2016年10月20日

旧余目町のタイリクバラタナゴ

旧余目町と旧狩川町が合併してできた庄内町の水路には、外来種のタイリクバラタナゴがたくさん生息しています。
旧狩川町に池や沼が多く、旧余目町ではお魚の保全池などが在るためです。
以前、旧余目町内に新規にビオトープを造った際には「日本の在来種を育てる」つもりでしたが、
一般の農家の方の中にはタナゴ=在来種と思い込んでいる方も少なくないため、
趣旨に賛同して良かれと思い勝手にタイリクバラタナゴを放流されてしまった経緯もあります。


在来種のタナゴ類は産卵期にしか産卵しませんが、外来種のタイリクバラタナゴは一年中産卵するので大繁殖。
タイリクバラタナゴを含むタナゴ類は二枚貝に産卵しますが、先に卵が産みつけられた二枚貝には産卵しません。
タイリクバラタナゴは一年中産卵をするので、二枚貝を占有してしまうため、在来種のタナゴ類は産卵ができません。
そのため在来種のタナゴ類は子孫を残せないばかりか、生息地から姿をけしつつあります。
タナゴ=貴重な魚というわけではないのです。

  


Posted by さくら at 18:00Comments(0)その他16

2016年10月20日

旧余目町でもコクチバス確認

旧余目町の水路でもコクチバスを採捕しました。最上川左岸域での初確認です。
京田川は最上川と繋がっている支線ですが、水路を通じても京田川へ流入している可能性はあります。
上の茶色い個体がコクチバス。
下の2尾がブラックバス。


山形県内水面漁場管理委員会が
『ブラックバス等外来魚の再放流を 禁止することについての意見募集』を始めました。
ブラックバスの密放流や2002年にコクチバスが川西町で県内で初確認された時と違い、
今回は水産業に被害が生じている事から提言された条例案なので、
意見募集を始めたということは内定済みということなんでしょうけど、
豊かな生態系を保全していくためにも、みなさまの意見を陳べていただけたら幸いです。
ホーム > 産業・観光・しごと > 林業・水産業
http://www.pref.yamagata.jp/sangyo/ringyo/
ホーム > 産業・観光・しごと > 林業・水産業 > 水産業振興 > ブラックバス等外来魚の再放流を禁止することについての意見募集
平成28年9月23日(金)から平成28年10月22日(土)まで
http://www.pref.yamagata.jp/sangyo/ringyo/suisan/5970001saihouryu_kinshi.html

ちなみに最上川におけるコクチバス=スモールマウスバスの現状はネット検索するとたくさんヒットします。
「スモールマウスバス 最上川」で画像検索。

いったいどれだけの数がいるのだろうか。
連日のように釣れる特大サイズのスモールマウスバス。
数はもとよりサイズでさえも、阿武隈川と遜色が無いほどの釣れ方。
47cmが2本と45cmが1本。
http://rodandbeer.blog54.fc2.com/blog-entry-1766.html

サイズも45cmとか、48cmとか。いい感じですな。
連日のナイスサイズ。まずは42cm。続いて48cm。
http://rodandbeer.blog54.fc2.com/blog-category-1.html

最上川上流にこれだけ多くのスモールマウスバスが生息しているようでは、ウケクチウグイの消滅は近いでしょう。
だから私が2009年以降採捕できていないのだと思えます。
高坂ダムにスモールマウスバスが密放流されたらエゾウグイ消滅&鮭川に大打撃。
田沢ダムにスモールマウスバスが密放流されたらサクラマス消滅&相沢川に大打撃。
荒沢ダム、八久和川ダム、月山ダムにスモールマウスバスが密放流されたら赤川大打撃。
  


Posted by さくら at 04:00Comments(0)その他16鮎釣り