2007年11月22日

シマドジョウ

シマドジョウは、ホトケドジョウやスナヤツメも生息している可能性が高い、水温が低い、綺麗な沢水や湧き水などが流れている場所に生息しています。逆のケースとして、東根市のと或る堤の下でシマドジョウが採捕され、冷たい水があるんだと気付いたこともあります。

そのとき、サワガニのハサミだけですが、1ツ、網に入りました。間違いなく冷たい沢水 or 湧水が流れ込んでいる場所だと確信。探っていくと、スナヤツメも採捕できましたが、ホトケドジョウは確認できませんでした。

東根市の其処は、シマドジョウとスナヤツメが生息し、サワガニもいると推測できる自然豊かな環境と言えるのですが、そこは堤の下の水路。道脇には地元釣具店のシールが貼られたバス釣具の袋が落ちていましたから、堤にはブラックバスが入っている可能性もあります。

内陸地方の何処にどんな生き物が生息しているのか、私には分かりませんけど、生き物の生息調査を行い環境を保全していかないと、‘恐ろしく単純な生態系’の水辺になってしまいますよ。メダカやホタルの棲む場所を人工的に作るよりも、サワガニが棲む自然を残すべきだと思います。ブラックバスとブルーギル、コクチバス、何よりもバス釣り愛好者をなんとかしないと。

網に入った普通のドジョウはくねくねと逃げ惑いますが、シマドジョウはピンピン跳ね回ります。そのため、ピンコドジョウと呼ぶ人もいます。冷水を好み砂利地にいるので、食べて美味しいドジョウです。



松森胤安の両羽図譜でも、下記のように記載されていました。
金目(カナメ)鰌種 鰌魚類種別三種之第三種
カナメは沙石の清流にすむ。春末雪水に乗じ、寉岡の内川に多く入り細流に上りて卵を下す。上り持網を掛けて大獲す。味秀絶、直も又貴し。大にして五寸に至るを見ず色紋一ならず図の如く又赤品あり。又半カナメあり甲の如し。

昨日紹介したホトケドジョウとは、対照的な評価ですね。(笑



昨日の山形新聞朝刊に『大沢川の新河道掘削進む 村山・07年度内に完成』との記事が載っていました。大沢川は東沢バラ公園の北側と南側(村山の浄水池が在る)の二つの沢水が集まる川と記憶しています。こういう川には意外と水辺の生き物が居る可能性もあり、まだ調査した事がないだけに、とても気になります。三面張りかも知れないけど、草が生えていると馬鹿にできないんですよ。冬の間に工事が完成してしまうそうで、掘り返されたら終わりです。誰か調査してきて〜。(^^;
http://www.yamagata-np.jp/newhp/kiji_2/200711/20/news20071120_0323.php



内陸地方の“以前の水辺の様子”は判りませんが、庄内の感覚では居るはずなのに何も居ない場所が多いです。庄内は最上川と平野部の水路が循環していますが、内陸地方では最上川へ流下したら、それで終わり。

内陸地方の沢筋にも、昔はシマドジョウやホトケドジョウ、サワガニなどが生息していたと思うのですが、バス等の密放流や工事などで、人知れず消滅している気がします。サワガニのハサミを見つけたとき、しみじみ想いました。



上記画像は、庄内平野を複雑にはりめぐっている水路のイメージを簡単に描いてみました。最上川右岸=酒田側へ流れた最上川の水は、新井田川にも流れています。  

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Posted by さくら at 07:24Comments(4)その他07

2007年11月21日

ホトケドジョウ

水温が低い、綺麗な沢水や湧き水などが流れている所に生息しています。イバラトミヨやシマドジョウなどと似た生息環境ですが、より流れの穏やかな、草が生い茂った場所を好んでいるようです。腹がピンク色しており、なんとか撮影したかったのですが、断固拒否されました。(^^;



