2010年10月05日

悩み解決:バーク編

浪華さくらそう会の会員さんの中には、用土に混ぜ込む腐葉土の代わりに、“バーク”を使っているそうです。

通水性と通気性を目的に混ぜ込む腐葉土が、
土のように細かくては、意味がありません。
かといって“腐葉”は近所で売ってない?し、
鳥海腐葉土はちょっと良い値段で、私には大量には購入できません。
そこで私も“バーク”を試してみようと考えるようになったのですが
園芸店に行っても“バーク”や“バーク堆肥”が置いてないのです。

すごく不思議だったのですが、
或る日、バーク堆肥=牛糞堆肥であり、園芸店で普通に販売されていることに気づきました。
これ、畜産や農家の方なら常識なんでしょうね。(^^;

或る日、バークのことを知りたくて、製材所へバークは無いかと飛び込みで訊ねてみました。
すると、「バークはありますが、契約農家に販売しています。」とのこと。
「契約農家って、地元庄内の農家ですか?」
「はい、そうです。」
「何所の農家ですか?」
「それはちょっと・・・。」
「契約農家の方は毎日仕入れて、何に使っているんですか?」
「牛の飼育だそうです。」
「あっ、そうか!」
私無知でした。
馬や牛の出産シーンやヤギや羊の飼育で、ワラを敷いている映像を見て
ワラを使っていると思い込んでいましたが
製材所で出るバークを使えば、新鮮で香りもよく、なにより保管場所を取らなくて済むんですよね。
それに、牛の糞尿が混ざるから“バーク”ではなく“バーク堆肥”と呼ぶんですね。
牛舎の脇に積まれているのはワラの堆肥ではなく、バークの堆肥だったんだ。初めて気づきました。face03

農家の方に“バーク堆肥”のことを訊ねたら、「バーク堆肥???」と言われました。
「牛の畜産業者から出た堆肥のことだよ。」と言ったら
「ああ、牛糞のことか。使ってるよ。」と言いました。
その方だけなのか、庄内地方だけなのか知りませんが、
こちらではバーク堆肥とは呼ばず、牛糞と呼んでいるようです。
聞けば2トントラックに山積みで5000円だとか。

「よだばウチの畑さ残てっさげ、持ていげ。」と言ってくれましたが
ちょっと疑問が・・・。
農家なので、玄関先や庭先でガーデニングをされているのですが
バーク堆肥を使っている様子がないのです。
訊ねると、肥料気が強かったりするから使っていない。とのこと。
「んでもよ、畑さ野積みしったのは何年も経つから、発酵済みだぜ。」とのこと。

日本桜草の用土に肥料気は不要です。
なので、浪華さくらそう会のいわんとするバーク堆肥とは、また違うものなのかしら。

その方から現物を見せてもらうと、籾殻が混ざっていました。
そうですよね。米どころ庄内地方で、籾殻を利用しない手はありませんもんね。
籾殻入りバーク堆肥。野積み熟成品といえ、日本桜草に試すには、二の足を踏みますわ。


園芸店で牛糞の袋を裏返したりして、説明文を読んでみると“バーク堆肥”と書いてました。
何社かの牛糞の袋を見ましたが、肥料気は何所のメーカーも似たような比率でした。
『こんなに出回って入手が容易な“バーク堆肥”が、なぜ普及していないのだろう。』
『ネット上で、使用されている方が、もっと多くて良いと思うのだが・・・。』

調べてみると上田林業(株)のバーク堆肥が使われているようです。
別に特別な分けでもないようなので、“バーク堆肥”を使っても問題は無さそう。
とはいえ、“バーク堆肥”の規格はバラバラなので、使って試していくしかないようです。

ホームセンタームサシには、『庭木の土の上に敷くバーク』が売っていました。
土の上に敷く事で寒暖の温度差を小さくして、霜の害を防ぎ、水分の蒸発も防ぐ効果があるそうです。
袋を裏返して説明を読むと、檜の樹皮を3年寝かせたバークを粉砕して作ってあるとか。
3年寝かせた熟成品とは書いていませんけど、肥料気はないようですし何より繊維質な処が良いです。
これなら通水性と通気性はバッチリかと。

地元産バーク堆肥や牛糞堆肥を使う前に、来期はこっちを先に試そうかな。
バーク堆肥や牛糞堆肥を使ったことがある方から
アドバイスやコメントをいただけると嬉しいです。face02  

Posted by さくら at 19:00Comments(4)用土の勉強

2010年10月05日

悩み解決:腐葉土編

Blogを立ち上げ日本桜草の栽培をするようになってから
ずっと気になっていたことに、“腐葉土”があります。

まず最初に気づいた事が『腐葉土は肥料ではない。』ということ。
通水性と通気性のために用土に混ぜると知り、驚きました。
それは『住友化学園芸 肥料に対するQ&A』にも出てました。
Q13:堆肥と腐葉土も肥料ですか?

『腐葉土は肥料ではない。』ということは解ったのですが、
次に疑問だったのが“完熟腐葉土”という呼称があることです。
これは土のように黒く、葉っぱも細かく分解されています。
でも、菊栽培で使用される腐葉土は、枯れ葉を砕いたかの如く、葉っぱの形が残っています。
これを菊栽培で使用しても発酵済みの腐葉土なので問題はないそうで、
問題がない発酵済みの腐葉土なら、これも“完熟腐葉土”ではないでしょうか。
“完熟腐葉土”に対して“熟成腐葉土”とでも呼ぶのかしら?
などなど不思議に感じていました。

象潟の山手で『鳥海腐葉土』なる商品名で発売されている腐葉土は
枯れ葉を砕いたかの如く、葉っぱの形が残った腐葉土でした。

『鳥海腐葉土』も
土のように黒く、葉っぱも細かく分解されている“完熟腐葉土”も
同じ腐葉土とは、これ如何に???

日本桜草の用土に使う赤玉土は、フルイにかけて微塵を取り除いてから使用します。
でも私が購入してくる安物の腐葉土は、湿っているから黒いけど
仮に乾燥させてしまえば、相当に細かいはずです。
微塵を取り除い赤玉土とそれを混ぜて使う事は、
赤玉土をフルイにかけた意味を無くす事になりますよね?!

そんな悩みがずっと頭の片隅にあったのですが
先日と或る方から目から鱗が落ちる新しい知識を教わりました。
それは『腐葉』という言葉です。
枯れ葉を砕いたかの如く、葉っぱの形が残ったモノは『腐葉』。
土のように黒く、葉っぱも細かく分解されているモノは『腐葉土』。
「『腐葉土』は庭や畑に使うもので
 鉢やプランターには『腐葉』を使わなければ意味がない。」
という言葉に、icon05大きな衝撃とicon01歓びを感じました。face05

試しに『腐葉』でネット検索してみると
カブトムシの幼虫のマットとして販売されているようです。
よく考えたらそうですよね。
カブトムシの幼虫やドバミミズが食べる落葉こそ『腐葉』であり
カブトムシの幼虫やドバミミズが排泄したのモノが(極論で)『腐葉土』なんですよね。

通水性や通気性を良くする目的で用土に混ぜ込む分けですから、
『腐葉』じゃないと用を成さない分けで
『腐葉土』じゃ駄目なんですよね。

『腐葉』は簡単に作れるそうです。
自分で落ち葉を集めて、
湿らした落ち葉をゴミ袋に入れて半年一年寝かしておけば良いそうようです。
それを乾かして揉んで細かくすれば最上に逸品になるとか。
簡単そうですが、量を作るとなると場所の問題で大変そう。(^^;












  

Posted by さくら at 16:00Comments(0)用土の勉強