2008年09月26日
野のダニ -迷入種-
昔の何気無い風景の想い出は記憶が曖昧で、今と比べようが無いのだが、松林の中は変わってしまった気がする。ウサギも見なくなったし、以前はもっと居たよね?
前置きが長くなりましたが、散策後にズボンを見てみると、暗赤色~黒褐色の小さな点々が着いていた。ダニだ。ダニは宿主に寄生するために、宿主と接触できそうな、風通しが良くて陽当たり良好な場所=葉っぱの上などに居るんだよね。付着したダニを取るのはガムテープやセロテープ、マスキングテープでペリペリするのが一番簡単で確実で、後始末も楽である。そうして撮ったのが下記の画像だ。
ズボンに付着したダニの中には、体に移動してくるダニが何匹か居り、うぶ毛がむずむずして発見することもあれば、留意して体を調べてみると、股関節(リンパ線がある場所)周辺で見つけることも多い。ぬくもり高そうな陰部は、念入りにチェックしているが、そういう箇所では見かけない。二の腕に付着していることもあったが、脇の下や首筋、頭部など上半身ではみかけない。股関節は血流が多い箇所だからか集まってくるのかもしれない。
極稀に噛まれている(吸血されている)らしく、股関節周り〜太ももの内側には、数カ所小さな朱点がある。痒みはない。8月下旬以降数ケ所だから、体に付着した全部のダニが噛むわけではないようだ。また、散策した当日にダニを発見することはできるが、翌日以降は衣服と体から離脱するらしく、くまなく探しても見つけられない。
いつ噛まれたのか分らないが、散策した当日に留意していると、噛まれると痛痒い感じがあり分るようになった。ポリポリ掻くと、引っ掛かりがあるので直ぐに分る。衣服を脱いで見てみると、1mmにも満たない吹き出物みたいな突起状の朱点があり、その先端に瘡蓋(かさぶた)のような赤黒いモノが付いている。それがダニだ。
目で見ながら赤黒いモノを爪を立ててポリポリ掻いても落ちないし、掻くことで朱点周辺の皮膚が赤くなってしまうので、『瘡蓋(かさぶた)かもしれない』と勘違いして掻くのを止めてしまう。その後は痒くもないから忘却してしまう。でもそれがダニ。試しにテープでペリペリすると、ダニを剥ぎ取ることができる。
TBC JAPAN社のHP『ダニの基礎知識について』を参照してみると、このダニは脚が6本しかないので、マダニの幼虫かと思われる。雑食性で、人体に対する害はないそうだ。
断っておくが、私は不潔ではないし不衛生な場所を徘徊しているわけでもない。砂丘の防風林帯を散策しているだけである。たまたま私が気づいてBlogネタに使っただけで、野山を歩いた者、誰にも付着しているはずで、みんな気づいていないだけなんだ。でも、今年になって気づいたということは、今年はダニが多く発生しているからなのかな。・・・それは来年以降の課題ですね。
TBC JAPAN社のHPを読んでみると、こういうダニを迷入種というらしい。簡単に言えば野山に普通に生息している普通の生き物である。それに対して、一般に『不潔・不衛生』なイメージで捉えられているダニを、屋内ダニ=家屋内固有種と呼ぶらしい。『家屋内で一生過すし、主に畳、ジュウタン、寝具、衣類、ぬいぐるみ、布製椅子、布製ソファ、食品などに生息』しているそうです。ダニが高温多湿を好むというイメージは、屋内ダニの特徴なんですね。
TBC JAPAN ダニの基礎知識について
http://www.tcb-j.com/mat8.html