此処はホトケドジョウが棲む、コンクリート三面張りに土砂が堆積してクレソンが繁茂した水路です。ホトケドジョウは、普通のドジョウと違って、水中にある草の葉や茎の上でまとまって休むのが好きなようで、なにかしら留まれるモノがある場所に生息しています。

此処はなにぶん水路なので、或る日ある時、突然泥揚げされてしまうのではないかと、日々心配な場所です。



西遊佐小学校の至極近所の水路にも、凄くたくさん生息していたのですが、なぜか分かりませんが、今年は死骸を1体見つけただけで、1尾も確認できませんでした。



松森胤安の両羽図譜をみると、下記のように記されていました。

馬糞鰌(ウマノクソドジョウ)種 鰌魚類種別三種之第一種
馬糞土鰌は昔より我が土に生するものなり、然れども人其名を悪して、之を食はざるものとなすもの多し。
緩流の溝梁等に於いて往々之を獲うることあり。全く通常の土鰌に似て甚だ短し、故に又鹿蜂に類似す。



馬糞のような土鰌とは、どういう意味か判りませんけど、馬の糞のように何処にでも居たのか、水中の草に群れて漂う様子が、馬の糞のように丸く見えたのか。何処にでもあるけど食べられないという意味か。いずれにせよ、たくさん生息していたんでしょうね。
  


Posted by さくら at 07:22Comments(9)その他07

2007年11月20日

ウケクチウグイ

9月15日の『水路にて.1』で紹介したウケクチウグイは1歳魚でしたが、これは3歳魚です。水路から救出しました。



カバみたいな鼻の穴。扁平な頭部が特徴的です。




昨日のワカサギの下にウケクチウグイ2年魚も写ってたんですよ。見慣れると、直ぐに判別つきます。


  


Posted by さくら at 07:02Comments(0)その他07

2007年11月19日

ワカサギ

余目で採捕された、最上川の天然のワカサギです。最上川から取水されて水路に入り、流れ落ちてきたようです。こんな立派なサイズが生息しているなら、釣りに行きたいものですが、最上川広すぎ!(^^;



ワカサギというと、ダム湖など湖沼に生息していると思われがちですが、それらは全て放流された個体です。本来ワカサギは穏やかな海(湾内)や汽水域に生息し、川へ遡上して産卵する魚です。山形県では絶滅危惧種の指定を受けていませんが、その生態や生息環境を考慮すれば、絶滅危惧種に指定すべき種だと考えます。

今まで新井田川と最上川と赤川で確認されています。最上川や新井田川が結氷した時、穴釣りで釣っていたとか、新井田川では秋に釣っていたと話す爺さんが居たので、庄内に生息しているのは判っていましたが、ワカサギは泳ぎが俊敏で支流や水路を利用しないので、半月網での採捕(出合い)がもっとも難しい魚の一つです。今回の出合いはサイズが立派で、衝撃的でした。

松森胤安の両羽図譜では、名前が判らないので‘酒田魚’とメモって記録されています。松森胤安は、日本桜草を『庄内の日本桜草は移植されたもの』と記しており、私は危うく信じてしまう処でしたが、このワカサギの記述を読み、『松森胤安は、単なる度を超したメモ魔』と解釈し、『日本桜草は庄内に自生していたはず!』と独り探求しはじめるキッカケになりました。

両羽博物図譜検索
18.魚類図譜川魚部

酒田魚属 河魚部属別十五属之第六属
酒田魚類 酒田魚属類別一類之第一類
酒田魚種 酒田魚類種別一種之其一種
此魚は元来此地方に見聞する所あらざるの小魚なり。然るに明治十四年頃か、洪水の後酒田近傍の水の溜りえ投網を施して人多く之を捕う。大きさ三、五寸其の色状略々ミゴ魚に近かからんか。其の状は又鰯にも似たるが如し、人素より其の物を知らず、況や其名をや故に予暫く酒田魚の假名を設けて識者を待つ。然れども、其後真物を見る事能はず、従って今此書に図するに道なし。


  

タグ :ワカサギ

Posted by さくら at 07:32Comments(5)その他07

2007年11月18日

荒鍋に鮫!?

