2010年02月06日

今更ですが.15

サクラソウ127園芸品種の葉緑体DNA型(ハプロタイプ)
『品種識別、親子関係、由来に関する情報』
ハプロタイプ E
臥竜梅  長花柱花 江戸中期 (寛政~文化)「神代冠」に似る
薄蛇の目 長花柱花 江戸後期? 野性的
白兎   長花柱花 山内勝貞
吹上桜  長花柱花 昭和初年 鈴鹿義一 改良親としての評価高い
興亜の春 長花柱花 昭和15年頃 小石川植物園 元の名は「ウラルの春」
青葉の笛 2倍体 長花柱花 江戸中期? 野生種に近い
残雪   2倍体 長花柱花 明治? 丸弁で欠刻がなくサクラソウらしくない
朝霧   2倍体 長花柱花 大正
匂う梅  2倍体 短花柱花 江戸中期 (寛政~文化)野性的。梅型絞、「源氏鏡」現存品と同品
駅路の鈴 3倍体 長花柱花 江戸中期 (寛政~文化) 最も古い部類。野性的。 =南京小桜

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臥竜梅 E 長花柱花 江戸中期 (寛政~文化)「神代冠」に似る
(鈴鹿156ページ「臥竜梅」: 同じ花型で、「源氏鏡」があるが、この「臥竜梅」の方がすっきりとしている。)
(鳥居56ページ「臥竜梅」:僅長柱花 江戸後期 類似品種「神代冠」。)

(鳥居「源氏鏡」記載なし)
web上に「源氏鏡」の画像なし。

今更ですが.15


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薄蛇の目 E 長花柱花 江戸後期? 野性的
(鈴鹿160ページ「薄蛇の目」)
(鳥居137ページ「薄蛇の目」:僅長柱花 昭和前期か 類似品種「夕栄」。
 江戸時代のものかと考えていたが、記録はどこにも見られず、案外近代の品種ではないかと思う。)

今更ですが.15


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白兎 E 長花柱花 山内勝貞
(鈴鹿「白兎」記載なし)
(鳥居53,68ページ「白兎」:長柱花 1982年認定山内勝貞発表 類似品種なし。)

研究サンプルは無作為に選んだと思うが、
1982年認定の新しい品種なら親も判っていうように、DNA鑑定する必要はあったのだろうか。
また、研究サンプルとして適切と言えるのか、多いに疑問。

今更ですが.15


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吹上桜 E 長花柱花 昭和初年 鈴鹿義一 改良親としての評価高い
(鈴鹿「吹上桜」記載なし)
(鳥居89ページ「吹上桜」:長柱花 昭和初期(1928年頃)鈴鹿義一発表 類似品種「朝日潟」。
 花の中心部の色が少し濃い品種は「朝日潟」などいくつかあるが、これほど濃いのはめすらしく、
 個性のある花として評価を受けている。)

鈴鹿氏に記載無く、鳥居氏も記していない。
『改良親としての評価高い』とは、どこからきたのだろう。

今更ですが.15


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興亜の春 E 長花柱花 昭和15年頃 小石川植物園 元の名は「ウラルの春」
(鈴鹿「興亜の春」記載なし)
(鳥居79ページ「ウラルの春」:昭和初期頃の実生か1940年頃の命名 類似品種「春の曙」。
 初名が「ウラルの春」であったが、戦争の時代に入り、昭和15(1940)年頃に「興亜の春」と改名。
 社会情勢を鋭敏に反映した品種名といえる。さくらそう会では2005年にウルルの春に原名を復活させた。)

「復活」「訂正」巧みに言葉を使い分けても、どんな理由にせよ、勝手に品種名を変えて良い道理はない。
鳥居氏と東京のさくらそう会には、世間への影響力を考慮した言動をお願いしたい。
(鈴鹿「春の曙」記載なし)
(鳥居「春の曙」記載なし)

今更ですが.15


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青葉の笛 E 2倍体 長花柱花 江戸中期? 野生種に近い
(鈴鹿155ページ「青葉の笛」)
(鳥居54ページ「青葉の笛」:長柱花 江戸末期 類似品種「松の雪」。株も小形で、野生のなかから見出したものと思われる。)

鳥居氏はよく“野生”という言葉を使うが、どういうつもりで使われているのか、理解できない。
突然変異で自生地に生まれた品種という意味だろうか。
「株も小形で」と書かれているが、野生種の株は小形なのが特徴と言えるのだろうか。
鳥居氏著『色分け花図鑑 桜草』は、注意しながら読むと、意味不明なことが多いのが特徴だ。

今更ですが.15


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残雪 E 2倍体 長花柱花 明治? 丸弁で欠刻がなくサクラソウらしくない
(鈴鹿「残雪」記載なし)
(鳥居58ページ「残雪」:長柱花 昭和前期か 類似品種記載なし。
 近代の花としては、これといった見どころはないが、ただひとつの丸弁の白花品種として存在する。)

花を愛でる気持ちは十人十色。鳥居氏は此処でも、花の価値を否定するような、要らぬ事を書いている。
大城氏も何所から引用したのか知らないが『サクラソウらしくない 』とは酷い主観を記載するものだ。
丸弁で欠刻がない「玉光梅(23ページ)」の白花という印象だが、こんなにも評価が違うものだろうか。
花に罪は無い。鳥居氏と東京のさくらそう会は罪作りである。大城氏も。

