2009年10月17日

田沢川ダム、悲惨。

当Blogこの時期恒例田沢川ダム直下のサクラマス産卵場風景です。
立谷沢川と同じ最上川第八漁協が漁業権を有する田沢川では、毎年10月第一週に田沢川ダム祭りが開催され
サクラマス産卵場では、砂利を集めて造った囲いの中で、魚の手づかみ大会が行われます。

魚の手づかみ大会会場では、数年前までサクラマスの産卵が観られた場所ですが、
最近は1尾も姿を見られなくなりました。


この区域は禁漁区になっており、今年も鯉が10尾ほど確認しました。
鯉はどん欲な雑食性で、小さな魚も襲って食べます。そのせいか、ウグイの魚影も消えた気がします。
この場に鯉が住み着いている以上、仮にサクラマスが産卵しても、卵も食べられてしまうでしょう。


此処で問題です。下記画像に鯉がシルエットで1尾写っているのですが、判りますか?


田沢川ダム直下はサクラマスの貴重な産卵場なので、保護してほしいのですが、
最上川第八漁協の組合長からは
地元のイベント、地元の活性化、子供が喜んでいる人気のイベント。
「地元がやってる事に、部外者が口出すな!」と怒鳴られました。
山形県は、
サクラマスが毎年遡上して産卵している赤川の禁漁区で、人工産卵場を造って悦に浸っているし
どうしようもありません。
魚族資源保護の立場とはいえ、ダムは管轄が違うので、口出しできないのでしょうか。

田沢川ダム直下は禁漁区なので釣りも漁も駄目ですが、
河床を変えたイベントは、漁協も公認で、OK。
赤川の禁漁区でも、人工産卵場とはいえ河床を変えている分けで、
それがなぜ許されるのか、不思議でなりません。

山形県の魚、サクラマス。
春になると
『地元の小学生が、○○川にサクラマスの稚魚を放流しました。』『元気にも戻ってくるといいですね♪』
と温かいニュースが流れますが、秋も取材してほしいものです。  


Posted by さくら at 18:42Comments(2)その他09サクラマス