荒鍋に鮫!?背ビレ立ってるけど、鮫じゃないよ。国内移入種のギギだよ。刺されたことないので、どんな痛みかは知らないけど、このトゲには毒があって、刺されると痛いらしいよ。

なるほど、こうして押っ立てるから、刺さっちゃうんだね。



荒鍋内川には、相当尾数のギギが生息しているようです。最上川左岸の用水路にも、間違いなく流入しているから、要注意。

庄内では最大で30cmほどのが採捕されています。ナマズと間違えて「体色が珍しいナマズ捕ったど〜!」なんて、掴んだりしないでくださいね。  


Posted by さくら at 19:27Comments(2)その他07

2007年11月17日

因幡堰.2

大堰ポケットパークに居るという4種類の魚、メダカやヤリタナゴ、アカヒレタビラ、ジュズカケハゼは、実はとても大切な相互関係にあり、豊かな生態系を示しています。

素堀の時の因幡堰は当然泥底で、岸辺には葦が生い茂り、護岸の石垣もありました。メダカとアカヒレタビラは葦原の中を好み、ヤリタナゴは石垣の窪みを隠れ家にして、棲み分けがあります。‘ざっこしめ’していても、メダカとアカヒレタビラ、ドジョウは一緒に採れる事が多く、ジュズカケハゼは石を好むので、ヤリタナゴと一緒に採れる事が多かったです。



で、肝心なのは、看板に描かれていない、ドブガイ(二枚貝)とジュズカケハゼとの相互関係です。

アカヒレタビラとヤリタナゴは二枚貝にのみ産卵するので、ドブガイが無いと繁殖できません。一方ドブガイの産卵は、水中に卵を放出。放出された卵はジュズカケハゼやドジョウのヒレなどに寄生して成長します。寄生できなかった卵は、そのまま死滅します。ドブガイを利用しているアカヒレタビラとヤリタナゴには、ドブガイの卵が寄生できないので、ジュズカケハゼやドジョウのが居ないとドブガイは繁殖できず消滅。アカヒレタビラとヤリタナゴも消滅してしまうことになります。

二枚貝の生息には潜れる泥などが必要で、コンクリート張りとなった因幡堰は、二枚貝に配慮がなされていない事になります。結果、素堀の時の生態系は維持できません。



大堰ポケットパークは最大水深1.5mときいていますが、池の鯉と違って、メダカやアカヒレタビラとヤリタナゴには、そこまでの水深は不要です。鮒と金魚じゃないので広場よりも、棲み分けできる葦や石垣といった隠れ家の方が重要です。

ドブガイにも水深1.5mは深すぎると感じており、生きているのでしょうか。また、ジュズカケハゼやドジョウはポケットパークに、遊びに来てくれるでしょうか。願うばかりです。  

タグ :環境

Posted by さくら at 18:53Comments(3)その他07

2007年11月16日

因幡堰

先週11月11日土曜日に放映された素敵な宇宙船地球号では、3年目に突入した「旧芝川再生プロジェクト」の最新報告でした。これを観て感じたことは、生物多様性の大切さ。たくさんの種類の生き物が生息してこそ川の魅力だということでした。
http://www.tv-asahi.co.jp/earth/midokoro/2007/20071111/index.html

藤島庁舎前を基点にコンクリート護岸の浅い流れの散策路に整備された因幡堰。以前は素堀の水路で、メダカなどたくさん生息していましたが、水深浅く整備され、農閑期の9月下旬から10月上旬には水門を閉じるので、整備された区間も完全に干上がり、現在は何も生息していません。



工事の時のお魚救出作戦では、子供たちはみんな笑顔ですが、その笑顔の要因はなんでしょう。お魚を救出できた喜びではないはずです。どう考えても‘ざっこしめ’が楽しかったのです。

