2009年01月30日

ハプロタイプπ

鷲谷いづみ著『サクラソウの分子遺伝生態学 エコゲノム・プロジェクトの黎明』に書かれていることは
だいたいこんな内容です。↓
生物多様性モニタリングと情報利用
http://www.agc.a.u-tokyo.ac.jp/fg5/pdf/study5_wasitani1.pdf

私の力不足が原因ですが、先に紹介した本や『サクラソウの分子遺伝生態学 エコゲノム・プロジェクトの黎明』を読み、
今になり、ネットも含めて初めて庄内の日本桜草の記載事項を発見しました!!
「世界のプリムラ—原種・さくらそう・オーリキュラ・ポリアンサス」 などにも本城 正憲氏や大澤良氏が書かれていました。

絶滅危惧植物サクラソウを守る(HTMLバージョンの方が、当然読み易い)
http://www.bres.tsukuba.ac.jp/lablist/seibutsu/ohsawa.pdf



サクラソウ野生集団および園芸品種/栽培野生系統から見出された葉緑体 ...
http://www.nourin.tsukuba.ac.jp/sakurasou/data/DNA.pdf



『サクラソウの分子遺伝生態学 エコゲノム・プロジェクトの黎明』より
10.サクラソウの日本における種内変異と地理的分野の項。
178ページ掲載 表10-1 供試したサクラソウ野生個体群。
個体群 No.20
個体群名 鶴岡
個体群内のジェネット数 野生絶滅
葉緑体DNA解析したジェネット数 1
180ページ掲載 図10-2(Honjo et al.2004より改図)
庄内地域に20という数字とπが記載されています。



181ページ掲載 図10-3(Honjo et al.2004より改図)
掲載図・図10-3=サクラソウ野生集団および園芸品種/栽培野生系統から見出された葉緑体 ...
http://www.nourin.tsukuba.ac.jp/sakurasou/data/DNA.pdf



インターネット、書籍を含め、初めて庄内の日本桜草の記述をみつけました。
しかもそれが専門の研究書籍の中に『サクラソウ野生個体群』として!!
やはり庄内に日本桜草は自生していたんですね!!(^^)V

嬉しいと同時に、図10-3を見たとき、『あれ!? (@@)』と思い出しました。
酒田市飯盛山地区に生息する山形県の天然記念物カブトエビは、
長野県が北限で、長野県より南には普通に生息している。
長野県から一気に離れて飯盛山地区に生息しているから、貴重なんだ。
と、小学生時代に覚えた記憶があります。・・・日本桜草の分布と、同じですね。偶然?!  


Posted by さくら at 22:19Comments(2)日本桜草について

2009年01月30日

日本桜草の本.3

『サクラソウの分子遺伝生態学 エコゲノム・プロジェクトの黎明』を図書館から借りて読み始めました。
ラメット、ジェネット、リター、メタ個体群、ホモ接合、ヘテロ接合・・・。
読み始めて直ぐに意味不明な、なんか聞いた事がある言葉が出てきます。
その都度ネットで検索するとフリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』が助けてくれます。
大変興味深い内容なのですが、私の頭では、一読しただけで収まらないことだけは分りましたので
購入して、時間をかけてじっくり読みたいと思います。(^^;



一般向けなので、インターネットが普及した時代に、わざわざ購入することもないような内容。
でも! 
日本桜草に『絶対この栽培方法』というのはないので、興味深い内容も多く、購入しても損はありません。
NHK趣味の園芸 作業12か月 日本サクラソウ
NHK出版 鈴鹿 冬三 (著)
http://nhkgarden.com/?pid=5569212



タイトルが『世界のプリムラ』なので、世界各地のプリムラを紹介した図鑑だと思ったのですが、
なんのなんの、中味はシッカリ・ガッチリ日本桜草じゃないですか!!
世界のプリムラ編集委員会の正体は、日本桜草の愛好会の面々ばかり。(^^)

気楽に見て楽しめる
「色分け花図鑑 桜草—名前の由来と品種がわかる (色分け花図鑑)」鳥居 恒夫 (著)と、
この「世界のプリムラ—原種・さくらそう・オーリキュラ・ポリアンサス」が
一冊にまとまった本があれば最高ですね。
『世界のプリムラ』というより『プリムラの世界』というタイトルの方が良かったのでは。
充実した内容でした。

世界のプリムラ—原種・さくらそう・オーリキュラ・ポリアンサス (大型本)
世界のプリムラ編集委員会 (編集)
価格: ¥ 4,410


  


Posted by さくら at 20:56Comments(0)日本桜草について