2012年09月12日

オオフタオビドロバチ

フタモンアシナガバチをようやく撮影した後日、今度は家の中に飛び込んできました。
捕まえてみると、なんか黒っぽいし太いような。・・・あれれ、触覚が黒い。face08
写真を撮ってリリース。
ネット検索してみたらドロハチ(泥蜂)科のオオフタオビドロバチらしい。
漢字で書くと大二帯泥蜂。なるほど尻?のボディに黄色い帯が二本ある。face02


オオフタオビドロバチは山形県にどの程度生息しているのかネット検索してみると、
山形新聞の記事がヒットした。解説は永幡嘉之さん。face02

山形新聞トップ >>わいわい子育て >>教えて!先生
お庭で公園で生き物探検隊(下) 自然写真家・永幡嘉之さんに聞く』2009年8月24日掲載

解説文の中では、オオフタオビドロバチと書いていますが、
掲載されている画像はオオフタオビドロバチと違います。
解説には『フタオビドロバチ』と書いていおり、フタオビドロバチの画像を求めてネット検索してみると、
フタオビドロバチとは『フタオビドロバチ(Anterhynchium )属』であり
フタオビドロバチという蜂は存在しないようです。

福井県のすぐれた自然データベース『ハグロフタオビドロバチ』に因りますと
選定理由:希少種
区  分:B(県レベルで重要なもの)
フタオビドロバチ(Anterhynchium )属のハチは,日本にはオオフタオビドロバチとハグロフタオビドロバチの2 種がいる. 1981年に鹿児島県産の標本により記載され,本州では栃木,茨城,東京,新潟,福井,広島,山口,四国では香川,高知,愛媛,九州では福岡,宮崎,鹿児島の諸県と対馬から記録されている.本県では1983年に大野市と今庄町から記録されただけの大変珍しい種である.
出典「福井県のすぐれた自然(動物編、植物編、地形地質編)」(1999年 福井県自然環境保全調査研究会監修 福井県発行)

これを読みますと、1999年段階では山形県では見つかっていないことになります。
永幡嘉之さん撮影の『フタオビドロバチ』は左の青い枠。
比較のためにヒゲおやじのページより『ハグロフタオビドロバチ』の画像を無断拝借。すみません。水色で囲った2枚です。


羽や触覚の黒の濃さが違うようですが、地域に因って蜂の紋様には違いがあり、
画像だけではハグロフタオビドロバチと同定するに至らず、『フタオビドロバチ』と書いたのかもしれませんね。

とても貴重な種の蜂が、山形県内にも生息している可能性が高いことだけは、解りました。face01  


Posted by さくら at 19:00Comments(2)その他12