大堰ポケットパーク=保全池は必要ですが、此処は‘ざっこしめ’して遊べる雰囲気ではありません。川でじゃぶじゃぶ遊ぶ魅力がないのは、事業の背景及び目的と、かけ離れている気がして残念です。

[PDF] 因 幡 堰 地 区(8.2MB)
http://www.maff.go.jp/nouson/suiri/ topic/chiikiyousui_h15/pdf/3yamagata.pdf
直リンしても跳べないようなので、『因 幡 堰 地 区』で検索してみてください。



酒田市を流れる小牧川もそうですが、常時流れる水量を考えずに、どうして川幅だけ広く設計するのか理解に苦しみます。広い川幅は治水対策の一つだとしても、遊佐町の水路のように、中央を窪める設計なら水草も生えますし生き物も棲めます。生き物は水質浄化の働きもあるので、悪臭も立たないでしょう。なにより子供も大人も、ワクワクするじゃないですか。

遊佐の水路
・素敵な水路♪ 2007/07/28
http://nihonsakurasou.n-da.jp/e16492.html



小牧川ではホタルの棲める川にする構想から、川の水量を増すようにするそうですが、川の水量を増すということは、最上川から取水され、水路に紛れ込んでしまった魚が、酒田港=海へ流れ落ちてしまう可能性が高くなることに繋がります。

遊佐の水路のような構造にすれば、小牧川へ回す水量も減るでしょうし、その分を最上川へ通じる水路へ回せたら、水路に紛れ込んでしまった魚たちは最上川へ戻れます。ホタルの光は癒しでも、‘川’に魅力ある、自然に優しい川作りを行ってほしいと願います。


  

タグ :環境ホタル

Posted by さくら at 07:09Comments(2)その他07

2007年11月15日

看板倒さないで

8月1日の記事‘玉ねぎ石’に掲載した『ブラックバス、ブルーギル移植放流禁止』の看板が倒れていました。車がぶつかる場所でもなし、目立つ場所でバス釣り愛好者がリスクを犯すとも思えず、中高年の写真愛好者が、風景写真撮影の邪魔になると抜いたのかもしれません。いずれにせよ悲しくなります。




でも、『ゴミの不法投棄禁止』の看板などと同じで、モラル無き人がいるから看板は立てられたのです。ブラックバス、ブルーギル、そしてコクチバス=スモールマウスバスの移植放流が止めば看板も不要。バス釣りをされる人は、バスがもたらす影響を、もっと深く考えてほしいです。


  

タグ :モラル環境

Posted by さくら at 07:19Comments(3)その他07

2007年11月14日

イバラトミヨ.2

庄内地方のイバラトミヨは営巣地が狭く、餌不足ようで、水路でまとまって捕れる時は痩せた個体が多く、本川でようやく1尾捕れられた時などには、大きな個体であることが多いです。

骨が変形したように見えますが、痩せているだけで、水槽で飼い始めると、みるみる回復して、大きく育ちます。

イバラトミヨは、巣を作って縄張りを主張し、トゲを身につけ外敵から防御している魚です。メダカやタナゴと違って群れて生活する必要はなく、流程長く広いエリアに点在して生息できる環境が必要なようです。



昨日は‘生息域’と表現しましたけど、上記のように‘営巣地’と表記すべきでした。『板井川地区に営巣地があるので、内川にまで広く生息しています』ですからね。  


Posted by さくら at 07:14Comments(2)その他07

2007年11月13日

イバラトミヨ

FTPさんのうわさの調査隊11月09日『イバラトミヨ』
http://okitamaburand.n-da.jp/e22819.html
に触発されて、私もイバラトミヨをネタにしてみました。(^^;

