2010年03月27日

ダムの次ぎはエコ

酒田市宮野浦から十里塚にかけての海岸(県立自然公園内)に大型風力発電機8基を建設する計画が、
今になって山形新聞に掲載された。
誰がどういう広報活動を行ったか不明だが、既に地元公民館などで説明会が行われた。
という記事が数日前にも小さく載っていたが、宮野浦地区の市議会議員に確認した処、それを知らなかった。
中味が無い既成事実を密かに作りあげ、県が動いてから、建設あり気で市と地元に話しを持ちかけてくる。そもそも『市や県環境審議会の意見を元に、県は4月中にも審査結果を同社に伝える予定。』って、県主導ということではないのか?

山形新聞もマスコミとしてどうなんだろう。
県立自然公園内に、なぜ建造物を建てることが許されるのだろうか。
『許されるか否かを検討している』だけかもしれないが、
県立自然公園内に建造物を建てられる可能性があることが、おかしいとは思わないのだろうか。
鳥海山にスキー場を造ろうという計画も、強引に進められ、最後にはバブルが弾けて頓挫したが
『景観や自然環境に影響が少ないから』といって自然公園内での開発を許可する姿勢は、如何なものであろう。

風力発電はエコ。エコエコエコと、
エコを振り翳せば押し通せる問題ではないはず。
エコ運動は大切だけど、
何も無い美しい自然環境と景観こそ、
後世に残すべき物ではないでしょうか。




山形新聞 2010年03月27日 09:18
県環境審、住民らの意向把握し判断へ 酒田の風力発電建設計画
 日立製作所のグループ企業などが出資する庄内風力発電(茨城県日立市)が酒田市宮野浦から十里塚にかけての海岸(県立自然公園内)に大型風力発電機8基を建設する計画をめぐり、県環境審議会自然環境部会(幸丸政明部会長)は26日、景観面からみた風車設置の可否について審議、地元住民の考えが分からなければ審議会の意見を出すのは困難とし、市の意向を踏まえて判断することにした。
 委員からは「遠くからの眺めに支障はなさそう」「周辺の砂丘は先人が守ってきた景観で人工建造物とそぐわない」などの意見が出たが、住民や市の考え方を把握した上で再審議し、県に意見を提出することにした。
 審議に先立ち、各委員は風車の建設予定地や既に風車が稼働している酒田北港周辺を視察した。
 建設予定地は庄内海浜県立自然公園内で、県の許可が必要。今回の建設計画について、県は景観面に関する意見を市に求めており、市は18日、市景観審議会に諮問した。答申と十里塚や宮野浦の住民の声、市議会の意向を踏まえ、市は近く県に意見を出す。
 市や県環境審議会の意見を元に、県は4月中にも審査結果を同社に伝える予定。
http://yamagata-np.jp/news/201003/27/kj_2010032700451.php  続きを読む

タグ :環境海岸

Posted by さくら at 20:58Comments(5)その他10砂丘