも出た。
これらは肥料がうまく効いたといっていいだろう。
----------------------------------------------------------------------
八重咲きの桜草は肥料を好むと聞きましたし、
与える肥料の量は品種に因って個々違うようです。
元肥は適当にして、葉の色を見ながら液肥を与え、探ってみようかしら・・・。
2008年は深植で失敗しました。
2011年は肥料の与え過ぎで失敗するかもしれませんが、
八重咲きは肥料を好むと聞いていますし、良きに悪しきにこれもまた経験かと。

閑話休題
『農業世界十一月号付録 桜草の作り方』の
『品種紹介』の一番最後には
『その他珍種としては、斑入葉種、白八重、等があります。』
と書かれていました。昔から有ったんですね。

同じカテゴリー(日本桜草について)の記事画像
桜草 千代田 異名同種
山原茂氏追悼 浪華さくらそう会誌50号
サンカヨウ 桜草に似てる!?
桜草 庄内白満開
桜草 古典から創作園芸へ
「青葉の光」は「青葉町の光」
同じカテゴリー(日本桜草について)の記事
 桜草 千代田 異名同種 (2019-02-08 00:01)
 山原茂氏追悼 浪華さくらそう会誌50号 (2019-02-07 00:01)
 浪華さくらそう会 山原会長死去 (2018-08-09 10:46)
 サンカヨウ 桜草に似てる!? (2018-05-19 12:00)
 桜草 庄内白満開 (2018-05-19 04:00)
 桜草 古典から創作園芸へ (2017-04-08 17:00)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。