山形県には普通のイバラトミヨと雄物型と呼ばれる特殊なイバラトミヨの二種類が生息しています。雄物型は東根市と天童市に生息しており、生息地は県の天然記念物の指定を受けており、指定区域内で採捕禁止。酒田市飯森山地区のカブトエビと同じですね。普通のイバラトミヨは、メダカほどではありませんが各地に生息しており、採捕は禁止されてはいません。

イバラトミヨは、湧水地や梅花藻が生えているような穏やかな流れの、雪解けの時や少々の雨でも増水しない、常に安定した水位の川や池に環境に生息しています。戦前は庄内全域に生息した記録があり、イバラトミヨの生息環境は日本桜草の自生地と合致するんですよね。

そんな環境の流程(区間・区域)が長くあると良いのですが、コンクリート護岸工事が進んだ現在、そんな環境の流程は短く、狭く小さいのが現状で、仔が生まれると過密状態になり、生息域から溢れ出た仔は下流へ流されていきます。

下流へ流された仔魚は落差工や水門といった流れの弱い場所に漂着し、溜まることになります。しかし、水路は農閑期になると水門を閉めるので水が無くなり、餌も無くなり、水鳥に喰われたりして、結果冬を越せずに死んでしまいます。

FTPさんのうわさの調査隊11月09日で、月山湖の水族館が紹介されましたが、あそこのイバラトミヨは、そんな場所から採捕(救出)された庄内産の個体です。農閑期になると、毎年大量に取り残されて居ます。



板井川地区にはイバラトミヨの生息地があり、山形大学農学部などが観察をしています。板井川地区からも、かなりの個体が青龍寺川を経て内川に流入しています。そのため、赤川漁協には青龍寺川にニジマスを放流しないよう陳情していますが、願い叶わずにいます。一昨年までは「青龍寺川にイバラトミヨはいない」と存在を否定していた赤川漁協ですが、現在は認めているので、今後に善処を期待しています。

認めからでしょうか、『内川でイバラトミヨが65年振りに見つかった』と騒ぎ始め、馬鹿気た話しです。

  


Posted by さくら at 08:39Comments(2)その他07

2007年11月05日

外来魚対策.2

10月4日に行われた県議会予算特別委員会の総括質疑の中で、安孫子農林水産部長は『2002年から駆除作業に取り組んでいる』と発言もされていますが、その時の成果より、“その後の成果がどうなのか”という内容が無く、行政としての取り組みへの本気度が気になります。



十の沢池では、1400尾採捕されたことより、池が恐ろしく単純な生態系だったことより、二度もブラックバスの密放流が行われたことが問題です。

やはり、なんのためにブラックバス駆除を行うのかという行政の姿勢と主旨をハッキリ現し、駆除の開催を広く告知して地域の小学生や中学生、公益文化大学も交えて、外来魚問題を考える機会にするなどの、問題意識を植え付ける運動が重要ではないでしょうか。



山形新聞に掲載された記事を読むと、行政主導ではないようで、今回の十の沢池のブラックバス駆除は『生態系への配慮』もあったと書かれていますが、01年11月03日の駆除で十の沢池と下流の水路の生態系は滅んでいます。

06年12月24日に行われた中の池のブラックバス駆除では、マスコミに公表することなく、コソっと隠れるように県と鶴岡市が協同でブラックバス駆除を行いました。中の池も00-01年まで絶滅危惧種であるシナイモツゴが生息していましたが、ブラックバスが確認された時には、鶴岡市と県にシナイモツゴの保護とブラックバスの駆除を陳情したにも関わらず動いてもらえず、以後、中の池ではシナイモツゴは確認できていません。

このような経緯と状況の池を、今、ブラックバス駆除する理由が、私には今ひとつ理解できません。

06年12月24日の中の池での駆除の成果を鶴岡市職員は「こんな大きな個体が獲れたよ。(^^)」「あんなにたくさん駆除できましたよ。(^^)」と笑顔で語ってましたが、保護すべきシナイモツゴはどうなったのでしょうか。行政は、駆除行為に“サイズと尾数”という駆除の成果を求めるあまり、ブラックバス駆除の主旨を見誤り、意義を軽視しているとしか思えません。

