2007年09月08日

荒鍋内川公園.2

荒鍋内川公園の案内看板には、アサザとヤリタナゴとアカヒレタビラと、なぜかギギが紹介されています。

【アサザ】
アサザは貴重な大発見だそうです。
私は植物に詳しくないので、例の如くインターネットで「アサザ 荒鍋』で検索した処、『日本のアサザの現状』というサイトで、山形県は『過去の文献情報のみで現状不明』だそうです。どうして?

とても貴重な植物であり自生地であり、こうして保護・保全されているというのに、情報が活かされていないのは残念でなりません。これもまた山形県には研究者がいないという一例ですね。改めて、山形県のHPにレッドデーターブックを掲載してほしい、と思いました(米沢市には、水草を専門に調査している方が居ると聞いたことがあります)。

日本のアサザの現状
http://www.geocities.jp/nymphoides_peltata/status.html

アサザ
http://www.geocities.jp/nymphoides_peltata/ecology/ecology_top.html

【ヤリタナゴ&アカヒレタビラ】
ヤリタナゴとアカヒレタビラは貴重ですが、ヤリタナゴとアカヒレタビラの産卵には二枚貝が必要です。二枚貝無くしてこれらは生存できません。普段目に付くことはありませんが、荒鍋内川公園には二枚貝も生息しているということで、大切に守りたいものです。

【ギギ】
ギギは国内移入種です。最上川中流堰ができてから庄内各地で確認されるようになりました。そのため、庄内地方では『最近みられるようになった‘珍しい魚’』であることに間違いありませんが、貴重種などではありません。

ギギの背ビレにはトゲがあり、刺されると腫れるそうです。どういう痛みと症状になるかは、私刺されたことがないので分かりません。触らぬ神に祟りなし。ギギが捕れたときには決して素手で触れないようにしましょう。


荒鍋内川公園.2


この案内板がある駐車場脇の草むらに、折れた看板が放置されてありました。なんで折れたんでしょう。どうして草むらの中に放って在ったんでしょうね。昨日も書きましたが、此処は釣り禁止ではありません。ブラックバス釣り禁止のためのルアー釣り禁止です。

東北では岩手、秋田、宮城の三県で、県条例によりブラックバス、ブルーギルのリリース禁止になっているが、山形県では検討さえなされていない。赤川ではスモールマウスバスが見つかるなど、いぜん密放流が止まらない状況でもあり、1日も早く制定してほしいと熱望します。


荒鍋内川公園.2


荒鍋内川公園には※木工沈床も沈んでいるらしく、かなり自然へ気配りされた造りになっています。揚水機場の水門には珍しく魚道が併設されており、魚道に配置された石の裏には窪みがあるんですよ。

※木工沈床と呼ぶか粗朶沈床と呼ぶかは、提案者の最初の一言や計画書の最初の記載で決まるだけのようです。荒鍋内川公園の沈床は、粗朶沈床かもしれませんが、「モッコ(木工)めねけが?」と言われたので木工沈床と記載しました。


荒鍋内川公園.2


かなり自然に配慮した造りになっているので、排水路まで手が込んでいます。三面コンクリートですが、小さいながらも石を埋めて瀬と淵を模してあり、流れに緩急と深さを保たせてありました。でも、『前の川』でも記したように、石の下にエグレがないと魚は棲めないので、魚はいませんでした。


荒鍋内川公園.2



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Posted by さくら at 07:08│Comments(4)その他07
この記事へのコメント
 山形県内で各所にアサザが生育していることはすこし植物を研究している人の間では常識と思います。もちろんメダカなどと同様、以前はどこにでもあるごく普通の植物だったのが、今はごく限られたところにしかないという意味では「貴重種」にはちがいありません。
 インターネットのごく一部のサイトの情報だけで「山形県には研究者がいない」というのはすこし乱暴ですね。むしろそのサイトの情報収集力や信頼性を疑うべきではないでしょうか。
Posted by 1635m at 2007年09月08日 20:43
1635mさん、
コメントありがとうございます。一部では常識でも、それを知ることが出来ない・知られていないことは残念なことです。荒鍋内川公園のアサザは、管理がしっかり行われ、他所への移植も行われて保全もできているのですから、研究者には積極的な情報公開を願いたいです。
Posted by さくら at 2007年09月09日 16:22
遅レスですが…。

> 山形県のHPにレッドデーターブックを掲載してほしい、と思いました
以前調べたことがあるので再度確認したら、まだ載っていましたよ。

◆レッドデータブックやまがた
http://www.pref.yamagata.jp/living/nature/7053001red_data_book.html

市町村には配布されているようですが、市町村の図書館に配布しているかは不明です。もし近くの図書館になかったら、購入を要望したらいかがですか。

ご参考まで。
Posted by ご参考まで at 2007年09月14日 19:55
ご参考までさん、
コメントありがとうございます。
『レッドデータブックやまがた』は非売品で印刷冊数は少ないです。市町村の図書館は、インターネットで繋がれているらしく、蔵書を調べてもらいましたが、配布されていませんでした。山形県立図書館に2冊あるだけでした。

機会ありましたが、またコメント宜しくお願いします。
Posted by さくら at 2007年09月15日 20:25
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