今更ですが.15

今更ですが.15


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朝霧 E 2倍体 長花柱花 大正
(鈴鹿154ページ「朝霧」。伊藤重兵衛=伊統系と柴山政愛=柴山系あり。伊藤系『明治40年発行の銘鑑に記載』)
(鳥居128ページ「朝霧」:僅長柱花 大正年間 柴山政愛発表。類似品種 楊柳の笛 鹿島。
 花形と花色は変わっているが、大正以降の花としては今ひとつ物足りない感じがある。根の発達はよくない。)
鈴鹿氏は所有されていた伊統系「朝霧」を昭和38年に絶えてしまったと書かれている。
インターネットが普及した現代、コメントくださったmoonprimulaさんの言われるように
全国から「朝霧」の花の画像を寄せてもらい、まとめて閲覧する事が出来れば、伊統系「朝霧」を見出せるかしれませんね。

今更ですが.15

今更ですが.15


(鈴鹿133ページ「楊柳の笛」)
(鳥居131ページ「楊柳の笛」:花茎は細く伸びて、花が咲きやすく、小鉢作りに向いている。芽は小形だが、双頭状にふえる。)
鈴鹿著『日本サクラソウ』「サクラソウの品種を選ぶには」の項『弱いもの(133ページ)』に
「三保の古事」「大和神風」「楊柳の笛」「若藤」と4品種が挙げられている。

今更ですが.15

(鈴鹿150ページ「鹿島」:明治30年代に伊藤重兵衛氏が「香取」とともに作出命名したもの。)
(鳥居129ページ「鹿島」:明治40年(1907)年伊藤重兵衛発表。性質が強くて、よく繁殖する。)
伊藤重兵衛は「朝霧」の作出者でもあり、『明治40年発行の銘鑑に記載』されていることで
鳥居氏は作出年月日を「明治40年(1907)年」としたのであろうが、鈴鹿氏の方がさくらそう文化に詳しいようだ。
web上に「香取」の画像なし。

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匂う梅 E 2倍体 短花柱花 江戸中期 (寛政~文化)野性的。 梅型絞、「源氏鏡」現存品と同品
(鈴鹿117ページ「にほふ梅」:『桜草花品全』文化九年1812年)
(鳥居151ページ「匂う梅」:短柱花 江戸後期 寛政~文化年間(1789-1818年)類似品種記載なし。
 花弁は薄桃色地に紅紫色の絞り。「梅型絞」の名で存在したものは同品種。)

(鈴鹿162ページ「源氏鏡」:移白梅花咲小輪)
(鳥居「源氏鏡」記載なし)
(鈴鹿「梅型絞」記載なし)
(鳥居「梅型絞」記載なし)
web上に「源氏鏡」の画像なし。

鳥居氏と大城氏の主張が、よく理解できない。
鳥居氏は、「梅型絞」と呼ばれていた品種は「匂う梅」と同品種であると記載している。
此処までずっと鳥居氏を師事してきた
大城氏は、「梅型絞」と呼ばれていた品種は「源氏鏡」と同品種であると記載している。
鈴鹿氏は、「源氏鏡」を「臥竜梅(156ページ)」の類似品種として記載している。

大城氏の『「源氏鏡」現存品と同品 』は、どこからきたのだろう?
花の色が違うのに同品ということは、またDNAが一致したということかしら。

1つ1つは理解できる文章だが、3つ合わせると矛盾があり理解できなくなる。
鳥居氏と東京のさくらそう会が、私のような一般のさくらそう愛好者を含め、さくらそう会を混乱に導いていると言えよう。

今更ですが.15


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駅路の鈴 E 3倍体 長花柱花 江戸中期 (寛政~文化) 最も古い部類。野性的。
(鈴鹿155ページ「駅路の鈴」寛政、文化時代にすでにこの名が出ている。=鈴鹿冬三)
(鳥居76ページ「駅路の鈴」:僅長柱花 江戸後期 寛政~文化年間(1789-1818年)類似品種記載なし。
 もっとも古くから存在する花のひとつで、野生のなかなか見出されたものと考える。)

此処でも“野生”と使われているが、「ふん、ふん。なるほど、なるほど。」と素直に読める、納得できる文章である。
問題は大城氏である。情報欄に『野性的』と記載している。「青葉の笛」では『野生種に近い』だった。
『野性的』と『野生種に近い』では、意味合いが全然違ってくる。
研究結果ではなく、所詮他人(他所)からの情報の1つでしかないので、大城氏はどっちでも良いことなんでしょうけど、
大城氏が勝手に『野生種に近い』『野性的』という言葉を選ぶわけはなく
鳥居氏は「青葉の笛」も「駅路の鈴」も『野生のなかなか見出されたものと考える。』と書かれているし
“野生”という言葉を、どういう意味と根拠で使われているのか、鳥居氏に尋ねてみたいものだ。

「駅路の鈴」は梅弁受咲き。「南京小桜」は細花弁受咲き。

今更ですが.15


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