ゴミの不法投棄問題では、不法投棄されたゴミを回収して、「大きな冷蔵庫やタイヤを回収できたよ」「何トン回収できました」と喜ぶ関係者はいないのに、ブラックバス駆除では、どうしてそれで終わらせてしまうのでしょうか。山形県の外来魚対策は、駆除する主旨が曖昧で中途半端で、ぼやけすぎです。駆除したブラックバスのサイズと数を“駆除の実績”として示したいなら、もっと大きく育てて個体数を増やしてから行えば良いのです。



今は昨日掲載した内陸地方のコクチバスの駆除が最優先事項だと考えます。採捕された持ち込まれたコクチバスは僅かです。今堤と水路で駆除作業をおこなっても、行政が自慢できる“サイズと尾数”は採捕できないかもしれませんが、とても意義ある事です。コクチバスが拡散してからでは遅いのです。

絶滅危惧種とザッコに生産性はありませんが、豊かな自然は県民の貴重な財産です。安孫子農林水産部長は『生態系への配慮』と公言したわけですから、“恐ろしく単純な生態系”がこれ以上拡大しないよう迅速なる対応を検討いただき、頑張ってほしいと思います。



昨年4月下旬(GW?)の話しですが、中の池に山形ナンバーの車が止まり、若者が数名でブラックバス釣りをしていました。聞けば公益文化大学の新入生たちで、入学して1ケ月もたってないでしょうに、「教えてもらって遣ってきた」と言いました。公益文化大学では国交省と共同主催で川作りフォーラムを開催したり、カブトエビをはじめ環境学も勉強している大学ですから、外来魚問題と対策にも取り組んでほしいです。  

タグ :環境

Posted by さくら at 07:21Comments(0)その他07

2007年11月04日

外来魚対策 コクチバス

2007年(平成19年)10月5日(金曜日)の山形新聞2面政治・行政欄に、10月4日に行われた県議会予算特別委員会の総括質疑の記事が載りました。その中で、加藤国洋委員がブラックバスのなどの外来魚対策を問い、安孫子農林水産部長が応答しています。




山形県庁での外来魚対策担当部署は、環境でも土木でもなく農林水産部。つまり外来魚対策とは、水産業へ損害を与える害魚問題という捉え方であり、自然環境への悪影響を危惧してのものではないというスタンスのようです。ゆえに“ブラックバス等のリリース禁止”を県条例に制定する動きに繋がらないのだと推察します。

安孫子農林水産部長は『2004年以降122箇所の湖沼で、ブラックバスの生息を確認している』と答弁されていますが、行政の文言は厳密なので、河川生息は考慮していないということであり、この発言からも県の姿勢(方針)が窺い知れます。



先日『内陸地方の某所に在る堤の下流の水路で、コクチバスを採捕した』というe-mailを画像添付でいただきました。上記画像の魚が、添付されたコクチバスの画像です。その方は、県立博物館で精査して確認してもらい内水面試験場へも連絡したそうですが、現場を見にくることもなく『行政からの動きがない』と嘆いておられました。

コクチバスはオオクチバス(ブラックバス)より泳力があり低水温にも適応するので、鮎やヤマメ、岩魚の生息域にも生息可能で、川や湖沼=淡水の全域で生息&繁殖します。もしコクチバスが最上川へ流出し、定着してまったら、山形県の魚サクラマス&鮭の稚魚を始め、観光資源でもある鮎は、コクチバスの格好の餌と化すでしょう。

そんな事は専門家として県立博物館や内水面試験場は百も承知のはずなのに、場所を示されながら確認へ出向かいというのは、危機意識の欠落、職務怠慢、遣る気が無いとしか言いようがありません。ま、「農林水産部の仕事ではない」ということで、『管轄外の事案であり、職務怠慢、遣る気が無いということは当てはまらない』と言うことも確かなんですけどね。

観光は水産ではありませんが、豊かな漁場は観光に繋がります。つまり外来魚は農林水産部だけの問題では納まらないのです。オオクチバス・コクチバスをこれ以上拡散させない為にも、“ブラックバス等のリリース禁止”の県条例制定を熱望しています。

内水面の各漁協および内水面漁協連合も、積極的に働きかけてほしいものです。  


Posted by さくら at 18:22Comments(2)その他07サクラマス

2007年11月03日

十の沢池

10月28日に鶴岡市大山地区の十の沢池で、ブラックバス駆除が行われました。
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000000710290001



今回の駆除したブラックバスは30センチ以上が41尾、25-30センチ82尾など合計1400尾採捕されたそうです。約1277尾が計測するのも面倒な小さな個体ということになります。



新聞記事によると「恐ろしく単純な生態系だ」と驚く関係者のコメントが書かれていましたが、『恐ろしく単純な生態系』にしてしまったのは、01年11月3日のブラックバス駆除も要因の一つです。

01年11月3日の駆除では、堤の排水口に網を張ることもせず、堤の魚を事前に救出することもせず、水とドロと一緒に全部を下流へ排出したのです。赤川河口域でサクラマス釣りをされている方なら記憶に残っていると思いますが、02年にサクラマス釣りの外道として、赤川河口域でブラックバスが釣れたのは、これが原因です。また、排出されたドロは下流の水路を埋め尽くし、モツゴやタナゴ、ザリガニを激減させました。水路は農業用水路でもありますから、その後ドロ揚げも行われ壊滅的な打撃を受け、今に至ります。

ブラックバスの密放流は、密放流された堤だけではなく地域住民をも巻き込み、下流域の生態系にまで大きな影響を与えました。山形県と鶴岡市は、ブラックバスが害魚であると認識しているのですから、隠すようにコソコソと駆除行為を行わず、駆除を行う理由を公言して、秋田県などが既に施行しているように“ブラックバスのリリース禁止”を条例で早急に定めるべきです。



“恐ろしく単純な生態系”にカウントもされていないようですが、十の沢池にはドブガイ(B型)も生息しています。水抜きされた堤の中で、冬に備えてドロに潜ってました。来年以降もドブガイが生き残ってくれることを願っています。



01年11月3日までは、もっと大きなドブガイも採れましたし、下流の水路にも生息していましたが、今はこのサイズだけのようです。ドブガイで大きな貝というとA型である可能性もあるのですが、当時は二枚貝に疎かったので、関心も薄く、標本を残しておらず・・・なんとも残念でなりません。

  

タグ :環境

Posted by さくら at 14:12Comments(6)その他07

2007年11月01日

仔ナマズ

メダカの棲処で捕まえた仔ナマズ。(^^)



ナマズは、川から温かい水路へ遡上して、産卵を行います。しかし水路には、落差工・水門といった障害物が遡上を邪魔し、餌となる他の生き物が水路に生息していないと育ちませんから、ナマズが遡上&産卵できる水路は少ないです。遊佐のメダカが棲む水路は、生物多様性からも、貴重な水路です。  

タグ :ナマズ

Posted by さくら at 07:17Comments(3)その他07

2007年10月31日

ミドリ亀

メダカの棲処の用水路の底を、素早く泳ぎ去る大きな陰。掴まえてみたらミドリガメでした。こんなに大きいと、ミシシッピィアカミミガメと呼ぶしかないですね。

カメ好きな私としては、いたずら心で『引っ込めた鼻先をツンツン突いてやろう(^^)』と思ったのですが、首を引っ込めながら短くシャー!と発して口を開けて威嚇するではありませんか。獰猛さに、ビックリしました。



甲羅の長さ約19cm。ズッシリとした重さを感じながら、『500g越えのアオリイカって、きっとこういう奴なんだろうなあ』と思った。(笑



殺すわけにもいかないし、かといって飼うわけにもいかず、放してきました。小さなミドリ亀も大きく育ちます。飼うなら最後まで面倒みましょうね。  


Posted by さくら at 06:52Comments(3)その他07

2007年10月30日

メダカの棲処.2

生息地を秘密にしていても、いつの間にか工事が行われ、生息地が急変してしまう。酒田市広野地区のメダカ生息地も、水路工事を行い、素堀の水路より低い位置にU字溝を設置したため水が無くなり、メダカが消滅しようとしている。



工事関係者は、実態を掌握していたんでしょうね。その場しのぎで戸板を立てて、水位を維持しようとしたようです。




工事終了の時に処置を施した写真を撮り提出すれば、「工事完成時には水位は保たれていた」と言えるので、それでOKなんでしょうね。悲しいことです。


  

タグ :環境メダカ

Posted by さくら at 07:07Comments(2)その他07

2007年10月29日

メダカの棲処

農閑期になると配水を止めるので、大半の水路は涸れますが、主要幹線水路(排水路)だけには水が流れています。そんな水路には生き物がたくさん生息しています。水さえ涸れなければ、水さえ流れていれば、生き物は取り合えず生息できるんですね。



何の特徴もない遊佐の水路ですが、穏やかな流れと40cm近い水深が、メダカの群生を保持してました。(^^)

  

タグ :環境メダカ

Posted by さくら at 07:00Comments(5)その他07

2007年10月28日

TV番組ネタ

よみがえれ!小さな魚の郷
10月26日(金)10:55-11:25に放映された、宮城県鹿島台町の話しです。
http://www.tv-asahi.co.jp/yumekira/contents/top/cur/index.html



現場を見に行くと、地域挙げて保全に努めておられ、感動しました。鹿島台町周辺の川ではボートを浮かべてブラックバス釣りが行われ、シナイモツゴ生息地の真下の水路には30cmを越すブラックバスがうようよ生息しており、半月網で簡単に採捕できました。堤を水抜きしても直ぐにまたブラックバスが密放流されている現状もありました。番組を通してこの活動の素晴らしさが、ブラックバス被害の現状が、広く伝わってくれることを願っています。  

タグ :環境

Posted by さくら at 00:53Comments(0)その他07

2007年10月25日

産卵の季節

赤川水系では1週間ほど前からサクラマスの遡上が始まり、現在サクラマスの産卵行動が盛りです。今年は平年に比べ小さい個体が多いものの、遡上数は多く、河床を掘る様子が観られますよ。(^^)

手作りサンドイッチのコンビニみやざき&十王峠の東岩本集落を流れる岩本川では、魚止めに数尾居り、産卵行動を観ることができます。






10月5日に『河床低下』で紹介した‘落差工’に掘られていたサクラマスの産卵床です。周囲と比べて白くなっているのが産卵床です。また、その位置にも注目してください。上記もそうですが、10月5日『其処は産卵場』の最後にイラストで紹介した‘水通しの良い場所’です。



田沢川では、今年新たに取り付けられた魚道の効果が早速現れ、田沢新橋の上の落差工までの間で産卵行動を観ることができます。

ただ、こちらは河床に深みが無いので魚が隠れる場所がなく、個体はあちこち移動しています。また石が粗く産卵に適した砂利がないので、サクラマスもあちこち掘って廻っているようです。河床が白く‘掘った跡’は多いのですが、産卵床に適した場所がないというのが現状です。




田沢新橋の上の落差工にも魚道が造られる予定です。(^^)
観察に際して偏光グラスや双眼鏡があると便利です。

  


Posted by さくら at 07:13Comments(3)その他07サクラマス

2007年10月24日

オケラ♪

オッス、おいらオケラ。
用水路で溺れている処を助けてもらいました。えへへっ。


  

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Posted by さくら at 06:53Comments(6)その他07